「洗濯機の掃除には重曹がいい」と聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

実際にSNSや家事ブログでは「重曹で洗濯槽の汚れが落ちた」という体験談も目にします。

しかし一方で「重曹はやめたほうがいい」「効果がなかった」という声もあり、どちらが本当なのか迷ってしまう人も少なくありません。

結論から言うと、重曹は万能ではなく、掃除できる範囲とできない範囲があるというのが真実です。

本記事では、重曹でどこまで洗濯機を掃除できるのか、正しい使い方や注意点、そして頑固な汚れを落とすための専用クリーナーについて詳しく解説します。

重曹でどこまで洗濯機を掃除できるのか?

重曹

重曹は弱アルカリ性の性質を持ち、酸性の汚れを中和して落とす作用があります。

そのため、皮脂汚れや軽い石けんカス、洗濯槽の嫌なニオイの軽減には効果があります

特に新しい洗濯機や、定期的に掃除をしている洗濯機であれば、重曹だけでもある程度の汚れをリセットできます。

例えば、使用1〜2年目の縦型洗濯機で軽いニオイが気になる場合は、重曹を使ったつけ置き掃除で改善するケースもあります。

しかし、黒カビや洗濯槽の裏にびっしりこびりついた汚れにはほとんど効果がありません。

重曹は水に溶けにくいため、槽の奥に届きにくいことも弱点です。

長年放置した洗濯機の黒カビを重曹だけで取り除こうとすると、「期待したほど落ちなかった」と感じるのはこのためです。

重曹を使うメリットとデメリット

重曹だけに頼ると「掃除できた気分になってしまう」一方で、実際にはカビや汚れが残っているケースも少なくありません。

重曹で掃除するメリットとデメリットを確認しておきましょう。

重曹を使うメリット

重曹には以下のようなメリットがあります。

  • 手軽に入手できて安価:スーパーや100円ショップでも手に入るため、気軽に試せます。
  • 環境や肌に優しい:合成洗剤に比べて刺激が少なく、敏感肌の方でも安心。
  • 消臭効果がある:汗や皮脂など酸性のニオイを中和して軽減。
  • 日常の軽い汚れに有効:新しい洗濯機や、普段からこまめに掃除している人には特に効果的。

重曹を使うデメリット

一方で、重曹には注意点もあります。

  • 洗浄力が弱い:黒カビや長年こびりついた汚れには効果が期待できません。
  • 水に溶けにくい:粉が残ってしまい、詰まりの原因になる可能性もあります。
  • すすぎ不足でトラブル:残留した重曹が洗濯物に白い粉として付着したり、排水不良につながることもあります。
  • ドラム式では効果が薄い:構造上、洗濯槽の裏側まで重曹が届きにくく、掃除効果が限定的です。

重曹を使った掃除方法

もし重曹を使う場合は、以下の手順で行うと効果的です。

正しく行えば軽い汚れやニオイ対策には十分役立ちます。

手順1:洗濯槽にぬるま湯(40℃前後)を満水まで入れる

まずは洗濯槽にぬるま湯をためましょう。

水よりもお湯の方が重曹がしっかり溶けやすく、洗浄効果も高まります。

温度は40℃前後が目安。

熱すぎると洗濯機本体に負担をかけることがあるため注意してください。

手順2:重曹を入れる(目安:200g程度)

次に重曹を投入します。

目安は200g程度で、家庭用のスプーンだと約20杯分です。

洗濯槽の水に均一に広がるよう、軽くかき混ぜて溶かしてあげましょう。

完全に溶けきらなくても問題はありませんが、粉が底にたまらないようにすることが大切です。

手順3:3〜4時間程度つけ置きする

重曹を溶かしたお湯をそのままにして、3〜4時間ほど放置します。

この時間により、皮脂汚れや軽いニオイ成分が中和されやすくなります。

途中で洗濯槽を軽く回して水を循環させると、汚れがより浮き上がりやすくなります。

手順4:通常運転で回す

つけ置きが終わったら、通常コースで洗濯機を回します。

重曹水が槽全体に行き渡り、浮き出た汚れが一緒に流れていきます。この時点でニオイが軽減され、内部がすっきりします。

手順5:汚れをすくう

槽洗浄コースをスタートさせると、黒カビや汚れが表面に浮いてくることがあります。

網やキッチンペーパーなどを使って丁寧にすくい取りましょう。

手順6:最後にもう一度すすぎ運転をする

仕上げに、もう一度すすぎコースで運転してください。

重曹は水に溶けにくいため、そのまま残ると粉状に固まり、排水口や槽の内部で詰まりの原因になることがあります。

すすぎを追加することで残留を防ぎ、洗濯機を清潔に保つことができます。

重曹を使うときの注意点

重曹は安全で手軽に使える掃除アイテムですが、正しい知識がないまま使うと「効果が出なかった」「逆にトラブルが起きた」という結果につながることもあります。

ここでは、使用時に特に注意すべきポイントを解説します。

使用後はフタを開ける

重曹を使った掃除後は、必ず洗濯機のフタを開けて換気し、槽内部をしっかり乾燥させることが重要です。

洗濯槽内部に湿気が残ると、せっかく掃除をしても再びカビや雑菌が繁殖しやすくなります。

特に梅雨時期や冬場は湿気がこもりやすいので、掃除後だけでなく普段の洗濯後もフタを開けておく習慣をつけると、清潔さを長く保つことができます。

黒カビ除去は期待できない

洗濯槽

重曹は軽い皮脂汚れやニオイには有効ですが、黒カビや長年蓄積した洗濯槽の奥の汚れを落とす力はありません。

アルカリ度が弱いため、殺菌や漂白の力が足りないのです。

定期的に重曹を使えば「予防効果」にはつながりますが、すでに黒カビが繁殖してしまった洗濯機を完全にきれいにすることはできません。

黒カビを徹底的に除去したい場合は、専用の洗濯槽クリーナーを使用したり、分解して掃除する必要があります。

洗濯機の分解方法は、こちらの記事にて紹介しています。

【洗濯機を自分で分解して掃除する方法】詳しい手順や注意点を紹介!...

洗濯機は日常生活に欠かせない家電ですが、内部には見えない汚れやカビが蓄積しやすく、定期的なメンテナンスが重要です。 特に洗濯槽の裏側やフィルターには、洗剤カス...

洗濯槽の汚れをしっかり落としたいなら専用クリーナーを!

重曹では軽い汚れやニオイ対策はできますが、洗濯槽の裏にこびりついた黒カビにはほとんど効きません。

そうした頑固な汚れを落としたい場合は、以下の専用クリーナーを使うのがおすすめです。

  • 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム):発泡作用でカビを浮かせて落とす。比較的安心して使える。
  • 塩素系洗剤:強力な除菌・漂白力があり、短時間でカビを分解。ただし刺激臭が強いので注意。
  • メーカー純正の洗濯槽クリーナー:洗濯機の構造に合わせて作られているため安心。

さらに、数年掃除していない洗濯機や異臭・カビがひどい場合は、プロの分解クリーニングが最も確実です。

洗濯槽を外して裏側まで徹底的に洗浄することで、衛生的にリセットできます。

洗濯槽のカビを徹底的に除去したいならプロへ

重曹や市販のクリーナーでは「ニオイが残る」「黒い汚れがすぐ再発する」というケースも少なくありません。

これは、洗濯槽の裏側や部品のすき間にカビが根を張っているためで、家庭での掃除ではどうしても限界があります。

そんなときに頼れるのが、ハウスクリーニング業者による洗濯機クリーニングです。

プロなら洗濯機を分解し、通常は手が届かない裏側まで徹底的に洗浄。

専用の薬剤と高圧洗浄で、黒カビ・雑菌・嫌なニオイの原因を根こそぎ除去できます。

アールクリーニングなら安心

洗濯槽ビフォーアフター

数ある業者の中でも、洗濯機クリーニングを依頼するならアールクリーニングがおすすめです。

アールクリーニングは、以下の点が強みです。

  • 自社研修施設で研修を受けたスタッフが対応するため、技術力にムラがなく安心。
  • 分解洗浄によって、目に見えない部分までしっかり清掃。
  • エアコンや水回りクリーニングと同時に依頼できるので、家全体をまとめてきれいにできる。
  • リピート割引制度があり、定期的なメンテナンスも続けやすい。

「重曹では落としきれないカビ汚れを一度リセットしたい」という方にとって、アールクリーニングは心強い味方です。

洗濯機の分解洗浄はアールクリーニングへお任せ!

洗濯機清掃前と清掃後洗濯機を使い続けていると、洗濯槽の裏側にカビや洗剤カス、皮脂汚れが蓄積します。

これが洗濯機の嫌なニオイや黒カビの原因になります。

アールクリーニングの分解洗浄なら、洗濯機の裏側まで徹底的に洗浄可能です!

自社研修で徹底した品質管理

当社では、自社独自の研修をクリアしたスタッフのみが現場に出るため、技術力・対応力ともに安心!

分解洗浄の専門知識を持ったスタッフが対応し、洗濯機の奥にこびりついた汚れやカビも徹底除去します。

信頼の作業実績と口コミ

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まとめ:軽い汚れには重曹、頑固な汚れには専用クリーナーがおすすめ

重曹は洗濯機の軽い汚れやニオイを抑えるには便利で安全です。

一方で、黒カビや長年の汚れには効果が薄いため、酸素系や塩素系の専用クリーナーを使う、あるいはプロに依頼することが必要になります。

「軽い汚れは重曹、徹底洗浄は専用クリーナーやプロへ依頼」というような使い分けを意識しましょう。

定期的に掃除を習慣化することで、清潔な洗濯環境と洗濯機の寿命を守ることにつながります。