キッチンの掃除は頻繁にしていますか？
毎日使用する場所のため、常にキレイにしている方も多いでしょう。
しかし、レンジフード内にあるシロッコファンはいかがでしょうか。
ホコリや油汚れがつきやすく目に触れにくい場所にあるため、汚れに気付けないケースが多いです。
今回は、分解洗浄が必要なシロッコファンの掃除方法について紹介します。
目次
シロッコファンはなぜ汚れる？
シロッコファンとは、レンジフードの奥にある筒状のファンのことです。
油が付着しやすく、さらにホコリを含んだ空気が通るため、汚れが溜まりやすい場所です。
また、目が届きにくい場所にあるため掃除がおろそかになり、臭いが広がってしまいます。
主な汚れの原因として以下のものがあります。
原因①｜油汚れ
レンジフードは料理中の煙を吸い込むため、油汚れが蓄積します。
特に揚げ物や炒め物を頻繁にする家庭では、ファンの表面にこびりついた油は簡単には落ちません。
原因②｜ホコリ
空気が換気扇を通る際に、ホコリがファンの表面や内部に付着します。
ホコリ単体であれば比較的簡単に落とせますが、シロッコファンには油汚れが付着していることが多く、油とホコリが混ざることで頑固な汚れとなります。
原因③｜タバコのヤニ
タバコのヤニは独特の粘着性があるため、一度付着すると通常の洗剤ではなかなか落ちません。
シロッコファンの掃除方法
シロッコファンは使用することで汚れも蓄積されるので、定期的に掃除が必要です。
ここではシロッコファンの掃除方法を紹介します。
掃除で用意するものと始める前の準備
- タオル
- ごみ袋
- 重曹
- 歯ブラシ
レンジフードから部品を取り外す前に、周りの壁やコンロを養生し、傷や汚れがついてしまうのを防ぎましょう。
養生テープがない場合は、新聞紙でも代用が可能です。
シロッコファンの掃除手順
掃除手順を簡単にまとめると以下になります。
- レンジフードからファンを取り外す
- シンクにタオルをセットする
- お湯と重曹を入れてつけ置きする
- ブラシなどで汚れを落とす
- 水ですすいだ後に乾拭きして水気を取る
- 外した部品を元に戻す
それでは細かく見ていきましょう。
① 換気扇からファンを取り外す
油が固まっていて取り外しにくい場合は、ドライヤーなどで温め、油を緩ませてから外しましょう。
ここでポイントとなるのが「無理をしない」ことです。
故障の原因となるため、外しにくい場合はプロの業者に依頼をしましょう。
② シンクにタオルをセットする
取り外した部品を落としてしまった際にシンクを傷つけないため、タオルなどを敷いて保護しましょう。
③ お湯と重曹を入れて漬け置き
重曹大さじ2を入れたお湯2リットルにシロッコファンを入れて、1時間程度つけ置きします。
汚れが浮き出ていない場合は、つけ置き時間を増やしましょう。
④ ブラシなどで汚れを落とす
つけ置き後は、スポンジや歯ブラシを使用して汚れを落とします。
細かい隙間の汚れには、歯ブラシを使うのが有効です。
5.水ですすいだ後に乾拭きして水気を取る
シロッコファンに水気が残っていると、水アカやカビ、汚れ付着の原因となってしまいます。
水気はしっかりとふきとりましょう。
6.外した部品を元に戻す
無理せずにパーツを外していれば元に戻すことも簡単ですが、無理に外しているとゆがみが生じて元に戻らない場合があります。
外しにくい場合は無理をせずプロの業者に依頼をしましょう。
掃除する際の注意点
シロッコファンの掃除をする際は以下の点に注意をしてすすめましょう。
電源を切ってから掃除をはじめる
電源を入れたまま掃除をすると、誤って運転してしまった際に危険です。
コンセントを外すことが難しい場合は電源をオフにしておきましょう。
キッチンを傷つけないようにする
タオルなどを下に敷いて作業をし、キッチンを傷つけないようにしましょう。
傷に汚れが入り込むと掃除の際に落としにくくなります。
また、賃貸マンション・アパートの場合、退去時の出費が増えることにもなりかねないので気を付けましょう。
つけ置き後はすぐにブラシで洗う
つけ置きしてから時間が経ってしまうと、汚れが落ちにくくなります。
乾燥とともに固まってしまうので、漬け置き後はすぐに洗い流しましょう。
つけ置き時間にブラシの準備をしておくと、スムーズに作業できます。
シロッコファンの掃除頻度は半年に1回
シロッコファンの掃除は、半年に1回が目安です。
長期間掃除をしないと汚れが溜まることで異臭が発生するだけでなく、運転効率が低下し電気代が高くなってしまいます。
ただし、頻繁に油を使って調理する場合は、1ヶ月に1回など掃除頻度を増やすことをおすすめします。
落としきれない頑固な汚れはつけ置きで解決
シロッコファンに付着した頑固な汚れは積み重なって固まり、通常の掃除方法では簡単に落とせなくなります。
そのような汚れは以下の方法で対処しましょう。
1. つけ置き時間の延長
通常のつけ置きは、重曹大さじ4を入れたぬるま湯2リットルに、シロッコファンを1時間ほどつけます。
こうすることで頑固な汚れが柔らかくなり、油汚れも分解されやすくなります。
それでも汚れが十分に取れない場合には、つけ置きを1時間ほど延長してみましょう。
また、つけ置きにはお湯を使用すると汚れがとれやすくなります。
2. 重曹の代わりにセスキ炭酸ソーダの活用
弱アルカリ性の重曹ではなく、より強力なアルカリ性をもつセスキ炭酸ソーダを使用するのも効果的です。
ぬるま湯2リットルにセスキ炭酸ソーダ大さじ2を入れ、シロッコファンを30分～1時間ほどつけ込みましょう。
油脂やタンパク質などの酸性汚れを中和し、分解してくれます。
特にキッチンの油汚れや、衣類の汗、皮脂汚れなどに対して強力な効果を発揮します。
3. プロの業者へ依頼
これらの方法を試しても汚れが落ちない場合、市販品を使用した清掃できれいにすることは難しいため、プロの業者に依頼しましょう。
プロは、市販では入手できない強力な洗剤や道具を使用して、頑固な汚れを効果的に除去してくれます。
また、業者は養生をしっかり行い、作業中にシロッコファンやキッチン全体を傷つけることなく、安全に作業を進めてくれます。
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シロッコファンは適切な方法で定期的にメンテナンスしよう
今回はシロッコファンの掃除方法を紹介しました。
自分で分解洗浄を行う場合は、周りに養生を行い、つけ置きをしたうえでブラシで洗浄しましょう。
力任せに外すとシロッコファンを壊してしまう可能性があるため、自力での掃除が難しいと感じる方はプロに依頼をすることがおすすめです。
少なくとも半年に1回は分解清掃を行い、清潔なキッチンを保ちましょう。
