食器のシールや家具に貼られたシールをはがそうとすると、粘着剤が残てしまって買ったばかりの商品が台無しに。
このようなことは多くの方が経験されているのではないでしょうか?

この記事では、家庭にある日用品を使ってシールをキレイにはがす裏ワザを紹介します。
また、失敗した際の処置や剥がす際の注意点も詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。

家にあるものでシールをキレイに剥がす方法

シールを効果的に、キレイにはがす方法を5つ紹介します。

  • ドライヤー
  • 食器用中性洗剤
  • セスキ炭酸ソーダ
  • 除光液
  • 市販のシール剥がしスプレーを使用する

ドライヤー

赤いドライヤー

ドライヤーを使えば、シールのベタつきを温めて柔らかくしてキレイにはがすことができます。

ドライヤーを中温に設定し、シールに約10分間風を当てましょう。
この時、ドライヤーをシールから約5cm離すのがポイントです。
温められたシールは、ベタつきが弱まり、容易にはがれやすくなります。

ただ、プラスチックや塗装された表面に使用する際は、熱による変形や変色の恐れがあるため、注意が必要です。

ドライヤーの熱でシールが柔らかくなったら、ヘラやティッシュを使って丁寧にはがしていくとよいでしょう。
この方法は、特にガラスや金属の表面に貼られたシールに効果的です。

食器用中性洗剤

食器用中性洗剤

食器用中性洗剤を使った方法も、ベタつきをはがすのに効果的です。
手順は以下のとおりです。

  1. 中性洗剤をシールに直接塗ります
  2. ラップを被せて30分程度放置します。
  3. スクレーパーや定規などを使ってシールをはがす
  4. 最後に水拭きや水洗いをして洗剤を取り除く

洗剤に含まれる界面活性剤がベタつきをはがしやすくします。
中でも油性の粘着剤に対して効果的です。
シールの全体に軽く切れ目を入れると、染み込みやすくなり効果的です。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダはアルカリ性の性質を持つため、酸性の粘着剤を分解しやすくする性質を持っています。

シールに吹きかけて約10分から15分程度放置し、ベタつきが柔らかくなったら、布やスポンジで優しくこすり取りましょう。

また、セスキ炭酸ソーダはシールの粘着剤だけでなく、油汚れや水垢の除去にも効果的です。
ただし、セスキ炭酸ソーダはアルカリ度が強いため、使用後は必ず水拭きして乾燥させるようにしてください。

アルカリ性と酸性の特徴など、洗剤の液性とそれぞれが効果的な汚れに関してはこちらの記事にて詳しく解説しております。
気になる方はぜひ併せてご覧ください。

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除光液

除光液は、シールをはがす際にも非常に有効です。
特に、ガラスや金属などの非多孔質の表面に貼られたシールに効果があります。

使用する際は、除光液を少量コットンやティッシュに取り、シールの上に置いて少しの時間を置きましょう。
これにより、除光液がシールの粘着部分に浸透し、はがしやすくなります。

ただし、除光液にはアセトンやアルコールなどの有機溶剤が含まれているため、プラスチックや塗装された表面に使用する際は変色や変形の可能性にご注意ください。
また、換気をするなど使用環境にも気を付けましょう。

市販のシール剥がしスプレーを使用する

市販のシール剥がしスプレーは、シールを容易かつ効果的にはがすための専用製品です。
このタイプのスプレーは、粘着剤を柔らかくし、シールを容易にはがせるように設計されています。

使用方法はシンプルで、スプレーをシールに直接吹き付け、指定された時間(通常は数分から10分程度)待ちます。
その後、ヘラやスポンジを使ってシールを優しくはがしましょう。

市販のシールはがしスプレーは、多くの場合、プラスチックやガラス、木材などさまざまな素材に使用できるように作られています。
しかし、製品によっては特定の素材には適さない場合もあるため、使用前には必ず説明書を確認しましょう。
また、使用時は換気をしてご利用ください。

市販のシールはがしスプレーは、大きなシールや長時間貼り付けられていたシールはがしに便利です。

シールはがしに失敗した時のベタベタを取る方法

シール跡

時間が経過したシールや強力な粘着力を持つシールは、容易にははがれず、うまくいかないことがあります。

シールはがしに失敗した時の処置は以下の3つです。

  • ガムテープ・セロハンテープで剥がす
  • 消しゴムでこする
  • メラミンスポンジでこする

ここでは、以上の処置を、家にあるものを使って解説します。

ガムテープ・セロハンテープで剥がす

シールをはがすのに失敗した場合、ガムテープやセロハンテープを利用してみてください。
この方法は、特に紙製のシールやラベルに適しています。

まず、新しいガムテープやセロハンテープをシールの上にしっかりと貼り付けます。

次に、丁寧にテープをはがせば、シールの残りの粘着部分がテープに付着し、キレイに取り除けます。
ポイントは、テープを急にはがさず、丁寧に角度を変えながらはがすことです。

また、テープを使用する際は、対象の素材にダメージを与えないようにご注意ください。
例えば、木材や塗装された表面には、テープが表面を傷つける可能性があるため、先に目立たない部分で試してみましょう。

家庭にある日用品で容易にできるため、シールはがしに困った時にはぜひ試してみてください。

消しゴムでこする

消しゴムと紙

シールをはがした後に残ったベタつきを取り除くためには、消しゴムを使用するのも効果的です。
特にプラスチックやガラスなどの硬い表面の素材に適しています。

粘着剤が付着している部分を消しゴムで優しくこすると、摩擦により、ベタつきが徐々に取れていきます。

この方法のメリットは、表面を傷つけにくい点、子供がいる家庭でも安全に使用できる点です。

注意点として、強くこすると、特にデリケートな表面を傷つける可能性があるので、あまり強くこすりすぎないように気をつけてください。

消しゴムは手軽に試せる方法の一つで、ベタつきが少量の場合には効果的です。

メラミンスポンジでこする

メラミンスポンジメラミンスポンジは、微細な繊維が汚れをかき取るため、ベタつきを効果的に除去できます。

使用する際は、メラミンスポンジを少し湿らせてから、ベタつきが残っている部分を優しくこすりましょう。
特にプラスチックやガラス、金属などの硬い表面の素材に適しています。

ただし、メラミンスポンジは表面を傷つける可能性があるので、使用する際は軽くこするように気をつけてください。

また、塗装された表面やデリケートな素材には使用を避けるか、目立たない部分で試してから使用しましょう。

シールを剥がす際の注意点

シールはがしに使う洗剤や溶剤は、強力な薬剤や有機溶剤は素材を傷める可能性があるため、注意する必要があります。
プラスチックや塗装された表面は、粘着剤によって変色や変形を起こす可能性があります。

また、急激にはがすと素材を傷つける点も注意が必要です。
できるだけ角度を浅くして丁寧にはがしてみるとよいでしょう。

シールがうまく剥がせない原因は?

シールがうまく剥がせない原因は、一般的に以下の3つです。

  • シールの粘着力が強い
  • シールの粘着剤の質が悪い
  • シールが貼られてから時間が経っている

シールの粘着力が強い

シールがうまくはがせない1つの原因は、粘着力の強さにあります。

特に、ガムテープやセロハンテープのような強力な粘着力を持つシールは、はがす際に大きな力が必要になることもあります。

接着力を高めるために特殊な粘着剤が使用されているシールは、通常のシールよりもはがしにくいです。
はがす際には、ドライヤーを使って粘着剤を温め、粘着力を弱めてはがしてみましょう。

また、粘着力が強いシールを無理にはがすと、表面にキズがついたり、シールの一部が残ってしまうこともあるので気をつけましょう。

シールの粘着剤の質が悪い

粘着剤の質の悪さも、シールがうまくはがせない理由です。
質の悪い粘着剤は、時間が経過すると硬化しやすく、はがす際にシールの一部が残ってしまうことがあります。

また、粘着剤が不均一に塗布されている場合、一部が強くくっつきすぎてしまうこともあります。

このような場合、オイルベースの製品やアルコールを含む液体を使用してみるとよいでしょう。

ただし、これらの液体は素材によっては変色や変形の原因となるため、使用前には必ずテストしてください。

完全に取り除くのが困難な場合、プロのハウスクリーニングサービスに依頼も一つの手段です。

シールが貼られてから時間が経っている

シールをはがしたときの跡

長期間貼られたシールは、はがすのが難しくなる傾向にあります。
時間が経過すると、粘着剤が乾燥し硬化するため、元の粘着力が増すことが原因です。

特に、直射日光や高温多湿な環境にさらされたシールは、粘着剤が変質しやすく、はがす際に表面に残りやすくなります。

また、紫外線の影響でシール自体が劣化し、はがす際に破れやすくなることもあります。
このような場合、シールをはがす前にぬるま湯や温かいお湯で湿らせた布を当てておきましょう。

粘着剤が柔らかくなり、はがしやすくなります。
また、長期間貼られているシールは、専用のシールはがし製品の使用も効果的です。

まとめ

本記事では、家庭で簡単にできるシール剥がしの方法について紹介してきました。

今回紹介した方法は家庭にある準備しやすいものとなっています。

ぜひ今回の記事を参考に長年取るのが億劫になっていたシール剥がしに挑戦してみてはいかがでしょうか。