エアコンに搭載されている「内部クリーン機能」は、室内機内部を乾燥させるものです。
内部クリーンを適切に実行することで、カビの発生を抑えることが可能です。

しかし使用時には注意しないと、部屋中に嫌な臭いが充満したりカビが繁殖してしまったりする可能性があります。

この記事では、エアコンの内部クリーン機能の役割から正しい使い方、使用時の注意点まで詳しく解説します。

エアコンの内部クリーン機能とは?

エアコンの内部クリーン機能とは、どんなものなのかみていきましょう。

内部クリーン機能はお掃除機能ではない

エアコンの内部クリーン機能は、室内機内部を乾燥させてカビを抑制させる機能です。
エアコンの冷房・除湿機能を使用すると、室内機の内部に結露が起こります。この結露は、カビの大きな原因となるものです。

結露を放置してカビが繁殖した場合、アレルギー性鼻炎などの病気になったり冷暖房効率の低下により電気代が高くなったりとさまざまな問題が起こります。内部クリーン機能を使用すれば、このように多くの影響を及ぼすカビの発生を予防できるます。

しかし、フィルターを掃除してくれるお掃除機能とは異なり、内部クリーン機能はあくまでも乾燥させてカビの発生予防のみです。すでにエアコン内に繁殖しているカビや内部にたまった汚れの除去はできません。

そのため、ホコリやカビなど内部にある汚れを落としたい場合には、自身もしくは業者に頼んで掃除をする必要があります。

内部クリーン機能の種類

内部クリーン機能には、送風タイプと暖房タイプの2種類があります。

 

機能の種類説明
送風タイプ送風により湿気を排出し乾燥させるもの
暖房タイプ暖房により乾燥させるもの

 

さらに、内部クリーン機能の実行方法も手動と自動の2つに分かれています。

自動運転一定時間冷房を使用している場合、自動的に作動する
手動運転自分の好きなタイミングで内部クリーンを実行できる

 

自動運転は冷房を一定時間使用するたび、自動的に実行されます。

そのため、内部クリーンの実行を忘れてしまう人におすすめです。自分のタイミングで実行したい人は、手動運転にしておくとよいでしょう。

内部クリーン機能を効果的に使用する方法

エアコンの室内機を乾燥させてカビの繁殖を抑制できる内部クリーン機能ですが、どのように使用するのが最適なのかわからない人もいるでしょう。

そこで、ここからは内部クリーン機能の効果的な使用方法について説明します。

使用するタイミングに注意する

内部クリーン機能は、冷房や除湿機能の使用後に実行することで効果を十分に発揮するといわれています。
毎度内部クリーンを運転させることが面倒な場合は3日に1回程度の運転をおすすめします。
冷房をつけっぱなしにしている場合でも、週に1回程度は内部クリーンを実行するのが大切です。

ほとんどの機種の内部クリーンは、運転後およそ90分から120分程度で終了し、勝手に運転を停止します。
この場合、手動で止める必要はないため、内部クリーンを運転させた後に外出しても問題ありません。

換気をするとより効果的

内部クリーン機能は、送風や暖房にて室内機の結露を乾燥させるものです。
そのため、実行中は一時的に暑さを感じる可能性があります。

また、内部にたまったホコリや汚れにより実行中には嫌な臭いが発生するケースもあります。

内部クリーン機能は換気と併用して行うのがおすすめです。
暑い時期は熱中症にならないよう、扇風機も併用するとよいでしょう。

内部クリーン機能の注意点

カビの発生を抑制してくれる内部クリーン機能ですが、使用時には注意してほしい点がいくつかあります。
ここでは、内部クリーン機能にある注意点を紹介します。

あくまでカビを抑制する機能

内部クリーン機能は、室内機の結露を乾燥させることでカビの発生を抑えられる機能です。

すでにエアコン内に発生しているカビや汚れなどは、内部クリーンを実行しても除去できません。そのため、内部クリーン機能を適切なタイミングで実行していてもカビが繁殖する可能性はあります。

フィルタや本体外側など、自分でも無理なく掃除できる部分はこまめに掃除しましょう。

フィンやファンなどフィルターの奥にある部分は、知識のない状態で掃除を行うと故障や火災につながる恐れがあります。
そのため、エアコン内部にたまっている汚れやカビを落としたいときはクリーニング業者に掃除を依頼するのがおすすめです。

内部クリーン機能の電気代

内部クリーン機能の使用時には、別途電気代が発生します。
しかし、内部クリーン機能1回の運転にかかる電気代は1~5円程度です。

毎日1回内部クリーンを欠かさず行ったとしても、内部クリーンにかかる電気代は30~150円程度/月です。
毎日運転しても電気代が大幅に上がることはないため、カビの発生を抑えるためにも冷房や除湿の使用後は必ず内部クリーンを実行しましょう。

一回の運転終了まで時間がかかる

内部クリーンは、1回あたりの運転時間が90~120分程度と長い点にも注意が必要です。
冷房や除湿機能を使用した時間が長ければ長いほど、内部クリーンが終了するまでの時間も長くなるといわれています。

内部クリーン機能の実行中は、冷房・除湿などほかの機能が一切使えません。
運転が完全に終了する前に運転を停止して冷房・除湿を再開することもできますが、その場合は乾燥が十分にできていないためカビの発生を抑える効果が弱まる可能性があります。

使用するのは、時間に余裕のあるときや外出前でエアコンの機能を使わないときなどにするのがおすすめです。

エアコンの汚れを取るためには定期的クリーニングが必要

内部クリーンを実行しても、エアコン内部の汚れを取ることはできません。
エアコンの内部にたまっているホコリや汚れを取るには、自分で掃除をする必要があります。

エアコンのフィルターは、自分で洗浄しても問題ありません。
しかし、フィルターのさらに奥にあるフィンとよばれる金属部は、自分で掃除すると故障や発火につながる可能性があります。

フィンなどエアコン内部まで徹底的に掃除したい場合、エアコンの分解が必要になります。
しかしながら、分解して元通りにするには内部の構造を把握している必要があります。

以上の理由から、エアコンの分解洗浄はエアコン掃除のプロに依頼するのがおすすめです。

こちらの記事の後半部分にて、弊社のエアコンクリーニングの様子を紹介しております。
エアコンクリーニングを気になっている方は是非併せてご覧ください。

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まとめ

エアコンの内部クリーン機能は、室内機内部を乾燥させる機能です。
冷房や除湿を使用するたびに実行すれば、カビの発生を効果的に抑えられます。

しかし、内部クリーン機能の使用中は冷暖房や除湿など他の機能を使用できません。
そのため、冷暖房を使用しないときや外出前などに実行するのがおすすめです。

ただし、エアコン内にすでにあるカビや汚れは内部クリーン機能を実行しても除去できません。そのため、定期的に掃除することが大切です。

内部の汚れは自力での掃除ではキレイに落とせない可能性が高いです。そのためエアコン内部をすみずみまでキレイに掃除したいときには、プロの手を借りるのがおすすめです。

内部クリーン機能の実行とともにエアコン内部のすみずみまで定期的に清掃し、いつまでも快適なエアコン生活を送りましょう。