「エアコンを付けているのに全然部屋が冷えない」と悩んでいませんか。特に蒸し暑い夏は熱中症などが懸念されるため、エアコンが冷えなくなってしまったら大変ですよね。

そこで今回は、エアコンの冷え方が悪い原因と対策を詳しく紹介します。
また、自分でできるお手入れの方法等も併せて紹介しています。

エアコンをより快適に使いこなしたい方はぜひ参考にしてみてください。

 

エアコンが冷えない原因と対処法

エアコンが冷えない原因は、エアコンそのものの問題だけでなく、室外機や設置環境による場合もあります。
考えられるエアコンが冷えない主な原因は以下の6つです。

  • エアコン内部が汚れている
  • 室外機が汚れている
  • 室外機の周りに物が置いてある
  • エアコンの冷媒ガスが漏れている
  • 部屋の広さとエアコンの性能が合っていない

それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

エアコン内部が汚れている

エアコンのが冷えない原因として、エアコンに汚れがたまっている可能性が考えられます。

例えばフィルター部分にホコリがたまると冷気の流れが悪くなり、フィルターが目詰まりを起こします。
これにより十分に冷気を循環させることができなくなります。
そのため、2週間に1回程度はフィルターを取り外し清掃する必要があります。

ただしペットがいたり、ホコリが多い環境だったりする場合は、フィルターが汚れやすくなるため、1週間に1回程度を目安に清掃をするとよいでしょう。

また、フィルターだけでなく、更に奥のファンや熱交換器部分にも汚れがたまるとエアコンの運転を阻害します。
しかしながら、それらエアコン内部の掃除は分解が必要になります。
自分で行うとパーツが元に戻せなかったり故障のリスクもあるため、エアコンの分解洗浄はプロへの依頼がおすすめです。

室外機が汚れている

室外機の吹き出し口や熱交換器にほこりや汚れが付着すると、運転効率が低下しエアコンの効きが悪くなります。
そのため、室外機も汚れがたまっている場合は清掃が必要になります。

清掃方法は、ほうきやブラシで室外機の外側の目立つ汚れを落とし、外側のパネルを雑巾で水拭きするのがおすすめです。
室外機の下や横から水を大量にかけると、故障の原因になります。そのため水を使って清掃する際は慎重に行いましょう。

室外機の役割や、より詳しい掃除方法については、こちらの記事にて紹介しております。
ぜひ参考にしてみてください。

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室外機の周りに物が置いてある

室外機の吹き出し口周辺に物が置いてあると、熱の排出が妨げられてしまい、エアコンの効きが悪い原因となります。

例えば、吹き出し口のすぐそばに植木鉢やガーデニングで使う肥料などを置いたり、室外機にカバーを掛けたりすると、室外機に熱がこもりやすくなり、なかなか部屋が冷えにくくなってしまいます。

運転効率が下がると、消費電力が増えてしまうため、電気代も上がってしまいます。
室外機の周辺には物を置かないようにしましょう。

エアコンの冷媒ガスが漏れている

エアコンが冷えない原因として、冷媒ガスが漏れている可能性もあります。

冷媒ガスが漏れる主な原因は、経年劣化による配管の腐食や損傷、室外機の衝撃や移動時の配管の折損などです。
症状としては部屋が冷えない、温まらない、一時的に使用時の音が大きくなるなどがあります。

放置すると時間の経過とともに、症状は悪化していくため、早めに修理を依頼することが大切です。

部屋の広さとエアコンの性能が合っていない

エアコンによって対応が可能な部屋の広さが決まっています。

そのため部屋の広さとエアコンの性能が合っていない場合、十分に部屋が冷えないこともあるでしょう。

また、木造住宅か鉄筋コンクリート造りかでも室内の冷え方が異なります。

エアコンそのものが故障している

上記の原因を対策しても、エアコンの冷えが改善しない場合は、エアコン自体の故障が疑われます。

室内機のタイマーランプが点滅しているときは内部の異常を知らせているサインです。点滅のパターンによって、異常の内容がある程度推測できます。

しかし、エアコンの修理には専門知識と技術が必要です。そのためタイマーランプが点滅している場合は、エアコンの運転を停止し、速やかにプロに点検と修理を依頼しましょう。

エアコンのリセット方法

エアコンの調子が悪い場合、電源をリセットすることで解決する場合があります。
本体のコンセントを抜いて、しばらく待ってから再度コンセントをつないで電源を入れてみてください。
それでも改善が見られない場合は、エアコンに何かしらの不具合がある可能性が高いです。

プロのエアコン掃除を紹介

エアコンの分解洗浄はプロに依頼するのがおすすめです。
業者によってエアコンクリーニングの方法は異なりますが、今回は弊社のエアコンクリーニングを例に紹介させていただきます。

まずはフィルターと外パネルを丁寧に分解!

まず室内機のフィルターと外パネルを外します。固定具合に注意しながら、本体を傷つけることなく丁寧に分解していきます。
取り外したパーツは別で洗浄します。

汚れや汚水が飛ばないよう丁寧に養生

洗浄作業へと入る前に、エアコン周辺を養生シートでカバーをします。
丁寧に養生するため、エアコン内部の汚水が飛び散り、部屋を汚す心配はありません。

また、基盤部分にも水がかかり、故障してしまうリスクを避けるためにも丁寧に養生をしています

専用の特殊洗剤で内部のカビや汚れを浮かせます!

弊社では独自のエアコン専用洗剤で洗浄作業を行っていきます。

高圧洗浄でエアコン内部を丁寧に掃除

高圧洗浄やハケを利用して丁寧に汚れを落としていきます。汚れが落ちて黒い水が出てきます。

本体内部の汚れが浮いたところで洗浄機を用いてカビ汚れ等を強力洗浄します

本体内部の汚れやカビが浮いたタイミングで、洗浄していきます。
強力な洗浄力により、カビや黒ずみ、汚れまでしっかりと洗い落とします。

高圧洗浄器での洗浄が終わったエアコン内部は送風運転をして内部を乾かします。

取り外したパーツを洗浄

エアコン内部を送風運転で乾かしている間に取り外したパーツを高圧洗浄機で洗浄します。
汚れの取りにくい細かい部分はハケなどを使用して、キレイにしていきます。
※パーツの洗浄には浴室を使用させていただきます。洗浄場所の希望がある場合はご注文の際にご相談くださいませ。

機器全体とダクト内部丁寧に拭きあげ、水分をなくします

高圧洗浄後は、水分が残らないようエアコン内部を念入りに拭き上げます。
キレイに水分を拭き取るため、内部に湿気がたまることがなく、故障の原因も防ぎます。

組み立て、動作確認

清掃と防カビ・抗菌イオンコーティングが完了したら、外したパネルとフィルターをもとの位置に戻します。

最後に電源を入れて試運転を行い、動作状態を確認したらエアコンクリーニングの終了です。
プロのエアコンクリーニングは、1~2年に1回程度がおすすめです。
ぜひプロによる分解洗浄を体験してキレイな空気で過ごしませんか?

プロのエアコン掃除に任せた後にきれいな状態を保つ方法

エアコンをきれいな状態で保ちたいのなら、日頃のお手入れも大切です。

  • すぐに電源を消さず送風運転をする
  • エアコンの内部クリーン機能を使用する
  • フィルターを定期的に掃除する
  • こまめな換気をする

1つずつ詳しく解説します。
どれも短時間で手軽にできる方法ばかりなので、ぜひ参考にしてください。

冷房をしてすぐに電源を消さず送風運転をする

冷房運転の停止後、すぐには電源を切らず1時間ほど送風運転に切り替えましょう。

冷房を使用した後は、エアコン内部にあるアルミフィンが結露で湿った状態です。
エアコン内部に水気が残っているため、放置してしまうとカビが繁殖しやすくなります。

そのため、冷房の使用後は送風運転に切り替えて、エアコン内部を乾燥させるようにしましょう。

エアコンの内部クリーン機能を使用する

エアコンに内部クリーン機能が搭載されている場合は、運転後に内部クリーン機能を使用しましょう。

内部クリーン機能とは運転中に発生した結露水を乾燥させ、カビの発生を抑制する機能です。
ちなみに、お掃除機能と勘違いされがちですが、内部クリーンは乾燥させるための機能なのでお掃除機能とは異なります。

フィルターを定期的に掃除する

フィルターは冷気の通り道でもあるため、汚れがたまりやすい部分です。
汚れが付着していると部屋の空気も汚れてしまいます。
そのため、定期的な清掃が必須です。
簡単に取り外せるため、少なくとも2週間に1回は汚れを落とすようにしましょう。

こまめな換気をする

こまめな換気もエアコンをきれいに保つための大切なポイントです。

特に調理や喫煙後は、部屋の空気も汚れているため、エアコン内部にも汚れがたまりやすくなります。
そのため、こまめな換気で部屋の空気を入れ替え、部屋とエアコン内部をきれいに保つようにしましょう。

まとめ

エアコンが冷えない原因は、一般的にエアコン内部の汚れが原因になるケースが多いです。
まずはフィルターを掃除してみましょう。

さらにエアコン内部の分解洗浄は専門知識や技術が必要なため、プロに依頼が安心です。
フィルターを定期的に掃除していても、エアコン内部には汚れがたまっていきます。
キレイな空気を保つためにも、ふだんのフィルター掃除に加えて、年に1~2回程度はプロにエアコンクリーニングを依頼がおすすめです。