「しばらく家を空ける予定がある」「使っていない冷蔵庫をそのまま放置してしまった」
──そんなとき、意外と悩むのが冷蔵庫の扱いです。
冷蔵庫は食材のニオイや湿気がたまりやすく、準備をせずに長期間放置すると、カビ・悪臭・サビ・故障などさまざまなトラブルにつながります。
この記事では、
- 冷蔵庫を使わないときの正しい保管方法
- 1年間放置してしまった冷蔵庫のリセット手順
- 掃除するときの注意点
- 放置した冷蔵庫をそのまま使うリスク
を、ハウスクリーニングのプロ目線でわかりやすく解説します。
冷蔵庫を長期間、使わないときの基本の考え方

冷蔵庫を長期間、使わないときに大事なのは、「中身を空にして、湿気とニオイを残さない」この一点です。
電源を切った冷蔵庫は、湿気の多い密閉空間です。
少しでも食材や水分が残っていると、時間の経過とともにカビや雑菌が繁殖し、数カ月〜1年後には、扉を開けるのもためらうような状態になることも少なくありません。
長期保管前には、次のステップを必ず押さえましょう。
正しい保管方法:長期間、使わない前にやること
● ステップ1:中身をすべて、取り出す
冷蔵室・冷凍室・野菜室・チルド室、すべての食材を取り出します。
生鮮食品だけでなく、開封済みの調味料やドレッシング、小さなパック類もそのまま放置すると腐敗やニオイの元に。
「調味料だから大丈夫でしょ」と残すのはNGです。
● ステップ2:電源を切り、コンセントを抜く
中身を空にしたら、冷蔵庫の電源をオフにし、コンセントを抜きます。
このとき、すぐに扉を閉めてしまうと内部に湿気がこもるので、後述の乾燥工程まで扉は開けたままにしておきます。
● ステップ3:庫内をしっかり拭き上げる

棚や引き出しは一度外し、中性洗剤を薄めたぬるま湯で洗ってから乾かします。
庫内の壁や、特に汚れがたまりやすいドアポケット・パッキン部分は、固く絞った布で水拭きし、その後、乾いた布で仕上げ拭きをして水分を残さないようにします。
● ステップ4:扉を開けたまま半日〜1日乾燥
水分を拭き取ったつもりでも、冷蔵庫の中にはまだ湿気が残っています。
扉を全開にして半日〜1日ほど置き、しっかり乾燥させましょう。
このひと手間で、カビやニオイの発生リスクが大きく下がります。
● ステップ5:扉を少し、開けた状態で保管する
完全に乾いたら、保管時は扉を約5〜10cm、開けておきます。
タオルやペットボトルを挟んで半開き状態をキープするとよいでしょう。
密閉してしまうと、わずかな湿気や残ったニオイがこもり、カビの温床に。
● ステップ6:保管場所にも注意
直射日光が当たる場所や、極端に湿気の多い場所、屋外保管は避けてください。
温度・湿度が安定した室内に置いておくことで、長期保管中の劣化を抑えられます。
1年間放置した冷蔵庫で起きやすいトラブル

準備をせずに1年間放置してしまった冷蔵庫には、次のようなトラブルがよく見られます。
- 扉を開けた瞬間にツンとした強烈な悪臭
- 棚や壁、パッキン部分にびっしりと生えた黒カビ・白カビ
- 野菜室や最下段にたまった、正体が不明の液だまり
- 内部のサビや変色、プラスチック部品の劣化
こうなると、「とてもじゃないけどこのまま食材を入れる気にはなれない…」という状態です。
とはいえ、冷蔵庫本体を買い替えるのは大きな出費になるため、まずはリセット掃除でどこまで回復できるか試してみましょう。
1年間放置してしまった冷蔵庫のリセット手順
必ず換気してから作業スタート
窓を開け、可能なら換気扇も回しておきます。
マスクと手袋を用意して、ニオイやカビの胞子を直接吸い込まないようにしましょう。
腐敗した食材やゴミをすべて処分

まずは中身を取り出し、袋にまとめて捨てます。
ニオイが強い場合は袋を二重にすると安心です。
取り外し可能なパーツを丸洗い
棚・トレイ・野菜室のケースなどは外し、ぬるま湯+中性洗剤で洗います。
こびりついた汚れには、重曹水に浸け置きしてからスポンジでこすると落ちやすくなります。
パッキンまわりのカビ清掃
パッキンはカビが生えやすい部分です。
カビ用の洗剤を直接吹きかけるのではなく、キッチンペーパーに染み込ませてパッキンに貼り付け、数分〜10分ほど置いたあと、水拭き→乾拭きで仕上げます。
庫内全体を拭き掃除
庫内は重曹水(ぬるま湯に重曹を溶かしたもの)で拭き、ニオイと汚れを取ります。
そのあと、アルコールスプレーで軽く拭き上げれば、除菌効果も期待できます。
カビとアルコールの関係についてはこちらの記事で解説しています。
ニオイの除去をしながらしっかり乾燥
掃除後は扉を開けたまま数時間〜半日ほど乾燥させます。
まだニオイが気になる場合は、重曹を入れた小皿や乾燥させたコーヒーかすを庫内に置き、数日、かけてニオイを吸着させると効果的です。
完全に乾いてから電源を入れる
水分が残ったまま電源を入れると、結露やカビ再発につながります。
内部がカラッと乾いたのを確認してからコンセントを差し、冷蔵庫を再稼働させましょう。
掃除するときの注意点
- 熱湯をかけるとパーツが変形することがある
- 研磨剤入りスポンジはキズの原因になる
- 漂白剤を直接スプレーすると、パッキンが傷むことがある
- 庫内に水を流し込むのは故障の原因になり危険
基本は「中性洗剤」「重曹」「アルコール」を組み合わせ、やさしく落とすイメージで進めるのが安全です。
放置した冷蔵庫をそのまま使うリスク
「面倒だから、このまま電源を入れて使い始めてもいい?」
そう考える方もいますが、これはおすすめできません。
内部に残ったカビや雑菌は、冷気と一緒に庫内全体に循環します。
見た目がある程度きれいでも、奥にカビが残っていると、入れた食材にも菌が付着するリスクがあります。
また、腐敗したニオイが冷蔵庫本体に染みついてしまうと、あとから掃除しても完全には取れないこともあります。
状態がひどい場合や、自分では手に負えないと感じた場合は、無理をせずハウスクリーニング業者に相談するのも一つの方法です。
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まとめ
冷蔵庫を長期間、使わないときは「中身を空にする」「よく乾かす」「半開きで保管する」の3つを守るだけで、カビや悪臭のリスクを大きく減らせます。
もし1年間放置してしまっても、正しい手順でリセットすれば、再び安心して使える状態まで近づけることができます。
掃除の際は、熱湯・強い薬剤・研磨スポンジなどは避け、冷蔵庫を傷めない方法を選ぶことが大切です。
「これはもう自分では厳しい」と感じたときは、プロのクリーニングも上手に活用しながら、安全で清潔な冷蔵庫環境を整えていきましょう。



