エアコンの設定温度は、いったい何度にすればよいのでしょうか?
この記事では、エアコンの適切な設定温度を見つけ、節電しながら快適に過ごすための方法をご紹介します。

 

夏28℃・冬20℃が室温の目安

「夏場は28℃と冬場は20℃」

これは、快適かつ省エネ効果の高い室温として、環境省が推奨している目安です。

ただしこの推奨値はエアコンの設定温度ではなく、室温そのものを指しています。
建物の構造、日当たり、エアコンの性能、居場所などによっては、設定温度の調整が必要になるかもしれません。

また、室温について、もう一つ注意点があります。
室温と体感温度は必ずしも一致しないという点です。
個人の体質や体調、その日の湿度などによって、実感する温度は大きく変わる場合があります。

環境省の推奨室温を考慮した場合のエアコンの設定温度目安を記載します。

季節設定温度
26度前後
22度前後

しかし、推奨温度に設定していても人によって体感温度は異なります。
もし不調を感じたら、迷わずに快適と感じる温度に変えましょう。

ちなみに、エアコンの設定温度は28度が推奨という言葉を聞いたことがありませんか?
しかし、28度設定は意外と暑く、危険な場合もあります。
理由は、室内が28度以上・湿度70%以上になると熱中症のリスクが急激に高くなるからです。
室内温度を28度以下、湿度が60%以下になるように気を付けて使用しましょう。
また、それでも体感で暑く感じる場合は迷わず設定温度を下げてください。

最適な設定温度は人によって異なる

快適と感じる温度は、年齢、性別、生活習慣などが影響し、人によってさまざまです。
さらにはその日の活動レベルや服装によっても変わります。

本章では、温度設定に影響を与える要素について解説します。

年齢や湿度によって体感温度が異なる

年齢の違いについて

年齢を重ねると、心肺機能の低下、体内水分含有率の低下などで体温を一定の範囲内に調節する機能が衰えます。

また、幼児は体温調節機能が未発達です。
特に発汗機能が未熟で、体内に熱がこもりやすくなっていますから、夏場は十分に気をつけてあげましょう。

湿度の影響について

湿度が高いと、汗が蒸発しにくくなり、実際の気温よりも体感温度は高くなります。
逆に、冬場は乾燥するため、適切に加湿すれば暖かく感じられます。

エアコンの節電をして快適に過ごす方法

本章では、エアコンを節電しつつ快適に過ごすためのポイントを解説します。
具体的には

  • 自動運転モードの活用
  • 風向きの調整
  • 湿度の調整
  • サーキュレーターの併用
  • 窓の断熱
  • フィルター掃除
  • 室外機回りの整理

の7つです。1つ1つ見ていきましょう。

エアコンの自動運転モードを使用する

自動運転モードにしておくと、節電に効果的です。

自動運転モードでは効率よく設定温度まで達し、その後は弱風に切り替えるなどを自動で判断して効率良く運転してくれます。
エアコンは設定温度まで達する時間に最も電力を消費します。

弱風にして運転させたくなりますが、設定温度に達するまで時間がかかる分、電気代がかさんでいきます。

エアコンから出る風の向きを調整する

風の向きも節電に有効です。

「温かい空気は上昇し、冷たい空気は下降する」という性質を利用して、夏場の冷房時には、風を上向きにします。
すると冷たい空気は、ゆっくりと下降してきます。冷気が直接体に当たるのを防ぎながら、部屋全体を冷やすことができるのです。

逆に、冬場の暖房時には、風を下向きに設定しましょう。
足元から暖かさを感じ、暖かい空気がゆっくりと上昇して部屋全体が暖まっていきます。

湿度を調整する

湿度は体感温度に大きく影響します。

夏場は湿度を下げることで体感温度を下げることができます。
逆に冬は空気が乾燥している上に、暖房によって室温が上昇することで、室内の湿度が相対的に下がります。
その場合は加湿器や部屋干しなどで部屋の湿度を上げることで体感温度も上がります。

サーキュレーターを併用する

サーキュレーターは、室内の空気を均一に循環させ、エアコンの冷暖房効果を部屋全体に行き渡らせます。

自分がエアコンの風が届きにくい位置にいる場合、エアコンの温度を上げてしまうこともあります。
サーキュレーターを利用することで効率よく部屋全体の温度を調整することができ、結果として節電につながります。

エアコン運転時のサーキュレーターの使用法はこちらの記事でも詳しく解説しております。
気になる方はぜひ併せてご覧ください。

置き場所が重要!!暖房時のサーキュレーターの効果的な使い方を紹介...

近年、電気代の高騰もあり、節約・省エネへの意識が高まっています。 サーキュレーターといえば冷房との併用で冷房効果が高まり、節電になることが周知され始めてい...

窓の断熱

窓は家の中で最も熱が逃げやすい場所です。

夏場は冷房による冷気が、冬場は暖房による暖かい空気が窓から逃げることで、エアコンの効果が低下し、無駄なエネルギー消費が増えます。
カーテンを工夫、断熱フィルムを貼付するなど、自分ができる範囲で、窓の断熱対策を講じてみてください。

エアコンのフィルター掃除を定期的に行う

大事であることを知りながら、つい放置してしまいがちなのがフィルター掃除です。

フィルターにホコリや汚れが詰まると、エアコンの冷暖房効率が低下し、余計に電力を消費します。
また、汚れたフィルターにカビが増殖して、悪臭の発生や健康被害につながる可能性もあります。

フィルター掃除の方法は以下のとおりです。

  1. フィルターを取り外す。
  2. 掃除機でホコリを除去する。
  3. 取り切れない部分はブラシと水洗い。
  4. 乾燥させてからエアコンに戻す。

快適な室内環境と健康と節電のため、定期的なフィルター掃除の習慣を身に付けましょう。

室外機の周りに物を置かない

室内機は一般的に吸い込み口は背面に、吹き出し口は前面にあります。

室外機の周りに物を置いてふさいでしまうと、運転効率が下がってしまい電力を余計に消費してしまいます。
また、室外機に直射日光が当たる場合は、日よけを設置するとよいでしょう。
室外機の過熱を防ぎ、効率を高めることができます。

プロのエアコンクリーニングで節電に

エアコン内部を掃除することで運転効率が上がるので節電につながります。

しかしながら、エアコン内部は複雑な構造をしており、汚れやカビは手の届きにくい位置に潜んでいます。
構造を理解したうえで分解し洗浄する必要があるので、ご家庭での掃除では難易度が高いので、専門の業者にお任せするのがオススメです。

弊社はエアコン洗浄の専門業者として最先端の洗浄機器並びに技術とアフターサービスにより多くのお客様よりリピートをいただいております。
お伺いさせていただくスタッフは弊社独自の技術研修をクリアした専門知識を有したスタッフですのでご安心してエアコンの洗浄をお任せください。

プロのエアコンクリーニング

今回は例として弊社のエアコンクリーニングの手順を紹介させていただきます。

※お掃除の順序は当日の状況によって前後する場合がございます

まずはフィルターと外パネルを丁寧に分解!


パーツはプラスチック製で折れやすいので丁寧に取り外します。

汚れや汚水が飛ばないよう丁寧に養生

お客様のおうちを汚さないようにすることはもちろん、エアコンの基盤部分にも水がかからないように丁寧に養生をします。

専用の特殊洗剤で内部のカビや汚れを浮かせます!

市販では購入ができない弊社オリジナルの薬剤をエアコンに塗布していきます。

本体内部の汚れが浮いたところで洗浄機を用いてカビ汚れなどを強力洗浄します

高圧洗浄機を使用して一般のお掃除では届かないエアコンの奥の汚れまで徹底的に洗浄していきます。

高圧洗浄やハケなどで取り外した部品を丁寧に掃除

※この際に通常お客様の浴室をお借りして洗浄させていただきます。
浴室以外での洗浄をご希望される場合はお気軽にお問い合わせください。

機器全体とパーツまで丁寧に拭きあげ、水分をなくします

拭き上げが完了して外側のパーツもピカピカに仕上がりました。

組み立て、動作確認して作業完了

最後に全てパーツを元に戻し、適切にエアコンが動作するか確認して作業完了です。

まとめ

この記事では、エアコンの適切な設定温度と節電方法について、詳しく解説しました。
人によって体感温度は変わるので、柔軟に調整することが大切です。

エアコンの節電には専門業者によるエアコン内部の洗浄も非常に有効です。
エアコン洗浄によって節電効果をより高めたい方は、ぜひ弊社までご連絡ください。
体にも、懐にも、地球環境にも優しいエアコンライフを実現しましょう。