外壁の汚れが気になってきたものの、「清掃にどれくらいの費用がかかるのか分からない」「どのタイミングで掃除すればいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
外壁は年月とともに汚れが蓄積し、放置すると劣化の原因にもなります。定期的に清掃することで、建物の美観を維持し、耐久性を向上させることが可能です。
本記事では、外壁清掃の費用相場や作業内容、放置するリスク、業者に依頼するメリット、最適な清掃頻度について詳しく解説します。
外壁清掃の費用相場
外壁清掃の費用は、外壁の面積や使用する清掃方法によって変わります。
一般的な相場は以下のとおりです。
外壁面積ごとの費用目安
外壁面積ごとの費用相場目安は、以下のとおりです。
建物の種類 | 費用相場(円) |
---|---|
小規模ビル(外壁面積50㎡~100㎡) | 10万円程度 |
中規模ビル(外壁面積300㎡程度) | 20万円程度 |
大規模ビル(外壁面積1000㎡程度) | 50万円~ |
高所作業方法による価格の違い
外壁清掃は、広さに加えて高所作業方法によっても料金が変動します。
建物の高さや形状によって、以下の4つの作業方法のいずれかを選択します。
1. ロープ高所作業(ブランコ)
作業員がロープを使い、ブランコのように吊られながら清掃する方法です。
足場の設置が不要なため、費用を抑えられるメリットがあります。
比較的軽量な作業に適しており、1㎡あたりの費用は比較的安価です。
2. ゴンドラ
建物に設置されたゴンドラに乗りながら清掃を行う方法です。
高層ビルやマンションでよく採用され、安定した作業が可能ですが、ゴンドラ設備がない建物には向きません。
作業費用は中程度で、清掃方法によっては追加費用が発生します。
ただし、仮設ゴンドラを設置する場合は高額なため注意が必要です。
3. 移動式足場
足場を組みながら移動しつつ清掃を行う方法です。
建物の形状に左右されにくく、安定した作業が可能ですが、足場の設置・解体に時間がかかるため、その分コストが高くなります。
特に大規模な建物の場合、総額が高くなりやすいです。
4. 高所作業車
専用の高所作業車を使用し、作業員が乗った状態で外壁清掃を行う方法です。
足場の設置が不要なため、作業時間を短縮できるメリットがありますが、作業車が入れない場所では使用できないデメリットもあります。
また、作業車のレンタル費用が別途かかる場合がほとんどです。
外壁清掃の作業内容
外壁清掃には、汚れの種類や外壁の材質に応じたさまざまな方法があります。
建物の状態に適した清掃方法を選ぶことで、外壁の寿命を延ばし、美観を維持できます。
1. 高圧洗浄
高圧洗浄機を使用し、水圧の力で汚れを落とす最も一般的な清掃方法です。
水のみを使用するため、環境に優しくコストも抑えられるのがメリットです。
また、泥汚れ・ホコリ・排気ガスによる黒ずみなどの軽度な汚れに最適です。
ただし、カビやコケなどの根が深い汚れには効果が薄いのがデメリットです。
2. 薬剤洗浄(洗浄剤・カビ取り)
コケやカビ、黒ずみ汚れを徹底的に落とすため、専用の薬剤を使用して行う清掃方法です。
高圧洗浄のみでは落ちにくい頑固な汚れを分解し、除去します。
カビ・コケ・排気ガスのしつこい黒ずみを徹底的に除去できる点がメリットです。
ただし、作業コストがやや高めになる点や薬剤の成分や排水処理を適切に行う必要がある点がデメリットです。
3. ブラシ・手作業清掃
職人が手作業でブラシやスポンジを使いながら細かい部分の汚れを落とす清掃方法です。
高圧洗浄や薬剤洗浄では取り切れない頑固な汚れやデリケートな外壁に対応できる点がメリットです。
ただし、作業時間がかかるため費用が高くなりやすい点や広範囲の清掃には向かない点がデメリットです。
4. コーティング仕上げ
清掃後に防汚・防カビ効果のあるコーティング剤を塗布することで、汚れの再付着を防ぐ方法です。
次回の清掃頻度を減らせるため、長期的なコスト削減につながる点がメリットです。
デメリットとしては、初期費用が高めな点です。
外壁の汚れを放っておくとどうなる?
外壁は建物の第一印象を決めるだけでなく、家全体を守る重要な役割を担っています。
ここでは、外壁を放置することで発生する主な問題について詳しく解説します。
外観の悪化
外壁の汚れは、建物の印象を大きく左右します。
汚れが目立つと、築年数が浅い建物であっても、老朽化したように見えてしまうことがあります。
特に、住宅の売却を検討している場合は、外壁の状態が査定額にも影響を与えます。
また、オフィスビルや店舗などでは、外壁の美観が来客者に与える印象を左右します。
マンションやアパートの場合も、共用部分の外観が悪いと入居率が下がる可能性があり、経営にも影響を及ぼします。
劣化の進行
外壁に付着した汚れは、単に美観を損なうだけでなく、建物そのものの耐久性を低下させる原因になります。
特に、コケやカビ、藻などの汚れは湿気を含みやすく、外壁の内部に水分を浸透させる要因となります。
水分が外壁材に浸透すると、ひび割れや剥がれを引き起こし、劣化が進行しやすくなります。
都市部では、排気ガスや工場からの排煙による汚れが外壁に付着しやすく、時間とともに酸化して外壁の素材を傷めることがあります。
酸性雨の影響を受けると、塗装の劣化が加速し、防水機能が低下することもあります。
さらに、日当たりの悪い場所では、湿気がこもりやすく、コケやカビが繁殖しやすいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
修繕費用が高くなる
外壁の汚れを放置すると、清掃では対応できなくなり、塗装の塗り替えや外壁の張り替えが必要になる可能性があります。
軽度の汚れであれば、定期的な清掃を行うことで対処できますが、汚れがひどくなると、塗膜の劣化や外壁材の破損につながり、大掛かりな工事が必要になります。
外壁清掃を定期的に行えば、数万円程度の費用で済むことが多いですが、劣化が進んでしまった場合は、再塗装が必要になり、数十万円のコストがかかることもあります。
さらに、外壁材の張り替えが必要になった場合は、100万円を超える高額な工事費用が発生することもあります。
このような問題を防ぐためには、外壁の状態を定期的に確認し、適切なタイミングで清掃を行うことが重要です。
外壁清掃は業者に依頼するのがおすすめ
外壁清掃は、自分で行うことも可能ですが、高所作業の危険性や清掃効果の面から考えると、専門業者に依頼するのが最も確実で効率的です。
高所作業が必要な場合、安全対策を講じる必要があるため、プロに依頼した方が安心です。
ここでは、業者へ依頼するメリットを紹介します。
専門の機材・薬剤で徹底洗浄できる
外壁の汚れには、ホコリや泥だけでなく、カビ・コケ・藻・排気ガスによる黒ずみなど、頑固で落としにくい汚れも含まれます。
業者は、汚れの種類に応じた適切な薬剤を選定し、最適な方法で清掃を行うため、短時間で効果的な洗浄が可能です。
また、高圧洗浄機だけではなく、ブラシ・手作業・薬剤洗浄・コーティング仕上げなどの多彩な方法を組み合わせることにより、外壁の状態を損なうことなく美観を回復させられます。
高所作業も安全に実施できる
外壁清掃を自分で行おうとすると、特に3階建て以上の建物では高所作業が必要になり、転落のリスクがあります。
プロの業者は、ゴンドラ・ロープ作業・高所作業車・足場などを適切に活用し、安全かつ確実に清掃を行います。
安全管理が徹底されているため、作業中の事故リスクを最小限に抑えられるのが大きなメリットです。
特に、狭い場所や形状が複雑な外壁も、プロの技術なら問題なく対応可能です。
防カビ・防汚コーティングなどのオプションが選べる
単なる清掃だけでなく、コーティングを施すことで、汚れの再付着を防ぐことができます。
カビやコケの発生を抑える防カビコーティングや、撥水効果のある防汚コーティングを施せば、次回の清掃までの期間を延ばすことができ、メンテナンスコストの削減にもつながります。
特に、新築や再塗装直後の外壁にコーティングを行うと、より長期間美しい状態を保つことが可能になります。
外壁洗浄はアールクリーニングへお任せ!
外壁の汚れが気になる方は、アールクリーニングにお任せください! 当社では、高圧洗浄や専用薬剤を使用し、コケ・カビ・排気ガスの黒ずみを徹底除去いたします。
高所作業にも対応可能で、安全かつ丁寧な作業をお約束。
防カビ・防汚コーティングのオプションもご用意し、美しい外観を長期間維持できます。
3階建て以上の建物やマンション、店舗の清掃も対応可能! 外壁の美観維持と耐久性向上のため、ぜひアールクリーニングへご相談ください!
外壁清掃の適切な頻度とは?
外壁の清掃は、3〜5年に1回が理想的な頻度とされています。
ただし、環境や建物の立地条件によっては、より短いサイクル(1〜2年ごと)で清掃が必要になる場合もあります。
湿気の多い地域に住んでいる場合
湿気が多い地域では、カビやコケ、藻が発生しやすくなります。
特に、日当たりが悪い北側の壁面では、コケや藻が繁殖しやすく、放置すると汚れが染み込み、外壁の耐久性が低下する可能性があります。
定期的な清掃を行い、早めに汚れを取り除くことで、外壁材の劣化を防ぐことが重要です。
道路沿いや工業地帯にある建物の場合
交通量の多い道路沿いや、工場地帯に位置する建物では、排気ガスや粉塵による黒ずみ汚れが付きやすい傾向があります。
特に、都市部では車の排気ガスが外壁に付着し、時間が経つと落としにくくなります。
このような環境にある建物は、1〜2年に1回程度の清掃を検討するのが理想的です。
日当たりの悪い場所に外壁がある場合
建物の構造上、周囲の建物の影になっている場所や、樹木が近くにある場合、日が当たりにくく湿気がこもりやすいため、コケやカビが繁殖しやすくなります。特に、外壁にツタや草が絡みついていると、通気性が悪くなり、湿気をため込んでしまいます。
このような状況では、通常よりも短いスパン(1〜2年ごと)で清掃を行うことで、外壁の美観を維持し、耐久性を向上させることができます。
まとめ
外壁清掃の費用相場は、建物の広さや清掃方法によって異なります。一般的には、30坪の住宅で5万円前後、100坪の建物では15万円以上が目安です。
外壁の汚れを放置すると、劣化が進み修繕費が高額になるため、定期的な清掃が重要です。特に高圧洗浄や薬剤洗浄を取り入れることで、外壁を長く美しく保つことができます。
自力での清掃は難しいケースが多いため、安全かつ確実な清掃を行うためには、専門業者に依頼するのがおすすめです。