エアコンは夏や冬の季節に欠かせない家電ですが、いざ使用しようとした際にトラブルが起こると困りますよね。
そのようなトラブルを未然に防ぐために必要なのが「エアコンの試運転」です。
この記事では、エアコンの試運転のタイミングや方法、そしてトラブル時の対処法について詳しく解説します。
快適なシーズンを迎えるためのポイントをぜひ参考にしてください。
エアコンの試運転はいつやるべき?
エアコンの試運転は、夏や冬の本格的なエアコンを使うシーズンが始まる前に行うのが理想です。
下記のタイミングでの試運転がおすすめです。
- 冷房の試運転は4月~6月
- 暖房の試運転は10月~11月
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
冷房の試運転は4月~6月
冷房の試運転は、気温が安定して暖かくなる4月〜6月の初夏に行うのがベストです。
この時期に試運転をすることで、梅雨や真夏の猛暑が到来する前にエアコンのコンディションを確認できます。
冷房がしっかり動作するか、風の冷たさや運転音に異常がないかをチェックしましょう。
夏前のエアコン試運転はお済みですか??
4月10日は、日本冷凍空調工業会が2022年に定めた「試運転の日」です。
試運転の「4(試)」「運」「10(転)」の語呂を取って定められました。
- 「冷えが悪い」
- 「変なニオイがする」
- 「風が弱い」
などの異変を夏本番に感じて手遅れになる前にチェックしておきましょう!
試運転後に気になる症状があれば、アールクリーニングが内部の汚れやカビを徹底除去します!
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暖房の試運転は10月~11月
暖房の試運転は、気温が下がり始める10月〜11月の秋口に実施するのが理想的です。
冬本番に備えて暖房が正常に稼働するか、暖かい風が十分に出るかを確認することが重要です。
また、暖房特有の匂いが気になる場合は、内部のホコリが原因の可能性があるため、クリーニングを検討してください。
エアコンの試運転方法とチェックポイント
エアコンの試運転は、シーズン前に行うことで快適な冷暖房を確保し、不具合を早期に発見する重要な作業です。
ここでは、具体的な試運転の手順と注意点を詳しく解説します。
試運転の方法
冷房運転を確認する場合は、設定温度を16℃〜18℃に調整してください。
一方、暖房運転では30℃に設定し、エアコンが正常に反応するかを確認します。
試運転モードがリモコンに搭載されている場合は、それを活用するとさらに効果的です。
操作に不慣れな場合は、取扱説明書を参照しましょう。
試運転でのチェックポイント
エアコンの試運転を開始したら、下記のチェックポイントを確認してください。
- 温度の変化
- 風量と風向き
- 室外機の動作
- リモコンの操作性
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1.温度の変化
エアコンの運転を開始してから5〜10分程度待ち、冷房の場合は涼しい風が、暖房の場合は暖かい風が出てくるかを確認します。
この間、室内機と室外機の動作を再度チェックし、異常がないかを確認してください。
設定温度に到達する速度が極端に遅い場合や、まったく温度が変化しない場合は冷媒ガスの漏れやコンプレッサーの故障が考えられます。
2.風量と風向き
エアコンの運転を開始したら、風量や風向きも確認しましょう。
リモコンの操作に応じて風向きがスムーズに変わるか、ファンが異常な音を立てずに回転しているかチェックしてください。
また、風の強さを数段階に調整し、それぞれの設定が正常に反映されるかをチェックすることも重要です。
異常がある場合はファン内部の汚れや部品の緩みが原因の可能性があります。
3.室外機の動作
室外機が正常に動作しているか確認するために、以下の点に注意しましょう。
室外機のファンがスムーズに回転しているか、異常な音や振動がないかを観察します。
また、室外機周辺に落ち葉やゴミが溜まっている場合は、運転終了後にそれを取り除いて通気を確保してください。
室外機が詰まると、冷暖房効率が低下し、不具合の原因となる可能性があります。
4.リモコンの操作性
リモコンの操作性も確認しておきましょう。
ボタンの反応が鈍い場合や、設定が正しく反映されない場合は、リモコン自体の電池切れや故障が疑われます。
電池を交換しても改善しない場合は、リモコンの修理や交換が必要です。
試運転をしないと起こるリスク
エアコンの試運転を怠ったり遅らせたりすると、下記の問題が発生する可能性があります。
- シーズン中にエアコンが使用できない
- 異臭に気付けない
- 異音や振動に気づけない
- 室外機トラブルに気付けない
- 修理やクリーニングが依頼できない
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
シーズン中にエアコンが使用できない
エアコンの試運転を行わないと、冷房や暖房が正常に動作しないことに気づかず、シーズン中にエアコンを使用できないリスクがあります。
例えば、冷風や暖風が出ない、部屋が設定温度まで冷えない・暖まらないといった問題が発生します。
これらは、ガス漏れやコンプレッサーの故障が原因である場合が多いため、修理には2~4週間ほどかかります。
そのため、試運転で早期発見が重要です。
異臭に気付けない
長期間使用していないエアコンの内部には、ホコリやカビが蓄積していることがあります。
この状態でエアコンを稼働させると、運転中に嫌な異臭が発生します。
特に暖房運転ではカビ臭や焦げたような臭いが多いです。
シーズン中に快適に過ごしたいのにもかかわらず、不快な臭いのせいで体調を崩すリスクがあります。
試運転を通じて早めに確認し、フィルターの掃除やプロの分解クリーニングを行いましょう。
異音や振動に気づけない
試運転を行わないと、エアコンから異常な音や振動が発生していても気づけないことがあります。
例えば、「ガタガタ」「ブーン」という異音や、運転中に本体や室外機が大きく振動する場合は、ファンの不具合や部品の緩みが原因である可能性があります。
エアコンの異音によっては、放置するとエアコンが故障してしまい、修理や交換が必要になる場合があります。
エアコンの異音については、こちらの記事にて詳しく紹介しています。
ぜひ、参考にしてみてください。
室外機トラブルに気付けない
室外機が正常に動作していないと、冷暖房機能がほとんど機能しなくなります。
これには、電源トラブルやモーターの故障、配線の不具合が関与している場合があります。
室外機はエアコンの心臓部といえる重要なパーツであり、試運転中に必ず動作を確認することが大切です。
修理やクリーニングが依頼できない
試運転を行わずに本格的なシーズンに突入すると、不具合に気づいた時点で修理を依頼しても、業者のスケジュールが混雑しているため修理やクリーニングができないリスクがあります。
特に夏の猛暑や冬の厳寒期はエアコン修理やエアコンクリーニングの繁忙期であり、修理の遅れが快適な生活を妨げる原因となります。
早めの試運転は、こうしたリスクを回避するための重要なステップです。
試運転で見つかりやすいトラブルと対処法
エアコンの試運転を行うことで、シーズン中に発生し得るトラブルを未然に発見できます。
ここでは、試運転中に見つかりやすい問題とその具体的な対処法を詳しく解説します。
試運転で見つかりやすいトラブルは下記のとおりです。
- エアコンが起動しない
- 冷暖房が効かない
- 異臭がする
- 室外機が動かない
- 異音や振動
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1.エアコンが起動しない
エアコンが全く作動しない場合、まずは電源プラグが正しく差し込まれているか確認してください。
また、リモコンの電池切れが原因で操作できないケースもあります。
電池を交換しても動かない場合、コンセントや配線の故障が疑われます。
専門業者に相談し、電気系統の点検を依頼しましょう。
2.冷暖房が効かない
エアコンの冷房や暖房機能が十分に働かない場合、エアコン内部の汚れや冷媒ガスの漏れが可能性として考えられます。
エアコン内部の汚れ
フィルターやエアコン内部にホコリが溜まると冷暖房の効率が低下します。
自分で掃除する場合は、フィルターを取り外して水洗いし、しっかり乾燥させてから再装着してください。
また、フィルターより更に奥の内部の汚れを清掃するには、エアコンを分解する必要があります。
エアコンの分解洗浄はプロへ依頼しましょう。
冷媒ガスの漏れ
冷媒ガスが不足していると、エアコンは設定温度に達しなくなります。
この場合、専門業者による点検と補充が必要です。
フィルター清掃で改善しない場合は、冷媒ガス漏れやコンプレッサーの故障が原因の可能性があるため、早めに修理を依頼しましょう。
エアコンのガス補充に関しては、こちらの記事にて詳しく紹介しています。