カビは湿気の多い場所や換気が不十分な場所に発生しやすく、見た目が悪いだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
そこで、多くの人が手軽に手に入れられるアルコールを使ったカビ対策に興味を持っています。
本記事では、カビに対するアルコールの効果、アルコールを使用したカビ取り方法、カビの予防方法などについて詳しく解説します。
頑固なカビにお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
アルコールはカビ対策として「応急処置」
アルコールはカビに対する「応急処置」にはなるものの、根本的な除去には不十分とされています。
その理由は以下のとおりです。
- 根の深いカビ胞子には効果が及びにくい
- 濡れた場所ではアルコールの効果が薄れる
- 素材や部位によっては使用できない場所もある
- 再発防止効果がない
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
根の深いカビ胞子には効果が及びにくい
アルコールは主に表面の菌(細胞膜を持つ微生物)に作用して殺菌します。
しかし、カビの本体である菌糸(根のように素材内部に入り込む構造)や胞子は非常に耐久性が高く、表面を拭いた程度では死滅しません。
結果的に、素材の奥に生き残ることがあります。
濡れた場所ではアルコールの効果が薄れる
アルコールは揮発性が高いため、湿気の多い浴室や洗濯機などでは水により濃度が薄まり、殺菌力が落ちやすいという欠点があります。
さらに、揮発の早さが裏目に出て、カビ胞子に十分な接触時間が確保できないケースもあります。
素材や部位によっては使用できない場所もある
木材・ゴム・塗装面など、アルコールに弱い素材では使用できないため、家中すべてに対応できるわけではありません。
使える場所が限定的であることから、広範囲なカビ除去には向いていません。
再発防止効果がない
アルコールには殺菌効果はありますが、抗菌・防カビ効果は長時間持続しません。
たとえ一時的に除去できても、再び湿気や有機物があれば数日〜数週間で再発する可能性があります。
エアコン内に繁殖してしまったカビの掃除方法は、こちらの記事にて詳しく解説しています。
アルコールを使用したカビへの応急処置方法
アルコールを使ったカビ取り方法は簡単で、効果的です。
アルコールを使用したカビ取りの手順
手順は、下記のとおりです。
- 必要なものを準備
- 事前準備
- カビにスプレー
- 拭き取る
- 乾燥させる
以下で、それぞれの手順について詳しく見ていきましょう。
1.必要なものを準備
まずは必要なものを準備しましょう。
アルコールを使ったカビ取りには以下のものを用意しましょう。
- 消毒用エタノール(70〜80%濃度)
- スプレーボトル
- ゴム手袋
- マスク
- 柔らかい布またはスポンジ
- 歯ブラシ(細かい部分の掃除用)
2.事前準備
ゴム手袋とマスクを着用し、換気を良くしましょう。
アルコールは揮発性が高く、吸い込むと気分が悪くなることがあるため、換気は重要です。
また、スプレーボトルに消毒用エタノールを入れておきましょう。
3.カビにスプレー
カビの部分にアルコールをスプレーします。
十分に湿らせることがポイントです。
スプレー後、数分間放置してアルコールがカビに浸透し、殺菌効果を発揮するのを待ちます。
4.拭き取る
柔らかい布またはスポンジを使ってカビを拭き取ります。
しつこいカビには歯ブラシを使って擦り落とします。
5.乾燥させる
最後に、カビを取り除いた場所をしっかりと乾燥させます。
湿気が残っていると再びカビが発生しやすいため、扇風機や乾燥機を使用すると良いでしょう。
アルコールを使う際の注意点
アルコールを使ってカビを取り除く際には、下記のとおり、いくつかの注意点があります。
- 換気を良くする
- 火気厳禁
- 子どもやペットの手の届かない場所で保管
- ゴム手袋とマスクの着用
- 素材への影響を確認する
ここでは、それぞれの注意点について詳しく解説していきます。
換気を良くする
アルコールは吸い込むと気分が悪くなることがあります。
作業を行う際は必ず換気を良くし、可能であれば窓を開けるか換気扇を回してください。
火気厳禁
アルコールは引火性があるため、火気の近くでは使用しないようにしましょう。
特にキッチンやストーブの近くでは引火しやすいので注意が必要です。
子どもやペットの手の届かない場所で保管
アルコールは子どもやペットの手の届かない場所に保管してください。
子どもが誤って飲み込んでしまうと、大変危険です。
ゴム手袋とマスクの着用
アルコールが皮膚に触れると乾燥や刺激を引き起こすことがあります。
作業時には必ずゴム手袋とマスクを着用しましょう。
素材への影響を確認する
アルコールは一部の素材に対して色落ちや劣化を引き起こすことがあります。
目立たない場所でテストをしてから使用をおすすめします。
カビの根本解決は、プロに依頼がおすすめ
アルコールは、カビの根本解決にはなりません。
頑固なカビ汚れを落としたい場合は、プロの清掃業者に依頼することを検討しましょう。
プロの業者は、カビの種類や発生原因に応じた最適な除去方法を知っており、効果的にカビを取り除きます。
ハウスクリーニングの料金相場
プロの清掃業者に依頼する場合の料金相場は、以下のとおりです。
サービス内容 | 料金相場 |
浴室クリーニング | 17,000~25,000円 |
トイレクリーニング | 10,000~15,000円 |
洗面台クリーニング | 12,000~17,000円 |
汚れの程度による追加料金: 頑固なカビや広範囲にわたるカビの場合、追加料金が発生することがあります。
事前に見積もりを依頼し、詳細な料金を確認しましょう。
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カビの予防方法
カビの発生を未然に防ぐためには、日常的な予防対策が重要です。
以下の方法を実践して、カビの発生を防ぎましょう。
換気を良くする
カビは湿気の多い環境で繁殖やすいです。
特にお風呂場やキッチンなど湿気がこもりやすい場所では、換気扇を回すか窓を開けて湿気を逃がしましょう。
除湿機の使用
除湿機を使用して室内の湿度を下げることで、カビの発生を防ぐことができます。
特に梅雨の時期や湿度が高い季節には有効です。
防カビ剤の使用
市販の防カビ剤を使用することで、カビの発生を予防できます。
特にカビが発生しやすい場所には定期的に使用しましょう。
定期的な清掃
定期的に清掃を行い、カビの栄養源となるホコリや汚れを取り除きます。
特に湿気がこもりやすい場所はこまめに掃除を行いましょう。
結露の防止
冬場などに結露が発生しやすい窓や壁は、結露防止シートを貼るか、換気を徹底して結露を防ぎます。
結露はカビの原因となるため、発生させないように注意します。
まとめ
アルコールはカビの除去に非常に効果的な手段です。
アルコールを使ってカビを取り除く方法を実践することで、簡単にカビを除去し、清潔な環境を維持できます。
また、日常的なカビの予防対策を講じることで、カビの発生を防げます。
自宅での対策では取りきれない頑固なカビ汚れは、プロの清掃業者に依頼することを検討しましょう。
この記事を参考にして、効果的なカビ対策を実践し、清潔で健康的な生活を送ってくださいね。