油性ペンのインクが誤って付いてしまったという経験は誰にでもあるでしょう。
特に、子供がいる家庭やオフィスでは頻繁に起こりがちです。

油性ペンのインクは落としにくいですが、正しい方法を知っていれば簡単に解決できます。
ここでは、素材に合わせた油性ペンの落とし方について解説します。

そもそもなぜ油性ペンは落としにくいのか

油性ペンの先端油性ペンのインクは、速乾性耐水性に優れています。
これは、インクが速やかに乾燥して表面に強固に定着するためです。

さらに、油性成分が含まれているため、水だけでは簡単に落とせません。

このため、油性ペンのインクを落とすには、アルコールや専用のクリーナーを使用する必要があります。

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油性ペンのインクを落とす方法

油性ペンのインクを落とす方法を、素材別に解説します。

布製品についた油性ペンのインクの落とし方

インクのついたシャツ布製品についた油性ペンを落とす手順は以下のとおりです。

  1. コットンや歯ブラシにアルコール消毒液を含ませ、インクが付着した部分に軽くたたくようにして押し当てる
  2. スポンジや歯ブラシを使い、せっけん水で洗浄
  3. 通常の洗濯を行う
  4. 自然乾燥させる

ここでのポイントは、擦らずにインクを吸い取るイメージで行う点です。
こすってしまうとかえって汚れを広げてしまいます。

その他の方法:除光液(アセトン)を使用する方法

除光液除光液でも布製品のインク汚れを落とすことが可能です。

  1. コットンに除光液を少量含ませる
  2. インクが付いた部分に軽くたたくようにして押し当てる
  3. せっけん水で洗浄し、通常の洗濯を行う

除光液は強力なため、布の色落ちや素材の劣化に注意が必要です。
必ず目立たない部分でテストを行ってください。

プラスチックやガラスについた油性ペンのインクの落とし方

ガラスコッププラスチックやガラスについた油性ペンを落とす手順は以下のとおりです。

  1. コットンにアルコール消毒液を含ませ、インク部分を擦る
  2. インクが浮いてきたら、せっけん水でスポンジを使って洗い流す
  3. きれいに拭き取り、乾かす

ポイントはアルコールの時点である程度インクを浮かせることです。

その他の方法:なかなか落ちないインクには重曹ペースト

重曹ペーストプラスチックやガラスには重曹ペーストを使用する方法もあります。

重曹と水を混ぜてペースト状にし、インク部分に塗布してから擦り洗いします。
こうすることで、重曹の研磨効果で油性ペンを削り落とすことができます。

ただし、素材が傷ついてしまう可能性もあるため、注意して作業しましょう。

皮革製品についた油性ペンのインクの落とし方

皮革製品についた油性ペンを落とす手順を詳しく紹介します。

  1. コットンに少量のアルコール消毒液を含ませ、目立たない部分でテスト
  2. インク部分を軽くたたくようにして拭き取る
  3. 皮革専用のクリーナーを使用し、インク部分を拭き取る
  4. 最後に皮革用の保湿クリームを使い、革の保護を行う

皮膚についた油性ペンのインクの落とし方

手に油性ペンのメモ皮膚についた油性ペンを落とす方法を紹介します。

せっけんとぬるま湯

ぬるま湯とせっけんを使って、インク部分を丁寧に洗います。
せっけんをしっかり泡立ててから、インクを擦り落とします。

これだけでも油性ペンのインクを落とすことができますが、なかなか落ちない場合は以下を試してみてください。

その他の方法:ベビーオイル

ベビーオイルやオリーブオイルをコットンに含ませ、インク部分を優しく拭き取ります。
オイルがインクを浮き上がらせる効果をもつため、インクを落としやすくなります。

その他の方法:ハンドクリーム

保湿成分が含まれたハンドクリームを使って、インクを柔らかくして落とします。

油性ペンを落としやすい素材・落としにくい素材

油性ペンのインクは、素材によって落としやすさが異なります。
以下に、油性ペンを落としやすい素材と落としにくい素材を紹介します。

落としやすい素材

プラスチック・ガラス・セラミック

プラスチックやガラス、セラミックは非多孔性であり、インクが表面に留まりやすいため、アルコールやせっけん水で簡単に油性ペンのインクを落とせます。

金属

金属表面は硬く、インクが浸透しにくいため、アルコールや洗剤で簡単に油性ペンのインクを除去できます。

落としにくい素材

布製品・木製品

布製品や木製品は多孔性で、インクが繊維に浸透しやすいため、油性ペンのインクを完全に除去するのは難しいです。
何回か繰り返し作業することでインクが落としやすくなります。

既製品の場合は、木材の種類や表面の仕上げによっても難易度が変わります。

皮革

皮革は柔らかく多孔性であり、インクが深く浸透するため、完全に除去するのが難しいです。
通常の洗剤やアルコールを使用すると、素材を傷つけてしまう可能性があるため、皮革専用のクリーナーを使用しましょう。

油性マジック太字紙は非常に多孔性で、インクがすぐに吸収されてしまいます。
インクを完全に除去することはほぼ不可能です。

効果的なテクニック

油性ペンのインクを効果的に落とすためのテクニックをそれぞれ詳しく見ていきましょう。

速やかに対処

インクが乾く前に早めに対処することで、落としやすくなります。
時間がたつとインクが表面に定着し、除去が困難になります。
インクが付いてしまった場合、すぐに対応することが重要です。

テストを行う

目立たない部分でテストを行い、素材がアルコールや洗剤で素材が変色や劣化しないかを確認します。

皮革製品などのデリケートな素材には、テストを行うようにしましょう。

繰り返し処理

一度で完全にインクを落とせない場合は、手順を繰り返すことが重要です。
特に頑固なインク汚れは、何回か作業してみてください。

油性ペンを落とす際の注意点

油性ペンのインクを落とす際の注意点をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

擦らないようにする

シミ抜きインクを擦らずに、押し当てるようにして汚れを吸い取ることがポイントです。
擦るとインクが広がり、さらに汚れが広がってしま恐れがあります。

吸い取ることで、インクを効率よく取り除けます。

素材に適した方法を選ぶ

各素材に適した方法を選び、素材を傷めないようにします。

例えば、皮革製品には皮革専用のクリーナーを使用し、木製品にはアルコールを少量ずつ使うなど素材に応じたケアが必要です。
また、素材の特性を理解し、適切な方法で対処することが大切です。

皮膚に優しい製品を選ぶ

皮膚からインクを除去する場合は、皮膚に優しい製品を選びます。

アルコールや化学薬品は皮膚を乾燥させる可能性があるため、オイルや保湿クリームを使用すると良いでしょう。

長時間の放置は避ける

アルコールを使用する場合、素材に対して長時間放置は避けましょう。
長時間の放置は、素材にダメージを与える可能性があります。

まとめ

油性ペンのインクは落としにくいですが、正しい方法を知っていれば簡単に解決できます。

ここで紹介した方法を試して、さまざまな素材から効果的に油性ペンのインクを落としましょう。

早めの対処と適切な手順を守ることで、キレイな状態を保つことができます。油性ペンの汚れが再び付着しないよう、日常的なケアも忘れずに行いましょう。