ネットアルミフィンの掃除方法を検索すると、手軽そうな市販の洗浄スプレーを使った方法や100均のグッズを使ったDIY動画がたくさん出てきます。
しかし、エアコンクリーニング業界に10年以上身を置き、累計10,000台以上のエアコンを分解・清掃してきたプロの視点から、ここで断言させていただきます。
「アルミフィンは、絶対に自分で掃除しないでください。」
今回は、アルミフィンはなぜ自分で掃除しないほうが良いのか、その裏事情を徹底解説します。
アルミフィンが潰れてしまうと熱交換効率が下がる

アルミフィンには極薄のアルミの板がギッシリと並んでいます。
エアコンは、このアルミフィンの隙間に風を通過させることで温度を変えて外に放出しています。
実は、このアルミフィンは指で押し込むと結構簡単に潰れてしまうほど柔らかい金属なんです。
ここを強く握ったり、何かをぶつけてしまうと一瞬でアルミの板がグニャリと曲がって隣の板とくっつき、風の通り道を完全に塞いでしまいます。
結果的に、つぶれたフィン(熱交換器)のせいでエアコンの効きが悪くなってしまいます。
市販のエアコン洗浄スプレーはリスクが大きすぎる
エアコンスプレーを使用して掃除をおすすめする記事を見かけますが、私からはお勧めできません、、。
その理由を以下では紹介します。
リスク①すすぎ残した洗剤がベタつく

市販のエアコン洗浄スプレーのデメリット、それは洗剤の「すすぎ残し」です。
この残った洗剤のベタつきが部屋中のホコリや油汚れをキャッチし、いつの間にかカビが繁殖する原因になります。
数ヶ月後には、残った洗剤のせいで大繁殖した黒カビとヘドロにより、掃除する前より酷い悪臭を放つ原因になってしまいます。
自分でスプレーで掃除したら余計臭くなったという理由でエアコンクリーニングを依頼される方も実は結構います。
リスク②ショートして「発火」する危険性
そして、最悪のケースとして命や財産に関わるのが「火災リスク」です。
電装部分に洗浄液がついたまま通電したその瞬間、ショートしてエアコンの基盤が壊れてしまいます。
それだけではなく、ショートした火花が周囲のプラスチックに燃え移り、「発火」して火災に繋がる事例が毎年後を絶ちません。
これは独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)でも毎年映像付きで厳重に注意喚起されている、紛れもない事実です。
ちなみにファブリーズなどの消臭剤も絶対にエアコンへ吹きかけないでくださいね!
私たちが「自分で無理をしないで」とお伝えしたい理由
ここまでリスクばかりを並べてしまい、「じゃあ、汚れてしまったアルミフィンはどうすればいいんだ…」と不安にさせてしまったかもしれません。
結論をお伝えすると、どうか私たちのようなプロのエアコンクリーニングを頼ってください。
これは、私たちがセルフ掃除で逆に二度手間になったり、
ニオイが悪化したお客様の姿を現場で見てきたからこその想いです。
だからこそ、私たちの技術を「都合よく」使ってください

プロのエアコンクリーニングは、ほとんどの業者が損害賠償保険に入っています。
あなたに代わってリスクを背負い、安全にエアコン内部を徹底洗浄してくれます。
「これくらい自分でやらなきゃ」とハラハラしながらスプレーを吹きかけ、エアコンの寿命を縮めたり火災の不安を抱えたりする必要は、どこにもありません。
せっかくのあなたの大切なエアコンです。
安全に綺麗な風を取り戻すため、どうか私たちの技術を都合よく頼ってください。
私たちが責任を持って、あなたの暮らしに安心で心地よい風をお戻しします。
エアコンクリーニングを依頼すべき4つのサイン
1万台以上のエアコンを見てきた私が、エアコンクリーニングを依頼すべきサインを4つに厳選しました!
プロに任せるべきなのは分かったけれど、「うちのエアコンは今すぐクリーニングを依頼する必要がある?」と迷う方も多いはずです。
そんな方はぜひ参考にしてみてください。
① 吹き出し口に「黒い点々」が見えるとき

エアコンの吹き出し口(風が出てくる羽の隙間)をのぞいてみてください。
中に黒いススのような点々が見えたら、それはすべて黒カビです。
外から見える場所にカビが出ているなら、アルミフィン(熱交換器)などのエアコン内部には、カビがびっしり生えています。
吹き出し口よりも内部のほうが湿気が多いです。
なので吹き出しにカビがいたら、内部はカビがびっしりなことがほとんです。
②つけた瞬間に「酸っぱいニオイ」や「カビ臭」がするとき
エアコンをつけた瞬間にモワッと嫌なニオイがして、しばらくすると鼻が慣れてしまう……。
これは、エアコン内部にカビが繁殖してしまっているサインです。
ツンとした酸っぱい臭いや生乾きの雑巾のような臭いがしたら、それはカビが繁殖している証拠です。
③ 風量を強くしても「風が弱い・ムラがある」とき
「風量を『強』にしているのに風が弱い」
「出てくる風の強さにムラがある」
という場合は、アルミフィンやファンにホコリがこびりつき、エアコンが物理的に空気を吐き出せない状態に陥っている可能性があります。
このまま使うと運転効率が下がっているため、気づかない間に高い電気代を払うことになってしまいます。
④ 前回のクリーニングから「2年以上」経っているとき

目立つサインがなくても、リビングなど毎日使うエアコンは2年も経てば内部は確実に汚れています。
特に、お掃除機能付きエアコンは「自動で掃除してくれるから大丈夫」と思いがちです。
しかし、自動で綺麗になるのはフィルターだけです。
2年以上放置しているなら、すでにプロによるリセットのタイミングです。
最近は熱交換器を洗浄する機能を持つエアコンもありますが、結局カビは生えるんですよね。
カビの生命力と繫殖力は半端ないです。
あなたのエアコンは大丈夫?【プロ監修】エアコン内部の汚れ診断
「うちのエアコンの汚れ、そろそろヤバいかも…」
と不安になった方は、以下の診断ツールを試してみてください。
全8問の質問に答えるだけで、今すぐエアコンクリーニングを依頼すべきかどうかがその場でわかります。
あなたのエアコンは大丈夫?
内部の汚れリスク診断
まとめ:大切なエアコンだからこそ、清掃はプロにお任せください
今回は、エアコンのアルミフィン(熱交換器)を絶対に自分で掃除してはいけない理由を、プロの視点から包み隠さずお伝えしました。
ネットにあふれる「市販のスプレーで簡単DIY」という言葉は、非常に魅力的です。
しかし、現場で何万台ものエアコンと向き合ってきた私たちから見ると、それは大切なエアコンを壊してしまったり、カビを繁殖させてしまうリスクは見逃せないです。
家族に安心でクリーンな風を届けるために、私たちの技術にお任せください
ひとこと
私たちプロのエアコンクリーニング業者も、分解の際にぶつけたりしないよう、注意しています。
以前の業者が雑だと、開けてみたらアルミフィンが曲がっていたりすることもしばしばあります。