エアコンは掃除をせずに放置すると、嫌な臭いがしたり冷暖房の効きが悪くなったりします。
そのため、エアコンは定期的な掃除が必要です。

自分でエアコンを掃除するときに便利なのが、市販のエアコン洗浄スプレーです。
しかし、このエアコン洗浄スプレーは正しく使用しないと、異臭や最悪の場合は火災のリスクがあります。

この記事では、エアコンの掃除に便利な洗浄スプレーについて詳しく解説します。
正しい使用方法も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

エアコンクリーナーの種類

市販されているエアコン洗浄スプレーは、以下の4種類があります。

  • フィンクリーナー
  • ファンクリーナー
  • フィルタークリーナー
  • ドレンホースクリーナー

ここでは、各クリーナーの特徴を紹介します。

1.フィンクリーナー

フィンクリーナーとは、エアコンのフィン部分(熱交換器)の掃除に使用する洗浄剤です。
フィンはフィルターを外したときに見える金属部分のことで、空気を効率よく暖めたり、冷やしたりする大切な役割があります。

フィンクリーナーは一般的に、スプレータイプもしくはムースタイプの2種類があります。
汚れを落とすだけでなく除菌・消臭ができるもの、速乾タイプで洗浄後すぐにエアコンを使用できるものなど、商品により特徴が異なります。

2.ファンクリーナー

ファンクリーナーは、その名の通り空気を吸い込むファン部分を掃除するための商品です。
ファン部分を掃除せずに放置していると、異臭やほこりっぽさを感じるようになったりします。

ファンクリーナーのラインアップは他のクリーナーに比べて少なくなっています。
ファンクリーナーを購入する場合は、汚れが落としやすく、洗浄液が奥まで届くノズル付きタイプにするとよいでしょう。

3.フィルタークリーナー

フィルタークリーナーは、エアコンのフィルターに付着している汚れやほこりを掃除するときに便利な商品です。

フィルターは、エアコンのカバーを開けたときに見える網状の部品で、空気中の汚れやほこりをキャッチする役割を持っています。
汚れがたまりやすいため、こまめな掃除が欠かせません。

フィルターは自力でも簡単に掃除ができる部分なのもあり、豊富に商品が展開されています。

4.ドレンホースクリーナー

ドレンホースとは、エアコンに付いている結露水を排出するための管のことです。
ドレンホースクリーナーは、そのドレンホース内にある汚れや詰まりを取るための商品です。

ドレンホースに汚れがたまったり詰まりが発生したりした場合、結露水が外に排出されづらくなります。
これにより、カビが繁殖したり水漏れが起こる可能性があります。

ドレンホースクリーナーは、先端が細くなっており、後方にハンドルがついています。
先端をドレンホースに差し込みハンドルを引くと、強い吸引力が発生する仕組みです。
この強力な吸引力により、ホース内にある汚れや詰まりを解消できます。

ドレンホースの役割についてはこちらの記事にて詳しく解説しています。
気になる方はぜひこちらの記事も併せて参考にしてください。

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エアコン洗浄スプレーの使い方

エアコンの洗浄スプレーは正しい使い方をしないと発火などの危険性があります。
ここでは、エアコン洗浄スプレーの正しい使い方を説明します。

1.エアコンの電源を切ってコンセントから抜く

掃除中に誤作動でエアコンが動き出さないよう、まずは電源を切り、プラグをコンセントから抜きましょう。

2.エアコンを養生して水が飛ばないようにする

エアコン周りをビニール袋で覆い、養生テープにて固定します。
これは、エアコンの洗浄剤や汚水が周り壁に付着するのを防止するためです。

ファンを洗浄する場合、スプレーをかけた後に吹き出し口からたまっていた汚れが出てきます。
そのため、吹き出し口の部分に、汚れの受け皿となるようビニール袋を固定することが大切です。

内部の汚れは吹き出し口ではなく、エアコン下から垂れてくる可能性もあります。
念のため、エアコン下の壁や床にも新聞紙・ビニールを養生すると安心です。

3.汚れている部分にスプレーを噴射する

養生が完了したら、エアコンのカバーを外し、汚れている部分にスプレーをかけていきましょう。
このとき、各部分に対応したスプレーかどうかよく確認してください。

スプレーを噴射すると、汚れが浮いてきます。

4.ある程度時間を置いて洗い流す

エアコンの洗浄スプレーは、噴射後すぐに汚れが落ちるわけではありません。
スプレーをかけた部分の汚れは、しばらく時間を置くことで浮いてきます。

早い段階で洗い流す作業に入ってしまうと、十分に汚れが浮いていないため、洗い残しの発生する可能性があります。

5.しばらく送風運転をする

洗浄スプレーにて掃除をした後は、すぐに運転してエアコン内部を乾燥させましょう。
エアコン内部を乾燥させないと、湿度が高いままとなり、カビの発生するリスクが高まります。
運転時間は、1時間~2時間程度が目安です。

エアコン洗浄スプレーを使用するリスク

エアコン洗浄スプレーには、使用するうえで次のようなリスクがあります。

  • エアコンが故障するリスク
  • 悪臭が発生するリスク
  • 水漏れのリスク
  • 健康被害を及ぼすリスク

ここからは、エアコンの掃除に洗浄スプレーを使用するリスクについて詳しく解説します。
洗浄スプレーで掃除をしようと思っている人は、必ずチェックしてください。

エアコンが故障するリスク

1つ目は、エアコンが故障するリスクです。
洗浄スプレーを使用中、誤ってエアコンの基板部分に液体をかけてしまった場合、ショートして故障してしまいます。
最悪の場合、基盤部分が発火して火災が発生する恐れもあります。

また、エアコンの洗浄スプレーに含まれているエタノールは、プラスチックを劣化させる働きがあります。
そのため、洗浄スプレーの使用はドレンパンの変形・破損につながりかねません。
ドレンパンは結露水を受け止める部分のため、破損すると水漏れが発生します。

すすぎ残しで悪臭のリスク

洗浄スプレーの使用は、悪臭のリスクもあります。

スプレー洗剤は、うまくすすぎができなかった場合、エアコン内部に残ってしまう恐れがあります。
残った洗浄液は、時間の経過とともにカビの栄養分となり、結果的に悪臭へとつながってしまいます。

エアコンクリーニング業者に依頼すれば、エアコンの奥深くまで水が届く高圧洗浄機を使用し、汚れを一掃してくれます。

アールクリーニングでもエアコンクリーニングを承っております。
弊社の中でもエアコンクリーニングはダントツ一番人気のサービスでこれまで数多くのお客様に満足頂いております。

詰まりや水漏れの原因になるリスク

洗浄スプレーを使用したエアコン掃除は、詰まりや水漏れの原因になる可能性もあります。

洗浄スプレーは噴射の威力で汚れが落ちやすくなっていますが、エアコン業者が掃除に使用する高圧洗浄機よりは勢いが弱いです。

そのため、こびりついているホコリや汚れを完全には除去できず、汚れでフィルターやフィン部分に目詰まりの生じる可能性があります。
中でもドレンホースが詰まってしまうと、結露水を外に排出しづらくなるため、エアコンから水漏れしてしまいます。

健康を害するリスク

洗浄液がエアコン内部に残り、カビが繁殖すると、健康を害するリスクもあります。

エアコン内のカビは、エアコンから吐き出される空気とともに部屋中に飛散します。
この飛散するカビを吸い込むことで、アレルギー性鼻炎や皮膚炎などを発症する可能性があります。

スプレーが余ってしまった場合の処理方法

エアコン洗浄スプレーが余ってしまった場合は、中身を出し切り、さらには噴射音が消えるまでガスを抜いてから捨てましょう。
また、缶部分とスプレーノズル部分で素材が異なります。
缶部分はスチール製、ノズル部分はプラスチック製です。
自治体が定める方法に従って廃棄しましょう。

エアコンクリーニングはプロに依頼がおすすめ

エアコン内部は複雑な構造をしており、汚れやカビは手の届きにくい位置に潜んでいます。
エアコン内部を徹底的にキレイにしたい場合、分解し洗浄する必要があるため、専門の業者にお任せするのがオススメです。

アールクリーニングは、エアコン洗浄の専門業者として20万件以上の実績を誇ります。
最先端の洗浄機器並びに技術とアフターサービスにより、多くのお客様よりリピートをいただいております。

こちらの記事の後半部分では、弊社のエアコンクリーニングの様子を紹介しております。
ぜひ併せて参考にしてみてください。

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当日お客様のもとへお伺いさせていただくスタッフは、独自の技術研修をクリアしたプロのスタッフのみです。
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まとめ

洗浄スプレーは、エアコンの故障や火災、健康を害する恐れなどさまざまなリスクがあるため、安易な使用はおすすめできません。
エアコン内部の汚れが気になる場合は、エアコンの掃除をプロに任せると安心です。

エアコンを分解し、エアコン内部の隅々まで汚れをキレイにしてくれます。
エアコン掃除を定期的に行い、キレイな空気で快適に過ごしましょう。