「レンジフードのお掃除をしたいけど何から手を付けてい良いか分からない」という方も多いかと思います。
そんな方のためにここではの種類・特徴やレンジフードの掃除方法を解説します。

レンジフードの疑問を解消したい方だけではなく、汚れで悩んでいる方もぜひご覧ください。

レンジフードって何?換気扇との違いは?

レンジフードとは、キッチンのガスコンロの上に設置されている換気扇と、その換気扇を覆っているカバーの総称です。
覆われていることで調理時に出る匂い、蒸気が換気扇に誘導されることで効率的な換気が実現します。

レンジフードの種類と特徴

お伝えしたように、レンジフードはいくつかの種類に分類できます。
大きく分類すると、下記の3種類です。

  • ブーツ型
  • スリム型
  • フラット型

いずれも横幅のサイズは60cm・75cm・90cmの3種類がありますが、それぞれ特徴があります。
上記3種類のレンジフードの特徴について見てみましょう。

ブーツ型

広く普及しているタイプのレンジフードです。「スタンダード型」と呼ばれることもあるように、日本の住宅で普及しているレンジフードです。

ブーツ型レンジフードのメリットとして、シンプルなデザインなのでさまざまなキッチンに合わせやすい点が挙げられます。

また、他のレンジフードと比較すると安価な点も普及している理由の一つです。
一方で、フィルター掃除に手間がかかります。
特に上部になるほど狭くなる構造上、上部の掃除が難しいです。

スリム型

シンプル・スリムでデザイン性が高いフードレンジです。

レンジフードの溝・つなぎなどを極力抑えたパーツ構成となっている点が特徴です。
ノンフィルタータイプと呼ばれる掃除の手間を軽減する機能が搭載されているものや、汚れが落としやすくなるコーティング機能が搭載されているもの、自動お掃除機能が搭載されているものなど、さまざまなタイプが登場しています。

このような多機能と選択肢の広さにより人気が高まっていすが、ブーツ型と比較すると価格が高めになっています。

フラット型

「平型」とも呼ばれているフードレンジです。

名称からも分かるように、フラットで高さがありません。先に紹介したブーツ型・スリム型はいずれも設置面から数十cmほどフードがありますが、フラット型のフードは短いです。
そのため、低い天井・狭いキッチンなど、ブーツ型やフラット型が設置できない場所への設置が可能なケースもあります。

ブーツ型と同様のフィルターが採用されているため、ブーツ型同様、定期的に掃除を行う必要があります。

ファンの種類は3種類

レンジフードはファンも3種類用意されています。

  • プロペラファン
  • シロッコファン
  • ターボファン

型同様、ファンによってもそれぞれ特徴が異なります。
ファンの種類についても見てみるとしましょう。

プロペラファン

プロペラファンは、オーソドックスなタイプのファンです。

名称からも分かるように、プロペラが回転することで気流を生み、換気をもたらすものです。
プロペラの大きさが換気の量に比例するため、大きなタイプであればあるほど、排気量が大きくなります。
また、ダクトが不要で壁に直接取り付けられる点も特徴です。

一方で、直接屋外とつながる構造なので強風時にはプロペラの回転効率が低下し、雨天時には雨が入り込むこともあります。

シロッコファン

格子状に細かい羽根が搭載されていることから、回し車のような形状のファンとなっているタイプです。

ダクトを通して排気を行うため、換気扇とフードが一体となったレンジフードを採用しているマンションに取り付けられていることが多いです。
シロッコファンのメリットは、ダクトを通しての排気なので外気の影響を受けにくいです。

一方、デメリットとしては風量の少なさが挙げられます。プロペラファンと比較すると小型であることから、排気量が少なくなります。
そのため、換気に時間がかかります。

シロッコファンのお掃除方法に特化して知りたい場合は、こちらの記事にて詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。

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ターボファン

シロッコファンよりも高速回転が可能なことから、より大きな排気量を誇る点がメリットです。

シロッコファンよりも高度な換気を行えるため、一般住宅はもちろんですが多くの用途に活躍できるスペックを誇ります。

一方、騒音がデメリットです。静かな時間にはファンの音が目立つこともあります。

その他のレンジフードのパーツ

レンジフードはファン以外にもパーツがあります。
ここでは多くのレンジフードで使用されている整流板と幕板の2つのパーツを紹介します。

整流板

整流板はレンジフードの真下に搭載されているもので、油や煙をより強く吸い込むために吸引口が狭く設計されており、吸収量やスピードを高めています。

ただし吸い込んだ匂い・汚れはまず整流板に当たり、そこから吸気口へと吸い込む構造なので、汚れやすい部分です。

そのことから、汚れが目立たないようコーティングされ、凹凸のない平面なデザインで掃除しやすく設計されていることが特徴です。
また整流板は、フックにかかっているだけなので着脱も簡単です。

幕板

レンジフードのダクトやファンを隠すための板です。

基本的に機能性を求めたものではなく、レンジフードを隠す意味合いが強いものです。
そのため、幕板が不要なケースもあり、キッチン環境によって設置する必要性が変わります。
レンジフードが剥き出しになることで、おしゃれなキッチンの光景が変わって残念だと思う人にとっては、大切なアイテムです。

レンジフードはお掃除が必要

換気扇は調理時に発生する臭いや蒸気を取り除き、安全なキッチン環境を提供します。
しかし、汚れが蓄積すると火災のリスクが高まります。
定期的な清掃によって安全性を確保しましょう。

レンジフード(換気扇)掃除は自分でできる?

結論から言うと、レンジフードを自分で掃除することは可能です。
しかし、一部分解が必要なパーツは知識がない状態で外すと自分では戻せなくなる可能性があります。
自分で分解する場合は、分解前の状態を写真で撮っておくと、戻す際に外したパーツがどの部品か分かりやすくなります。

今回は弊社のレンジフード(換気扇)クリーニングを例に掃除方法を紹介します。
ぜひご自分で掃除されるときは参考にしてみてください。

プロのレンジフードの清掃手順

1.養生

キッチンの壁や真下のコンロ部分に養生をします。
こうすることで部品を落としてしまった際に傷や汚れが付かないようにします。

2.分解&取り外し

レンジフードを分解・取り外しします。
この際に壁にぶつかってしまわないように慎重に取り外します。
油が層になっていて固まって取り外しにくい場合があります。その際は温めることで油が緩まり外しやすくなります。

2.漬け置き

取り外したパーツを専用の洗剤に浸け置きします。
ご自身で掃除される場合は、お湯に重曹を混ぜたものに漬け置きしてください。
弊社のレンジフードクリーニングでは、市販では売っていない弊社オリジナルの洗剤を使用し、頑固な汚れも浮かせていきます。

3.洗浄

漬け置きをしている間に、漬け置きができない大きなパーツやレンジフード内部を洗浄します。
レンジフード内部にて油汚れは、使用しない布と重曹水スプレーを使用して落としてください。
層になっていて固まっている頑固な油汚れは自身で完全に落とすことは難しいです。
弊社では専用のスクレーパーという道具を使用し、固まってしまった油汚れもごっそりと落としていきます。

4.拭き上げ・取付

各パーツを拭き上げ、組み立てます。
分解だけであれば簡単ですが、レンジフードの構造を知らない状態で分解してしまうと、元へ戻すことが難しくなってしまいます。

5.動作確認

最後はレンジフードが正常に動作するかを確認し、異常がなければ終了です。

プロにレンジフード(換気扇)の掃除を頼むメリット

レンジフードの掃除は、自分で行うこともできます。
しかしプロに依頼することで、自らの掃除では得られないメリットを得ることができます。
ここではプロに掃除を依頼するメリットを紹介します。

業務用の洗剤による高い洗浄力

プロの業者は、レンジフードの掃除に業務用の高い洗浄力を持つ洗剤を使用します。
業務用の洗剤はホームセンターなどで販売されているものではなく、オリジナルの洗剤を使用しています。一般で販売されている洗剤よりも高い洗浄力を誇ります。

自分で洗剤を使って掃除をする場合、頑固な汚れが浮きにくく無理やり掃除をすることでレンジフードを傷つけてしまうことも少なくありません。
弊社では洗剤の力で汚れを浮かせてから掃除をするため、力任せに洗ってレンジフードを傷つけることはありません。

分解清掃で隅々まで徹底洗浄

一般家庭では難しい分解も、プロであれば可能です。
細かく分解することでパーツの隅々まで洗浄することが可能です。

また、元に戻す際にもレンジフードの知識がない場合、間違えて組み立ててしまい、故障・トラブルの原因になることもありますが、プロに任せれば内部の構造を把握しているため安心です。

動作効率が上がり電気代の節約になる

レンジフードの汚れがひどい場合、汚れによって機能が低下することもあります。
汚れの重み、あるいは汚れが駆動部分に入り込むことで機能の低下を招くこともあります。結果、電気効率が悪化し、電気代が高くなる場合もあります。

プロに依頼し、汚れを徹底的に落としてもらうことで駆動部分の負担が軽減され、電力効率が向上し、電気代の節約をもたらします。
レンジフードの汚れが目立ち、かつ電気代が高いと感じている場合はプロに依頼も検討してみてください。

まとめ

レンジフードの特徴やプロに依頼した際の掃除の流れ・メリットを紹介しました。

レンジフードは構造上、汚れが集まる部分です。汚れは外観を損ねるだけではなく、機能の低下を招きます。
そのため掃除は重要ですが、自ら掃除を行う場合、手間がかかります。また、綿密な掃除は一般家庭では難しいのも事実です。

頑固な汚れがあったり故障のリスクが心配な場合はぜひプロにお掃除を依頼することもご検討ください。