ガスコンロは使用すればするほど汚れてしまうものです。
ガスコンロの汚れは、焦げ付きなどのさまざまな原因が混ざり合うことで、他の部分よりも落としにくくなりやすいです。
ここではそんなガスコンロの汚れの原因や掃除方法を紹介します。
ガスコンロの掃除方法を知りたい方や、頑固な油汚れに困っている方はぜひ参考にしてください。
ガスコンロの汚れの種類
ガスコンロの掃除が難しい原因の一つに、汚れの種類が多々ある点が挙げられます。
大きな汚れとして
- 油汚れ
- 焦げ付き
の2つが挙げられます。
しかし、他にも使用した食材・調味料でや調理方法次第でさまざまな汚れが蓄積されます。
特に厄介な点として、それらの汚れが混合して蓄積される点にあります。
このように、異なる汚れが混在する点が、ガスコンロ独特の不衛生感、ひいては掃除の難しさにつながっています。
油汚れ
油汚れはガスコンロの汚れの中でも目立ちやすく、かつ落としにくいものです。
一度の調理では少量の油でも、掃除を怠れば怠るほど、多くの油が蓄積され落としにくくなります。
さらに、油汚れは月日とともに固形化され、頑固な汚れになってしまいます。
また、油汚れの厄介な点は広範囲に及ぶことです。
自分自身でさえ気づかない場所に油が飛散することで、気付いた頃には頑固な汚れとなってしまうケースも多いです。
そのため、油汚れ対策はこまめに、かつ広範囲をチェックすることが大切です。
焦げ付き
火を使った調理にて、食材は化学反応を起こします。
熱反応によって水分が失われ、さらに含まれている炭素が酸素と結合できなかった場合、炭化して結果的に焦げ付き汚れになってしまいます。
焦げ付きもまた、油汚れと同様に時間がたつと頑固な汚れになります。
また、焦げ付きと油汚れが混ざるケースもあります。
焦げ付きの上に油が飛び跳ねる、あるいは油汚れの上に焦げ付きができてしまうことで、さらに頑固な汚れになります。
ガスコンロの掃除方法
ガスコンロを掃除する時に気を付ける点は、力任せに行わない点です。
油汚れや焦げ付きは頑固です。年月が経過した汚れであればあるほど、簡単には落ちません。
そのため、粗い目のたわしで力任せに落としたくなると思います。
しかし、汚れを落とすことができても、同時にガスコンロを傷つけてしまいます。
化学反応で汚れを浮かして拭き取ることが重要です。
ガスコンロの掃除には重曹が有効
ガスコンロの掃除で役立つアイテムが重曹です。
重曹の用途は幅広いですが、油汚れや焦げ付きの掃除にも欠かせないアイテムです。
重曹は、弱アルカリ性の性質を持っているため、酸性の油汚れや焦げ付きに有効で、汚れを柔らかくする働きが期待できます。
また、重曹は粒子が細かいため、研磨剤としても活用できます。
油汚れや焦げ付きを分解して柔らかくしながら、磨くことで汚れを落とすことができます。
外せる部品の掃除
ガスコンロを分解し、外せる部品を掃除します。
外せる部分はガスコンロによって微妙に異なりますが、多くのガスコンロで外せるパーツとして
- 五徳
- 魚焼きグリル
- バーナー部分
の3種類が挙げられます。
それぞれの掃除方法のポイントを紹介します。
五徳
鍋やフライパンを乗せる部分です。
五徳の汚れの原因の多くは、吹きこぼれによる焦げ付きです。
取り外した五徳を重曹を溶かした45~50℃程度のお湯に浸けて、浸け置きすることで汚れが浮いてきます。
浮いてきた汚れを歯ブラシなどでこすって落としましょう。
これだけである程度汚れは落ちますが、汚れが落としきれていない場合は、さらに重曹を使用して汚れをこすってみましょう。
コンロの中でも特に汚れが気になる五徳の掃除方法は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
気になる方はぜひ併せてご覧ください。
魚焼きグリル
魚焼きグリルは魚から出る油、魚に付着している成分の焦げ付きが汚れの原因です。
重曹を薄めた水をスプレーにして吹き付けて汚れを取ります。
こちらも五徳と同様、取り外して重曹水につけ置きすることで、汚れが落としやすくなります。
五徳のようにさまざまな汚れが混ざっているのではなく、あくまでも「魚の汚れ」であり、かつアルミホイルを敷くなどの汚れ対策を行うことによって、掃除を行いやすい環境を作ることができます。
注意点として、水気をしっかりと拭き取ることです。水が残っていると、電子部品に水が付着し、故障の原因になります。
バーナー部分
バーナー部分は文字の通り火が出る部分です。
バーナーキャップやバーナーリングなど取り外し可能な部分の汚れは重曹水につけておきましょう。
バーナー本体は、火の出る部分が詰まっていないかを確認します。汚れで穴が詰まっている場合、不完全燃焼リスクがあります。
目詰まりは爪楊枝などの先端の細いもので穴をふさがないように掃除を行いましょう。
天板の掃除
ガスコンロ台の部分を天板と呼びます。
天板はガスコンロによって素材が異なります。ガラスコートやホロー、フッ素コートのものが多く、素材によって掃除方法が異なります。
いずれの素材の天板でも重曹でのお掃除が有効です。
重曹をかけて15〜20分程、汚れ次第ではさらに長時間放置しておきましょう。
放置することで、天板の油汚れや焦げ付きが浮かび上がります。
浮き上がった汚れを軽くこすり、汚れを落としましょう。
汚れを落としやすい金属製のたわしやメラミンスポンジの使用は注意が必要です。
汚れを落としやすいだけではなく、天板に細かい傷をつけてしまう可能性があります。さらに、傷に汚れが入り込むことで、その部分に汚れが入り込んでしまうリスクがあります。
IHコンロの掃除
IHコンロはガスを使用しませんが、調味料の焦げ付きやなべ底の汚れ、跳ねた油汚れなど汚れは発生するので、こまめな掃除が大切です。
大前提として、IHコンロの電源は必ず切っておきましょう。
汚れは天板や排気口は重曹でこすります。排気口内部に直接重曹を吹き付けると故障の原因となる点には注意が必要です。
グリルプレートや内部、扉や網も重曹で掃除ができます。
しつこい頑固な汚れはお湯につけこんでみましょう。その後、重曹で汚れを落とします。
IHコンロの場合、専用のコーティング剤や焦げ付き防止シートを活用することで、汚れにくくなります。ガスコンロと比較して平面なので、掃除だけではなく、汚れ防止対策も取りやすいので検討してみるとよいでしょう。
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特にガスコンロは力任せに掃除を行うと傷をつけてしまうこともあるだけに、ぜひ一度プロに依頼するのを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ガスコンロの掃除の方法や、汚れの原因を紹介します。調理を行う場所なので汚れてしまうのは致し方ないのですが、放置すればするほど、頑固な汚れとなって掃除の難易度を高めてしまいます。
今回紹介した方法でも汚れを落とせない場合、専門業者に依頼するのも検討してみましょう。
キレイなレンジフードで、お料理を楽しみましょう。