ネズミは外見こそ可愛らしいものですが、家に巣を作ると大きな被害を及ぼします。
また、ネズミは大量発生する傾向があります。
一匹見かけると、既に多くのネズミが発生している可能性もあります。

このページではネズミの性質や特徴、駆除のポイントなどを紹介します。

ネズミに関する生態と害

ネズミを駆除するためには、ネズミの生態を理解する必要があります。
以下ではネズミの生態に関して紹介します。

ネズミの生態

日本国内に生息しているネズミは、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類に分類できます。

細かい特徴の違いはありますが、すべてのネズミに共通しているのは夜行性で、壁際・物陰を好みます。

また、頭の良さも特徴です。
警戒心が強く、運動能力が高いことから、罠を回避することもあります。

一方で寒さに弱く、気温が低下すると死滅することもあります。
水まわりで生活しているドブネズミは寒さの免疫がありますが、クマネズミやハツカネズミは寒さに弱く、冬場は外で生き残ることが難しいです。

ネズミがもたらす被害

ネズミが及ぼす実害として挙げられるのが以下の3つです。

  1. 衛生的被害
  2. 都市機能の被害
  3. 経済的被害

ネズミに噛まれることで感染症や皮膚炎などの被害を受けます。
また、ネズミが餌としてゴミを散乱させることも、衛生的被害に該当します。

都市機能の被害とは、ネズミはコードを噛み切ることがあるため、停電や火災の可能性です。
例えばネズミに電気ケーブルを噛み切られ、仕事中のパソコンの電源が落ちてデータを損失したり、あるいは結果的に仕事に支障をきたす場合もあります。

そしてこれらの被害の補填が経済的被害です。
例えば家の電気ケーブルを噛み切られた場合、ケーブルを修理や購入しなければなりませんが、それらの負担は自分自身です。

自分でネズミ駆除する際の道具

①忌避剤

ネズミは苦手とする臭いがあります。
忌避剤は、その嫌がる臭いでネズミを追い出すものです。

直接ネズミにダメージを与えるのではなく、追い払うのが特徴です。
既に家の中に巣食っている場合でも、忌避剤を活用することで追い出すことができます。

ネズミは死滅させると悪臭を放つことから、死滅させるよりも追い払いたい人向けに重宝さてています。

②殺鼠剤

殺鼠剤とは、いわゆる毒餌です。
毒餌をネズミが巣に持ち帰ることで、巣ごと駆除します。

ただし、毒性があるため子どもやペットが誤って摂取しないよう注意が必要です。
また、夏場は摂取したネズミが死んで悪臭を放ちます。

③粘着シート

ネズミの出入口や通り道に設置して捕獲を待ちます。
粘着力の高い粘着シートほど、捕獲の可能性が高まります。
ただし、捕獲した後はダニや病原菌が繁殖するため、すぐに処理しましょう。

また、粘着シートは空気中の粉塵が粘着シートに付着するため、時間とともに効果が低下します。
そのため、こまめに交換が必要です。

昔からある一般的な方法ではありますが、ネズミは壁際や狭い道を好む習性があるため、効果が期待できます。

注意点

ネズミ駆除には注意点があります。
被害が及ぶことなく駆除するためにも、注意点も把握しておきましょう。

①病原菌に注意

ネズミ駆除を行う際には、必ず手袋とマスクを使用しましょう。
ネズミに菌が付着している可能性があります。

もしも菌が付着しているネズミに触れてしまった場合、自分に菌が移り、健康を脅かす可能性があります。

捕獲して外に放つ際、あるいは死骸を処理する際は素手でネズミに触れることがないよう気を付けましょう。

②殺鼠剤が効かない「スーパーラット」がいる

殺鼠剤に対して免疫を持つ「スーパーラット」が登場しています。
それまで通用していた方法も、ネズミの進化によって通用しなくなることもあります。

そのため、スーパーラットを駆除する場合、殺鼠剤以外の方法を採用しなければなりません。

スーパーラットの駆除にはより強力な薬剤と専門的な知識が必要です。
その場合はプロの業者に依頼しましょう。

ネズミを予防する方法

発生しているネズミを駆除することも大切ですが、「予防」も大切です。
発生させないためには、ネズミの特性を踏まえての予防策が求められます。
そこで、ネズミを予防するための方法を2つ、紹介します。

侵入を防ぐ

ネズミは物理的に侵入できない場所へと入り込むことはできません。
そこで、ネズミが侵入してくるであろうルートに罠を仕掛けたり、道をふさぐことで予防となります。

ただし、ネズミは学習能力があります。
簡単な罠であれば気付いてしまったり、あるいは既に他で罠を回避した経験がある場合にはスルーされてしまいます。

また、ネズミは人間よりはるかに小さいため、ネズミの侵入経路全てをふさぐことは現実的には難しいです

そのため、侵入経路をふさぐだけで完全にネズミを予防するのではなく、予防の方法の一つとして実践しましょう。

餌になるものを与えない

ネズミが家に来る理由の一つが「餌」です。
ネズミは人間の3倍の嗅覚を持つとされているため、餌の臭いをかぎつけてやってきます。
そのため、ネズミの餌になるようなものはしっかりと処理しておきましょう。

ネズミはミントやハッカなど清涼感の強い香りやワサビ、唐辛子などの刺激臭を苦手としています。
そのため、これらをうまく活用してネズミを遠ざけるの手です。

ネズミ駆除はプロに依頼がおすすめな理由

ネズミの駆除は簡単ではありません。
そのため、ネズミをしっかりと駆除したいのであればプロに任せるほうが安心です。

ネズミ駆除のノウハウを持つプロの業者であれば、依頼者の環境やネズミの発生状況を踏まえ、適した方法にて駆除を行います。

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まとめ

今回はネズミの特性や予防方法を紹介しました。

ネズミは外見こそ可愛らしいものの、家に被害を及ぼす可能性があります。中途半端な駆除はネズミに駆除への免疫を与えかねません。駆除するのであれば、「確実な駆除」が求められます。
そのため、ネズミの駆除はプロに任せることをおすすめします。

ネズミの特性を理解しているプロであれば、ネズミを駆除するとともに、再発防止も実現します。