「最近エアコンの調子が悪い・・」と感じたことはありませんか?
「フィルター掃除はしているのに、部屋の温度が変わらない」「ときどきエアコンの動作が停止してしまう」
といった不具合が起きる場合、もしかしたら冷却ガスの不足や漏れが原因かもしれません。
この記事では、ガス補充のタイミングや、自分でガス補充をする手順・注意点、業者に依頼する際の料金相場をくわしく解説します。
目次
冷却ガスの補充タイミング

エアコンの冷却ガスは、熱を移動させて室内を効率よく冷やすために使われています。
冷却ガスのおかげで、エアコンは安定して心地よい温度の風を送り続けられます。
しかし、エアコンの冷却ガスが少なくなると、うまく冷風や温風を循環できなくなり、部屋の温度が変わらなくなります。
本来エアコンの冷却ガスは7~8年程度もちますが、エアコンの取付や配管の劣化でガスが漏れてしまい、より早く補充が必要になるケースもあります。
【自分で行う5ステップ】エアコンガスの補充方法

エアコンの冷却ガスの補充は、火災のリスクがあるため、自分で行うことはおすすめできません。
まちがった方法で作業をすると、エアコンの故障やガス漏れ、最悪の場合は事故につながるおそれもあります。
とはいえ、「どうしても自分でやりたい」という方のために、注意点と作業手順を以下にご紹介します。あくまで自己責任で、慎重に判断してください。
ガス補充する際に必要なもの
ガスを補充する際に必要なものは以下の4つです。
- フルオロカーボンガス:冷媒ガス
- チャージスケール:ガスの補填量を測定するもの
- ゲージマニホールド:圧力計、連成計、台座などのセット
- チャージングホース:冷媒ガスを補填するためのホース
仮にすべて購入すると4万円程かかるため、専門業者への依頼費用よりも高くなります。
レンタルであれば4,000円程でそろえられます。
自分で冷却ガスを補充する手順

冷媒ガスは安全を考慮して、次の手順で実施します。
- 器具と室外機をつなげる
- 真空引き
- 気密試験
- ガス補充
- バルブを閉める
一度中の冷却ガスを抜いて、新たに冷却ガスを入れる作業をします。
それではくわしく見ていきましょう。
1. 器具と室外機をつなげる
最初に、配管・室外機内部に残る冷媒ガスを取り出すために「チャージングホース」を使い、真空ポンプと室外機をつなぎます。
このときの注意点は、室外機の「低圧側」にバルブをつなぐようにすることです。
2. 真空引き

真空引きとは、冷却ガスや不純物を取り除く工程のことです。
バルブを開いたら真空ポンプの電源を入れ、15分ほど稼働させます。
マニホールドのゲージ圧をチェックしながら、-0.1MPaかそれ以下に下がったことを確認して、低圧側のバルブを閉めます。
これで真空引きの作業が完了です。
3. 気密試験
真空引き後にポンプ電源をオフにして、マニホールドのゲージ圧変化をチェックします。
気密に問題ないか、圧の変化をしばらく観察します。
変化がなければOKです。
もしゲージが変化している場合はガス漏れが起きている可能性があるため、修理が必要になります。
4. ガス補充

エアコン機種によって冷却ガスの量は決まっているため、分量を守って補充します。
チャージスケールを使って使用しつつ、分量を正確に測りましょう。
冷却ガスボンベをチャージスケールの上に置いて、重量を0にします。
これを低圧側のバルブとつないで、冷却ガスの補充をしてください。
5.バルブを閉める
冷却ガスの補充が確認できたら、マニホールドのバルブを閉めてからボンベのバルブを閉めて作業を終了します。
15分ほど回して冷たい空気が出るか確認しましょう。
注意点
冷却ガスの補充は、ガスの種類を確認し、その性質を見極めたうえで十分に安全を確保しながら作業しなければいけません。
例えば、ガスの種類には単一冷却の「R22」や「R32」、二種混合冷媒の「R410A」などがあり、ご自宅のエアコン機種に適した冷媒ガスを選択する必要があります。
間違ったガスを使用すると、爆発・火災などのリスクがあります。
さまざまな危険がともなう作業となるため、ガス補充はプロに依頼する方が安心です。
冷却ガスの補充が必要なエアコン

ここでは、冷媒ガスの補充が必要になる原因について紹介します。
取付工事で不備があったエアコン

エアコンのガス漏れでまず考えられる原因は、取付工事の不備です。
エアコンや室外機の取付は、知識のある業者やメーカーが行いますが、それでもなんらかの不備によって、冷却ガスが漏れるような配管の取付が行われてしまうこともあります。
配管が損傷してしまったエアコン

もう1つ考えられるガス漏れの原因は、配管の損傷です。
エアコンには冷却ガスを循環させるための配管が2つ設置されていますが、このどちらか、あるいは両方が損傷してしまった場合、冷却ガスが漏れてしまいます。
漏れによって十分な冷却ガスが確保できなくなるとエアコンの機能が低下してしまいます。
移動させた際に冷却ガスが漏れてしまったエアコン

エアコンや、室外機を移動させた際に、配管や接続パーツが外れたり、キャップがゆるんで冷却ガスが漏れてしまう場合もあります。
取り付けてから長く経過しているエアコン

エアコンの平均寿命は8~10年と言われています。
長期間の使用で蓄積した、ガス管や接続部分のまさつや気温差によるダメージで損傷して、冷却ガスが漏れることもあります。
特に振動の影響を受けやすいアパートのベランダや、地面に直接設置している場合も、経年劣化が進みやすいので注意が必要です。
体験しませんか?
ガス補充が必要か確認する3つの方法

冷却ガスは、普通に見ただけでは減りが分からないため、次の3つの方法で確認しましょう。
室外機の配管に霜が付いているかチェック
ガス漏れが起きているか確認したい場合、室外機の配管に霜がついているかどうかをみましょう。
霜がついていると、冷却ガスが漏れている可能性があります。
ただの水滴と見分けがむずかしいため、運転前後で確認しましょう。
検知液をスプレーする
2つ目の方法は、専用の検知液を使ってガス漏れを確認する方法です。
検知液とは、数千円でホームセンターや通販で販売されている、ガス検知用の液製品のことです。
検知液を、冷却ガスが漏れていそうな配管部分にスプレーして、泡が発生していないか確認します。
泡が発生していた場合は、冷却ガスが漏れている可能性が高いため、専門業者に相談しましょう。
検知液は不燃性の成分が使われており、冷媒ガスが漏れていたとしても、燃えないようになっているため安心です。
検知器を使用する
検知器は、冷却ガスを判定できる小型の機器で、ランプなどで漏れを知らせてくれます。
検知液のようにに後片付けする必要がなく、消耗品でないため家においておけることがメリットです。
ただし、検知器は高額なため費用がかかってしまいます。
また、機器によって感度が異なる点、新冷媒に対応しているかどうかなども気をつける必要があります。
業者にガス補充を依頼した場合の相場は?

一般的な業者にガス補充を依頼した場合にかかる費用は、1.5万~3万円程度が相場です。
上記はガス補充だけの相場ですが、ガス漏れの修理などが入ると費用は高くなります。
ガス補充ではなく修理が必要になる前提で検討が必要です。
また、エアコンそのものを新品にする場合でも、回収や設置を含めて7万円以上はしてしまい、高額になります。
まずはプロのエアコンクリーニングを試してみるのもおすすめ

エアコンの効きが悪い場合、ガス漏れを可能性の1つとして考えますよね。
しかし、家庭用エアコンでガス補充が必要な場面は少ないうえに、エアコンのガス補充や配管修理は高額です。
そこで、まずはエアコンクリーニングを試してみて、冷却ガスの補充が必要か、その場でプロの業者に相談してみることをおすすめします。
エアコンの効きが悪い原因として、エアコン内部の汚れやドレンホースの詰まりも考えられます。
修理やガス補充に比べると比較的安価な点もメリットです。
アールクリーニングのエアコン分解洗浄
アールクリーニングは、エアコン洗浄の専門業者として最先端の洗浄機器、ならびに技術とアフターサービスで、多くのお客様にリピートをいただいております。
以下では、アールクリーニングの強みを紹介します。
1.清掃技術と品質管理
アールクリーニングのエアコン分解洗浄は、フィルターや熱交換器などの自分では手が届きにくい部分もキレイにします。
アールクリーニングは独自の研修制度を採用し、厳しい研修を最後までクリアしたスタッフのみ、お客様のもとへサービスに伺います。
自社の研修施設では、さまざまなメーカーや業務用のエアコン用意。
スタッフがいつでも練習できる環境を用意し、作業員のスキルアップを支援しています。
2.安心と実績
アールクリーニングの作業実績は50万件以上!
その中でもエアコンクリーニングは中でもダントツの一番人気!
清掃作業後もアフターサービスがあるため、安心してご利用いただけます。
3.リーズナブルな価格設定
本社をあえて郊外に構え、賃料や駐車場代を抑えるなど、サービスを少しでも低価格で提供できるよう余計な経費を抑えています。
アールクリーニング | 一般的な料金相場 | |
ノーマルエアコン | 8,800円(税込9,680円) | 10,000円~20,000円 |
お掃除機能付きエアコン | 16,000円(税込17,600円) | 18,000円~27,000円 |
体験しませんか?
業者を選ぶ際のポイント

以下のポイントを参考に、信頼できるクリーニング業者を選びましょう。
口コミや評判を確認する

気になる業者があった場合、インターネットで口コミや評判を確認してみましょう。
Googleレビューや口コミサイトを活用し、多くの顧客から高評価を得ている業者を選ぶと安心です。
また、口コミの内容を確認し、サービスの質や顧客対応についてもチェックしておくと安心です。
料金を比較する
複数の業者から見積もりを取り、料金を比較しましょう。
同じ作業内容でも、業者によって料金が異なるため、見積もりをしっかりと確認し、納得のいく料金設定の業者を選んでください。
価格だけでなく、見積りの記載内容が明確かどうかも把握する必要があります。
経験を確認する
クリーニング業者が経験豊富であることを確認しましょう。
業者のウェブサイトやパンフレットで、これまでの実績や経験年数を確認し、信頼性を判断しましょう。
特に、難しい汚れや専門的な技術が必要な場合には、経験豊富な業者を選ぶことが重要です。
サービス内容を確認する
提供されるサービス内容を詳細に確認しましょう。
具体的には、使用する洗剤や清掃方法、どの程度の範囲を掃除してくれるのかなどです。
環境に優しい洗剤を使用する業者や、特定の汚れに対する専門的な対応ができる業者を選ぶと、安心して依頼できます。
保証とアフターケア
依頼するクリーニング業者が作業後の保証やアフターケアを提供しているかどうかも確認が必要です。
万が一問題が発生した場合に迅速に対応してもらえる業者を選ぶことで、長期的に安心して利用できます。
また、業者が損害保険に加入しているかどうかを事前に確認するのもおすすめです。
損害保険に入っている業者であれば、万が一の際にも業者が保険で対応可能なため、安心です。
まとめ
冷媒ガスが漏れる原因は、設置不備や配管故障、経年劣化などがあります。
自分でガス漏れを調べることもできますが、専門業者に依頼することが安全面からもおすすめです。
アールクリーニングのエアコン分解洗浄の様子は、こちらの記事内後半にて紹介しております。
気になる方はぜひ参考にしてみてください。
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