冬の暖房器具として人気のあるエアコンと電気ストーブ。
どちらを使うべきか悩む方も多いのではないでしょうか?
特に、電気代や暖房効率の違いは気になるポイントです。
この記事では、エアコンと電気ストーブの電気代を比較し、それぞれの特徴や節約のコツを詳しく解説します。
エアコンと電気ストーブの電気代比較
まずは、エアコンと電気ストーブの電気代を比較してみましょう。
それぞれの消費電力をもとにした電気代の目安を算出します。
エアコンの電気代
エアコンの消費電力は、機種や設定温度、運転環境によって異なりますが、以下を目安に考えられます。
- 消費電力:140~1280W※¹
- 電気料金単価:31円/kWh※²
- 1時間あたりの電気代:約4.34円~39.68円
- 1カ月にかかる電気代目安:1日8時間使用の場合、約1,041円~9,523円
エアコンは、暖房効率が高く、比較的電気代を抑えられる暖房器具です。
1時間あたりの消費電力量は約140~1280Wで、設定温度や部屋の断熱性によって変動します。
※¹エアコンは、SHARPのAY-S22DGを参考。https://jp.sharp/aircon/products/sdg/spec/
※²電気料金単価は、「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」の定めた目安を使用しています。
電気ストーブの電気代
電気ストーブの消費電力は製品によって異なりますが、一般的に800Wから1,000W程度です。
例えば、アイリスオーヤマの「電気ストーブ ベーシックタイプ」は、強モードで800W、弱モードで450Wの消費電力となっています。
- 消費電力:450~800W※³
- 電気料金単価:31円/kWh
- 1時間あたりの料金:約13.95円~約24.8円
- 1カ月使用した場合の目安: 1日8時間使用で約2,976円~約5,952円
電気ストーブは即暖性が高く、小さな空間を暖めるのに適しています。
ただし、消費電力が高いため、使用時間や設定に注意して電気代を管理することが重要です。
※³アイリスオーヤマの電気ストーブ(KIESB-S900-B)を参考。https://www.irisohyama.co.jp/products/electrical-appliances/seasonal-appliances/electric-stove/black-coat/far-infrared-electric-stove-vertical-swing-black-coat-heater
電気代の比較まとめ
エアコンと電気ストーブの電気代の比較した表は以下のとおりです。
1hあたりの電気代 | 1カ月あたりの電気代 | 特徴 | |
エアコン | 約15.5~24.8円 | 約1,041円~約9,523円 | 部屋全体を暖められ、省エネ |
電気ストーブ | 約31円 | 約2,976円~約5,952円 | 電気代が高いが、即暖性が高い |
どちらのほうが電気代が安い?
電気代だけで見ると、使用状況によってエアコンと電気ストーブのどちらが安いかが大きく変わります。
それぞれの特徴を踏まえて、自分の生活スタイルに合った選択をしましょう。
小さい部屋や短時間の使用なら電気ストーブ
電気ストーブはスイッチを入れた瞬間から暖かさを感じられるため、小さな部屋や短時間の使用に最適です。
ただし、消費電力が高いため、長時間の使用では電気代がかさみます。
おすすめの状況
- 勉強机や作業スペースなど、局所的に暖まりたい場合。
- 1~2時間程度の短時間使用。
広い部屋や長時間の使用ならエアコン
エアコンは、広い部屋全体を効率的に暖めるのに適しています。
また、最新の省エネモデルでは長時間使用するほどコストパフォーマンスが良くなる特徴があります。
ただし、古いエアコンや断熱性の低い部屋では電気代が高くなることもあります。
おすすめの状況
- リビングや寝室など広い部屋を暖める場合。
- 4時間以上の連続使用や長時間利用する場合。
部屋が効率的に温まるのはどっち?
暖房器具の性能を判断するもう一つのポイントは「暖房効率」です。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
エアコンの暖房効率
エアコンは部屋全体を効率よく暖める性能に優れています。
暖かい空気は上昇する性質があるため、天井付近に溜まりがちですが、空気を循環させることで部屋全体に均等な暖かさを行き渡らせることが可能です。
特にサーキュレーターや扇風機を併用することで、暖房効率がさらに向上します。
エアコンの暖房効率をさらに高めるには、設定温度を20~24℃に保つことがポイントです。
これにより、必要以上に電力を消費せず快適な室温を維持できます。
電気ストーブの暖房効率
電気ストーブは、スイッチを入れた瞬間に暖かさを体感できる即暖性が最大の特徴です。
このため、部分的に暖まりたい場合や短時間の使用に適しています。
しかし、広い部屋全体を暖めるには時間がかかり、効率が悪くなることがあります。
したがって、電気ストーブの使用は狭い空間や特定の場所に限定するのが効果的です。
電気ストーブを使う際は、冷気が入り込む隙間風を防ぐことが重要です。
ドアや窓に隙間テープを貼ったり、厚手のカーテンを使用することで、暖かい空気を部屋に閉じ込められます。
電気代節約のコツ
エアコンと電気ストーブのどちらを使う場合でも、電気代を抑える工夫が可能です。
エアコンの節約方法
エアコンは効率的な使い方を心がけることで、電気代の大幅な削減が期待できます。
ここでは、エアコンの節約方法を紹介してます。
エアコンのフィルターを掃除する
フィルターの掃除を定期的に行うことが重要です。
フィルターが汚れていると、空気の流れが妨げられ、エアコンが必要以上にエネルギーを消費します。
理想的には、月に1回程度掃除を行うと良いでしょう。
室外機をメンテナンスする
次に、室外機のメンテナンスも忘れてはなりません。
室外機の周囲にゴミや落ち葉が溜まっていると効率が低下するため、清掃を徹底してください。
室外機のメンテナンス方法については、こちらの記事にて詳しく紹介しています。
断熱対策
断熱対策として窓に断熱シートを貼ると、部屋の熱が逃げにくくなり、エアコンの稼働時間を短縮できます。
厚手のカーテンを使うことも効果的です。
設定温度を調整する
さらに、設定温度を20~24℃の範囲内に調整することで、過剰な電力消費を防げます。
特に風向きを下向きに設定すると、足元から部屋全体が効率的に暖まります。
電気ストーブの節約方法
電気ストーブは、即暖性が高いため短時間の使用に適していますが、使い方次第でさらに節約が可能です。
使用時間を定める
使用時間を明確に決め、必要なときだけ使用するようにしましょう。
つけっぱなしを避けることで、無駄な電力消費を防げます。
集中的に暖める
足元を集中的に暖める工夫も有効です。
たとえば、デスク下や椅子の近くに配置することで、少ない消費電力でも十分な暖かさを得られます。
寒さが強い場合は、膝掛けやスリッパを併用して熱を逃がさないようにすると良いでしょう。
省エネ効果の高い製品を選ぶ
省エネ効果の高い製品を選ぶことも重要です。
特にカーボンヒーターやセラミックヒーターなどは、従来の電気ストーブに比べて効率が良く、電気代を抑えられる設計になっています。
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まとめ
エアコンと電気ストーブの電気代を比較した結果、小さい部屋や短時間の使用には電気ストーブ、広い部屋や長時間の使用にはエアコンが適していることが分かりました。それぞれの特徴や使い方に合わせて暖房器具を選ぶことで、電気代を抑えながら快適な冬を過ごせます。
また、フィルターの掃除や断熱対策など、簡単にできる節約方法を実践することで、さらに電気代を節約することができます。この記事を参考に、あなたに合った暖房器具を選んでみてください!