エアコンを設置した際にドレンホースも設置しますが、このドレンホースもまた、日々のエアコン使用で汚れが蓄積されていく部分です。

ドレンホースはエアコンが吸い込んだ室内の空気を室外に放出する役割をしています。
汚れていても機能的に問題ないと考えている人もいれば、そもそも室外に設置されるので、多少汚れていても気にならない方もいるようです。

しかし、ドレンホースの汚れが蓄積されて詰まりを起こすと、エアコンの水漏れの原因となるので掃除が欠かせない部分です。

そこで、今回はドレンホースの機能や掃除方法を紹介します。

ドレンホースの役割は?

ドレンホースは、英語の「drain」(排出する)と「hose」(管、ホース)が組み合わさった意味で、エアコン運転時に出る結露水を外に排出させるための管です。
ドレンホースが汚れで詰まっていたり、破損していたり、設置が不完全だとエアコンから水漏れするリスクがあります。
そのため、ドレンホースは定期的な掃除が必要です。

エアコンから水漏れがする場合は、ドレンホースをまずは確認してみましょう!

ドレンホースの掃除方法

ドレンホースを掃除する方法は下記の2つが挙げられます。

  • 掃除機で吸い取る
  • ポンプクリーナーで掃除する

ドレンホースが2本設置されている場合は、2本とも掃除する必要があります。

掃除機で吸い取る方法

家庭用の掃除機にて、ドレンホースの汚れを吸い取る方法で、掃除機だけではなく歯ブラシがあると便利です。

1.エアコンの電源を切る

まずはエアコンの電源を切ります。

2.ホース内の大きいゴミをあらかじめ取り除いておく

ドレンホース内にある大きなゴミをあらかじめ取り除いておきましょう。
目視できるものなど、大きなものは掃除機で吸引するよりも、先に取り除いておいた方が、掃除機の吸引効率を高めます。

また、掃除機では吸い込めない大きなものがあると、他の細かいゴミの吸引効率を低下させてしまいます。事前にある程度大きなゴミを取り除くことで、ドレンホース内の細かいゴミをしっかりと吸い込むことができます。

3.ホースの出口部分に布を被せ、輪ゴムなどで止めておく

ドレンホースの出口部分に布をかぶせ、輪ゴムで縛ります。
布がたるんでいると、布そのものが吸い込まれてしまうので、思うようにゴミを吸引できなくなります。

布を吸い込んでしまうと掃除機の呼称の原因となりかねないのでしっかりと張りましょう。

4.掃除機を布の上からホースの出口部分にあてて吸い取る

しっかりと張った状態の布の上から掃除機にて吸引します。
これにより、ドレンホース内のゴミを掃除機に入れるのではなく、布の前に集めることができます。
布で抑えることで、ゴミを布で包みこみ、そのまま処理できます。

ただし、水を吸い込む音がした場合にはすぐに掃除機を離しましょう。

5.注意点

掃除機を使用してのドレンホースの掃除は、ドレンホース内に蓄積されている水分を吸い込む可能性があります。

もしも掃除機での掃除中に水を吸い込む音が聞こえたら、すぐに掃除機を離すように心がけましょう。水分を吸い込んでしまった場合、掃除機が故障する可能性があります。

ポンプクリーナーで掃除する方法

ポンプクリーナーを使用してドレンホース内を掃除できます。

先程紹介した掃除機での吸引は誰もが持っている掃除機を使用しての吸引ですが、ポンプクリーナーはドレンホース掃除専用のポンプクリーナーが販売されています。
主に家電量販店やホームセンターにて2000円~3000円程度で販売されています。

ドレンホース専用のポンプクリーナーも販売されているので、先の掃除機の方法が面倒に感じる場合は、ポンプクリーナーを購入した方が手間はかかりません。

1.エアコンの電源を切る

ポンプクリーナーでドレンホースを掃除する場合も、まずはエアコンの電源を切ります。

エアコンの電源が入っている状態でポンプクリーナーを使用すると、エアコン内に圧力がかかり、エアコンの故障の原因となりかねません。

2.ホース内の大きいゴミをあらかじめ取り除いておく

ドレンホース内にある大きめのゴミをあらかじめ取り除いておきます。
ポンプクリーナーは、圧力を加えることでその反動により、ゴミを吸引して掃除するメカニズムです。

大きなゴミは先に取っておくと、ポンプクリーナーの作業にて、より細かいゴミを除去できます。

3.ホースの出口部分にポンプの先端を入れ込む


ポンプクリーナーの先端部分をドレンホースに入れ込みましょう。

4.ハンドルを引っ張ってホース内のごみを吸い上げる

 

ポンプクリーナーのハンドルを引っ張り、ドレンホース内に蓄積されているゴミを吸い上げます。

5.注意点

ドレンホース内でポンプクリーナーのハンドルを逆に押してしまうと、吸い上げた汚水が逆流するリスクがあります。
逆流した汚水があふれ、エアコンの基盤にかかってしまった場合、エアコンの故障の原因となりかねませんので気を付けましょう。

操作方法をしっかりと見て、指定の手順通りに作業しましょう。

ドレンホースが劣化している場合は交換が必要!

ドレンホースが劣化している場合、交換が必要です。
家の外に配置しているドレンホースは、紫外線でダメージを負います。
また、素材そのものの経年劣化もあります。

一般的にドレンホースは3~5年とされています。
構造上どうしても屋外に設置することになるため、直射日光が当たる場合や潮風を受ける沿岸部は劣化が早いです。
ドレンホースに亀裂などの損傷がある場合は、エアコンの機能に影響を及ぼすため、速やかに交換しましょう。
エアコンで部屋がしっかりと冷えている場合、ドレンホースには異常がありませんので慌てて交換する必要はありません。

ドレンホースの劣化を防ぐ方法

ドレンホースは劣化していくとお伝えしましたが、劣化を防ぐ方法があります。

  • 塩化ビニル素材など、対候性のある素材にする
  • 先端にキャップやネットを取り付けて虫やゴミの侵入を防ぐ

上記2点であれば、すぐにでも実践できます。

お伝えしたように、ドレンホースは屋外に設置されることが多いため、紫外線や雨風にさらされ、劣化します。そこで耐候性のある素材にすることで、劣化の速度を緩めます。

耐候性の素材ではあっても、やがては劣化しますが、オーソドックスなドレンホースと比較すると、劣化速度は遅くなります。

先端にキャップ・ネットを取り付けることで虫やゴミの侵入を防ぐことで、ドレンホース内の汚れの蓄積を回避できます。こちらは原始的な方法ではありますがある程度の効果が期待できます。

注意点として、エアコンを使用する際には外さなければならないケースもあります。キャップやネットを取り付けたままエアコンを稼働させた場合、エアコンから排出されるものがすべてドレンホース内に蓄積されます。

ドレンホースが劣化するだけではなく、状況によってはエアコンにも悪影響を及ぼすので、エアコンを使用する時には外すよう注意しましょう。

ドレンホースの交換はプロに依頼がおすすめ

ドレンホースは注意しても劣化は免れません。その場合の交換はプロへの依頼がおすすめです。
エアコンと室外機の設置状況を考慮して作業をする必要があるため、自身で行うには難易度が高いです。

また、エアコンの水漏れ対策や防虫対策のためにドレンホースを切って地面から離したいという場合もあるかもしれません。
その際は、賃貸物件の場合は必ず管理会社に相談してから行うようにしましょう。
相談しないままに行うと退去の際にトラブルになる可能性があります。

まとめ

エアコンのドレンホースの掃除についてを紹介しました。

ドレンホースはお掃除が簡単なものの、設置されている環境からどうしても劣化が早いパーツになっています。

ドレンホースは自分で交換が可能ですが、間違った交換の仕方をするとエアコンの動作に支障をきたしかねません。
ドレンホースの交換は専門的な知識を有しているプロに依頼することがおすすめです。

こちらの記事ではアールクリーニングのエアコンクリーニングの様子を紹介しております。
ドレンホースだけでなく、エアコンクリーニングも気になっている方はぜひ参考にしてみてください。

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