トイレタンクの中は普段目に付かないため、掃除を怠っている人も多いのではないでしょうか?
いざトイレタンクを開けたらカビや頑固な水垢汚れに驚いた人もいるはず。
この記事では、そんなトイレタンク内の掃除方法や綺麗に保つコツを徹底解説します。
目次
トイレタンクの掃除が必要な理由
トイレタンク内はカビが繁殖しやすく、臭いの原因になる可能性があります。
まずはトイレタンク内の汚れを放置すると、どのようなことが起こるか紹介します。
①カビが発生する
カビは、温度・湿度・栄養分が以下のような状況で発生しやすいです。
温度 | 5~35℃ |
湿度 | 80%程度 |
栄養分 | ほこり・皮脂汚れ など |
トイレタンクは常に水が溜まっていて、蓋が閉められており、高温多湿になりやすい環境です。
さらにはタンク内にほこりなどの汚れを溜めこむことで、カビが発生しやすくなります。
②便器の臭いの原因になる
トイレタンク内にカビが発生している状態で水を流すと、タンク内のカビが便器に流れてきてしまいます。
その便器に流れてきたカビは便器内に留まるため、臭い発生の原因となります。
大元から臭いの原因を断つためにも、トイレタンクの掃除は必要です。
トイレタンクの掃除方法
ここからは普段から簡単にできる掃除方法と、念入りに掃除する方法を詳しく解説します。
ちなみに、以下の記事では便器や床などトイレ全体の掃除について解説していますのでよろしければご参照ください。
タンクを開けて念入り掃除
タンク内を念入りに掃除したいときの方法を説明します。3カ月に1回を目安に行うとよいです。
掃除の際に必要な準備物は以下の通りです。
- 中性洗剤
- スポンジ
- 不要な歯ブラシ
- ゴム手袋
- クエン酸スプレー
- マイナスドライバー
- 雑巾
また、中性洗剤で落とせない場合の頑固汚れ用に、重曹・紙やすりなどを用意しておくのもおすすめです。
掃除の具体的な手順です。
- 止水栓を閉める
- 蓋を取り外し裏側を掃除する
- 蓋の表側(手洗い器)を掃除する
- タンク内の掃除をする
- 水をためて蓋を戻す
順番に詳しく説明していきます。
止水栓を閉める
まずは、止水栓を閉めましょう。掃除中に水があふれることを防ぎます。
蓋を取り外し裏側を掃除する
止水栓を閉めたらタンクの蓋を取り外します。
タンクの蓋には、蓋のみのタイプと手洗い器がついているタイプの2種類があります。
蓋のみの場合は、持ち上げればすぐに外すことができます。
手洗い器付タイプのなかで給水ホースと繋がっているものは、給水ホースを蓋から外す必要があります。蓋と給水ホースが接続されている部分のナットを、半時計周りに回して外しましょう。
蓋を取り外したら裏側を掃除します。中性洗剤をスポンジにつけ、裏側についている汚れをこすり落としましょう。
蓋の表側(手洗い器)を掃除する
蓋の表面も、裏側同様に中性洗剤をつけたスポンジで洗いましょう。
表面の水垢が気になる場合はクエン酸がおすすめです。クエン酸スプレーを吹き付け、スポンジでこすり洗いをしましょう。
汚れをこすり落としたら水ですすぎ、蓋の両面を雑巾で拭き上げて完了です。
タンク内の掃除をする
その後、中性洗剤を付けたスポンジを使用し内側の広い部分をこすり洗いします。
歯ブラシや柄の長いブラシを使い、内部の部品やパイプに付着している汚れをやさしくこすり落とします。
タンクの底に汚れがついている場合には、中性洗剤をたらしてブラシで洗いましょう。
一通り汚れが落とせたら、マイナスドライバ―を使用して止水栓を少し緩めます。
洗浄レバーを回してタンク内の洗剤を水で流し、タンク内の汚れや洗剤がなくなったら掃除は終了です。
水を溜めて蓋を戻す
掃除前の水位までタンク内に水を溜め、タンクの蓋を閉めます。
最後に、止水栓を掃除前のゆるみ具合に調整しましょう。
トイレタンク掃除の注意点
まず、塩素系やアルカリ性の洗剤は使用しないことです。
トイレタンクのカビをキレイにするためにカビキラーを使用したくなる方もいるでしょう。
しかし、タンク内にある器具はゴム製・樹脂製のものが多いため、塩素系やアルカリ性の洗剤を使用すると器具が傷み、水漏れや止水不良を起こす可能性があります。
掃除を行う際には、必ず中性洗剤を使用しましょう。
また、タンク内にある部品を強くこすったり動かしたりすると、部品を傷めてしまう可能性があります。タンク内にある器具の汚れを落とす際には、器具が動いたりしないように優しくこすりましょう。
普段の掃除は開けずにつけ置き洗いでOK!
普段の簡単な掃除は1ヶ月に1回程度のつけ置き洗いだけで問題ありません。
つけ置き洗いの手順は、以下の通りです。
- 洗浄レバーを回し一度水を流す
- タンク内に専用洗浄剤もしくは酸素系漂白剤を入れる
- 2~6時間程度そのまま放置する
- 最後に洗浄レバーを回して水を流す
つけ置き時間は洗剤により異なりますが、数時間はかかります。そのため、寝る前や外出前に行うのがおすすめです。
トイレタンクを綺麗に保つ方法
掃除の手間は極力減らしたいものですよね。そこで、トイレタンク内を綺麗に保つために効果的な方法を紹介します。
トイレタンクの掃除をつい忘れてしまう人や、掃除を面倒に感じる人はぜひ試してみてください。
市販の洗浄剤を使う
トイレタンクの蓋に手洗い器がついているタイプの場合、設置型洗浄剤の使用がおすすめです。
設置型の洗浄剤を手洗い器の部分に置いておくと、洗浄レバーを回すたびに手洗い器から便器内まで洗浄剤が流れるようになります。
これにより、自動的にタンク内の除菌と便器の黒ずみ、嫌な臭いを防ぐ効果が期待できます。
重曹を使う
トイレ掃除後、1カップ程度の重曹をタンク内に入れます。そのまま6時間程度放置し、最後に水を流せば完了です。
この方法で1ヶ月程度はタンク内のカビ・雑菌の発生を防止できます。
漂白剤を使う
月に1回程度、トイレタンク専用の漂白剤や酸素系の漂白剤をタンク内に入れましょう。
漂白剤の使用は、便器の黒ずみが気になりやすい場合におすすめです。
なかなか落ちない汚れはプロにお任せ!
放置してしまった頑固な汚れは、個人では落とせないこともあります。そんな場合はプロに依頼することがおすすめです。
弊社アールクリーニングでは、トイレクリーニングのオプションにてトイレタンクの清掃を承っております。頑固な尿石・水垢にはオリジナル洗剤やスクレーパーを使用してキレイにします。
また、便器の縁や隅々、ボルトの周りなど見逃しがちな部分も徹底的に清掃します。お伺いさせていただくのは厳しい研修をクリアしたスタッフのみですので、安心してお任せください。
毎日忙しくなかなか掃除の手が回らない方、自力で掃除してもなかなか綺麗にならない方は、アールクリーニングに是非相談ください。
まとめ
今回は、トイレタンクの掃除方法について詳しく解説しました。
トイレタンクは、カビが発生しやすい場所です。そのため、定期的に掃除しないとカビが繁殖して嫌な臭いが発生してしまいます。
1ヶ月に1回はつけおき洗い。3ヶ月に1回はタンクの蓋を開けて、中の器具や底についている汚れを中性洗剤を付けたスポンジでよく洗いましょう。
掃除の手間を極力省きたい方は置き型洗浄剤を手洗い器に置いたり、トイレ掃除後に重曹や漂白剤をタンク内に入れるとよいです。
トイレタンクの掃除を行い、鼻につく嫌な便器臭やカビや水垢などで酷く汚れたタンクから卒業しましょう。