毎日使う洗濯機。

「なんだか洗濯物が臭う」
「黒いカスが付いている」

…そんな異変を感じたことはありませんか?

実はその原因、多くの場合は洗濯機の内部にたまった汚れやカビです。

洗濯機は衣類をキレイにしてくれる便利な家電ですが、自身も定期的に掃除をしなければ汚れがどんどん蓄積されてしまいます。

この記事では、家庭でできる洗濯機の掃除方法や必要な道具、汚れの原因、プロに依頼すべきケースまで、徹底的に解説します。

洗濯槽の掃除方法

縦型洗濯機今回紹介させていただくのは、縦型洗濯機の掃除方法です。

ドラム式洗濯機の掃除方法はこちらの記事にて紹介しております。

ぜひ参考にしてみてください。

ドラム式洗濯機は自分で掃除できる?詳しい掃除方法と注意点を解説...

ドラム式洗濯機は便利なものではありますが、掃除を行わなければやがては不衛生となるだけでなく、動作の効率が低下し...

用意するもの

洗濯機の掃除に必要なものは下記で十分です。

  • 塩素系洗剤
  • クリーナー
  • 重曹

上記のような手に入れやすいもので洗濯機の掃除は可能です。

塩素系洗剤で掃除する

洗濯槽用の洗剤、もしくは塩素系の洗剤を入れて洗濯槽を掃除しましょう。

洗剤を洗濯槽に入れて洗濯機に用意されている洗浄コース、なければ通常コースにて洗濯機を回すだけなので手軽に実践できます。

洗浄力は少し落ちますが、洗剤は重曹や酸素系クリーナーでも代用が可能です。

クリーナーを洗濯槽に入れる

洗濯槽クリーナー
クリーナーを洗濯槽に入れます。

洗濯機に合わせたものを選びましょう。

洗浄する

洗濯機のコース
洗濯機を回します。

洗浄コースが搭載されている洗濯機であれば洗浄コースを、搭載されていない洗濯機の場合は通常コースを選びましょう。

汚れをすくい取る

浮いた汚れをすくう
浮かび上がってきた汚れをすくい取ります。

その際に古くて使わなくなったストッキングとハンガーを組み合わせた汚れすくいが便利です。
ストッキングの伸縮性と適度な隙間が、汚れのみをすくうのに適しています。

酸素系洗剤・重曹で掃除する

重曹など、酸素系の洗剤にて掃除を行います。

漬け置きとお湯を利用することでより効果的です。

1.お湯を洗濯槽の中にためて洗剤を入れる

酸素系の洗剤はヌルヌルとした油汚れに強いです。

お湯を洗濯槽にためて、酸素系洗剤を使用することで、より高い洗浄力を発揮します。

2.洗浄する

洗浄後しばらく放置することが重要です。

およそ2時間ほど放置することで、洗濯機に付着している頑固な汚れを落とします。

お湯の場合、漬けているだけでも油汚れにアプローチできるため、有効です。

3.汚れをすくい取る

こちらも同様に汚れをすくいます。

糸くずフィルターの洗浄

フィルターのごみ
糸くずフィルターは、衣類から出るほこりや繊維くずを集めてくれるパーツです。

詰まったまま放置すると排水不良やニオイの原因になるため、1〜2週間に1回は掃除しましょう。

糸くずフィルターは下記の手順で掃除しましょう。

  1. フィルターを取り外し、中にたまったゴミや糸くずを指や割りばしなどで取り除く
  2. その後、ぬるま湯を入れた洗面器などで、歯ブラシを使ってフィルターの網目や細部まで優しく洗浄
  3. 仕上げにしっかり水気を拭き取り、元の位置に戻す

洗濯パンの清掃

洗濯パン
洗濯機の下に設置されている「洗濯パン」は、ホコリや髪の毛、水分がたまりやすく、放っておくとカビや悪臭の原因になります。

1〜2カ月に1回は掃除して清潔に保ちましょう。

ハンディモップや伸びるワイパーでホコリを取り除きましょう。

洗濯機を自身で動かそうとすると、水漏れや故障の原因となります。

洗濯機はそのままの状態で掃除しましょう。

洗濯機の汚れの原因は?

洗濯機の汚れの原因は一つだけではありません。

洗濯機が汚れる原因は下記のとおりです。

  • カビの繁殖
  • ほこりの蓄積
  • 衣類から出る汚れ
  • せっけんカスの残留

ここでは、それぞれの汚れの原因について詳しく紹介します。

カビの繁殖

洗濯機の内部は常に湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい環境です。

特に洗濯槽の裏側や内部の配管など、目に見えない部分に湿気がたまりやすく、そこからカビが繁殖します。

見える範囲がきれいでも、奥の見えない箇所にカビが広がっているケースも少なくありません。

ほこりの蓄積

洗濯機にたまるほこりの多くは、衣類から出る繊維くずやホコリです。

細かい繊維は洗濯槽のすき間などに残りやすく、掃除をしないまま使用を続けることで徐々に蓄積していきます。

これが悪臭やカビの原因になることもあるため、こまめなケアが必要です。

衣類から出る汚れ

洗濯機は衣類の皮脂汚れや汗、泥などを落とすために使用されますが、それらの汚れがすべて排出されるとは限りません。

とくに掃除の頻度が少ないと、汚れが少しずつ洗濯槽の内側に残っていき、衛生面にも悪影響を及ぼす可能性があります。

せっけんカスの残留

お風呂の残り湯を洗濯に使っている家庭では、せっけんカスの付着も問題になります。

せっけんは本来水に溶けるものですが、洗濯機内部に長時間とどまると固形化し、落ちにくい汚れとして残ることがあります。

これもまたカビや悪臭の原因になりやすいため、注意が必要です。

洗濯機はどのくらいの頻度で掃除が必要?

洗濯機は使用するごとに汚れが蓄積されるため、自身での洗濯機の掃除は、1~2カ月に1回程度が望ましいです。

また、大家族で頻繁に洗濯機を使用している場合、より頻繁に掃除を検討しましょう。

徹底洗浄はプロに依頼がおすすめ!

洗濯機清掃前と清掃後洗濯槽の見える範囲を掃除するだけでは、内部の汚れやカビを完全に除去するのは難しいです。

とくに洗濯機の裏側や分解しないと届かない部分にはカビ、せっけんカスなどが蓄積されており、自分での掃除では手が届きません。

そのため、洗濯機を徹底的にきれいにしたい場合は、プロのハウスクリーニング業者への依頼がおすすめです。

プロの分解技術と専用機材で内部までしっかり洗浄され、ニオイやカビの元を根本から取り除くことができます。

衛生面が気になる方や、小さなお子さまがいるご家庭では、年に1回のプロによる洗濯機クリーニングを検討してみてください。

洗濯機をきれいな状態に保つ方法

洗濯機はこまめに掃除を行うことで清潔を保つことも大切ですが、日常生活における心掛けでも状態が変わります。

ここでは洗濯機をキレイに保つために心がけるポイントを紹介します。

ふたは基本的に開けておく

蓋が空いた縦型洗濯機洗濯機のふたを閉めていると、湿気がこもり、カビの原因になります。

特に、洗濯機の仕様直後には、蓋を開けておくのがおすすめです。

洗濯機の中に衣類を放置しない

洗濯物を取り出す洗濯機の中に衣類を放置しておくと、衣類の汚れが洗濯槽に付着し、汚れやすくなります。

「次の洗濯時でキレイになる」と考える人も多いですが、頻度が高いとより頑固な汚れになります。

できる限り、洗濯機の中に衣類を放置しないようにしましょう。

洗剤や柔軟剤は適量使用する

洗濯時に使用する洗剤や柔軟剤は衣服の洗浄に欠かせないものですが、使用量が多すぎると洗濯機の汚れの原因になります。

洗濯機に余計な負担を与えないよう、洗剤・柔軟剤は適切な量の使用を徹底しましょう。

定期的に清掃をする

こまめな掃除こそ、洗濯機を汚さないためのコツです。

洗濯機だけではなく、汚れ全般に言えることですが、汚れは放置すればするほど掃除が困難になります。

付着したその瞬間であれば水圧だけで落とせる汚れも、長らく放置していると洗剤を使用してもなかなか落ちないです。

洗濯機も同様で、長らく放置されている汚れは落としにくいです。

そのため、こまめに掃除することで汚れが固まるのを防ぎ、キレイな状態を保ちましょう。

まとめ

洗濯機は、衣服をキレイにするための電化製品ですが、水や洗剤を使用することで汚れが生じます。

こまめに掃除を行わなければ洗濯機の寿命を縮める可能性もあります。

掃除機を長く使用するためにも、自らの掃除では落としきれない頑固な汚れは、

専門業者に掃除を依頼し、キレイな状態で洗濯をすることをおすすめします。