シロッコファンは使用頻度に比例して汚れが蓄積されていくものです。シロッコファンの場合、見た目で汚れが分かりにくいため、掃除の必要性に気付けないケースが多いです。

ここではシロッコファンとはそもそもどういったものなのか、そして掃除方法について、注意点も併せて紹介していきます。

シロッコファンってなに?

シロッコファンとは、レンジフードなどの換気機器に使用されるファンのことです
このファンが回った際の遠心力で空気を吸い込み、ダクトを通して外へ排出します。

ダクトを使用するため、屋外に面していない壁以外の場所にも設置が可能です。
例えば、マンションのキッチンにあるレンジフードに設置してある場合が多いです。

換気扇(レンジフード)の掃除方法はこちらの記事にて紹介しております。是非参考にしてみてください。

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シロッコファンの特徴

シロッコファンはダクトを利用して廃棄するタイプの換気扇です。

プロペラタイプの換気扇は壁に設置され、プロペラのように空気を切る形で排気・換気を行いますが、シロッコファンは縦に細長い、まるでスプーンのような羽がいくつも設置されています。
それらのファンが回転して遠心力を生むことで、空気の流れを作って換気を行います。

このような特性から、壁沿いではなく壁から遠い位置でも換気扇として機能し、室内の換気を実現します。

シロッコファンの掃除方法

シロッコファンは目に見えない部分に位置していますが、「羽が回転して換気する」点は壁に設置されている換気扇と同じものです。
使用することで汚れも蓄積されるので、定期的に掃除が必要になります。
ここではシロッコファンの掃除方法を紹介していきましょう。

用意するもの

シロッコファンの掃除で使用するものは以下になります・

  • タオル
  • ゴミ袋
  • 重曹
  • 歯ブラシ

それでは掃除の手順を見ていきましょう。

下準備

換気扇から部品を取り外す前に、換気扇の周りの壁やコンロを養生しておきましょう。
こうすることで取り外しの際に壁やコンロに傷がついてしまうのを防ぐことができます。
また、壁やコンロに汚れがうつる防止にもなります。

手順

1.換気扇からファンを取り外す

まずは換気扇からシロッコファンを取り出します。
油が固まっていて取り外しにくい場合は、ドライヤー等で温め、油を緩ませてから外すようにしましょう。

ここでポイントとなるのが「無理をしない」です。
無理をして取り外した場合、掃除後に元に戻すことができなくなる可能性があります。

2.シンクにタオルとゴミ袋をセットする

シンクにタオル・ゴミ袋を敷きます。
これは取り外した部品でシンクに傷がつかないようにするためです。

そのため、部品が落ちた際にシンク・部品それぞれを守る役割を果たすものであれば代用可能です。

3.お湯と重曹を入れて漬け置き

お湯に重曹を入れ、そこにシロッコファンを入れて1時間程度浸け置きします。
そのため、シロッコファンが浸け置き出来る大きさの入れ物が必要です。
様子を見て、汚れが浮き出ていないようであればさらに時間を伸ばして浸け置きが必要です。

4.ブラシ等で汚れを落とす

浸け置き後は、汚れを落とします。

重曹の力で汚れが軟化しているため、汚れが落としやすくなっています。
細かい隙間等には歯ブラシが有効です。

力をこめなければ汚れが落ちなかったり、中々落とせない頑固な汚れがある場合は、再度重曹に浸け置きしましょう。

5.水ですすいだ後に乾拭きして水気を取る

汚れを取り除いた後は水ですすぎ、乾拭きして水気を取り除きます。

実はここがとても重要です。なぜなら、水気をそのままにしておくと水垢やカビの原因となるからです。
また、水が残っていると汚れが付着しやすいことからも、水気をしっかりと取り除きましょう。

6.外したパーツを元に戻す

掃除の前に外したパーツを元に戻します。

無理せずにパーツを外していれば、元に戻すことも簡単です。
しかしなかなか元に戻らない場合、無理をしてパーツを外したがために、ネジ等のパーツが歪んでしまっている可能性があります。

掃除の際の注意点

シロッコファンを掃除する際の注意点をいくつか紹介します。
掃除する際には、これらの点にも留意しておきましょう。

電源を切ってから掃除をはじめる

シロッコファンを掃除する際には必ず換気扇の電源を切ってから行いましょう。
電源を入れっぱなしで掃除すると、誤って電源がONとなった際に身の危険が生じます。

他の家電製品の場合、電源を切るだけではなくコンセントを外すことも大切ですが、シロッコファンの場合、コンセントを外すことが難しいため、せめて電源だけはオフにしておきましょう。

素材の変色に気を付けて

シロッコファンを掃除すると、洗剤によっては素材が変色するケースがあります。
ファンの素材を確認したうえで使用可能な洗剤を使うようにしましょう。

台所を傷つけないように!

作業中にシロッコファンをはじめとする換気扇の部品を落として傷をつけてしまわないように気を付けて作業を行いましょう。

台所を傷つけてしまった場合、細かい傷に汚れが入り込むこと落としにくいです。衛生的な面はもちろんですが、傷がつく場所によっては機能も損ねかねません。

賃貸マンション・アパートの場合、退去時の出費が増えることにもなりかねないので気を付けましょう。

漬け置き後はすぐにブラシで洗う

シロッコファンを浸け置きしたあとは、すぐにブラシで洗うようにしましょう。

浸け置きしてから時間が経過してしまうと、せっかく軟化した汚れが硬化してしまいます。
乾燥と共に再び硬化するので、漬け置き後はすぐに洗い流しましょう。

漬け置き時間にブラシ等の準備をしておくと、スムーズに作業が可能です。

シロッコファンの掃除頻度

シロッコファンの掃除は半年に一度程度が目安です。

もちろん、ライフスタイルによっても異なりますが、半年以上間を空けてしまうと汚れが溜まってしまい、シロッコファンの機能低下を招く可能性があります。
異臭はもちろん、劣化が進んだり、運転効率が悪くなることで電気代が高くなってしまいます。

油を使用する調理を頻繁に行う場合は1カ月に一度、それ以外の場合は半年に一度程度は掃除を行うことをおすすめします。

落としきれない頑固な汚れはプロに依頼がおすすめ

 

なかなか落ちないひどい汚れは、油の層が固形化しています。
漬け置きの時間を1時間程度まで延ばしてみたり、弱アルカリ性の重曹ではなく、セスキ炭酸ソーダを使用するのがおすすめです。

それでも汚れを落としきれない場合、プロの業者に依頼しましょう。
プロの業者であれば、市販では購入できない洗剤と特殊な道具を用いて汚れを落としてくれます。
また、しっかりと養生を行い作業をするため。シロッコファンや台所全体を傷つけずに作業が可能です。

弊社アールクリーニングでは換気扇クリーニングのプランにてシロッコファンを含めた換気扇のお掃除を行っております。
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お伺いさせていただくのは厳しい研修をクリアしたスタッフのみですので、安心してお任せください。

まとめ

今回はシロッコファンの掃除方法を紹介しました。

シロッコファンの掃除は自ら行うこともできますが、万全を期すのであればプロの業者への依頼をおすすめします。

シロッコファンを掃除するためには適切にパーツを外す必要がありますが、力任せに無理に外してシロッコファンを壊したり、台所を傷つけてしまう可能性もあります。

数回に1回はプロにお任せすることも検討してみてはいかがでしょうか。