エアコンの多くは、同時に室外機も設置しなければなりません。
当たり前に設置されている物ではありますが、実際に何をするものなのかはよく分かっていない方も多いのではないでしょうか。

室外機を設置したがためにベランダや庭が狭くなってしまったと嘆いている方もいるかもしれませんが、室外機はエアコンの構成上必要なものです。

そこで、このページでは室外機について、役割だけではなく種類や設置条件、動作のポイント、掃除の方法を紹介します。

30秒で内容を知りたい方はこちらの動画をご覧ください。

室外機の役割

室外機斜め前室外機はエアコンが吸い込んだ室内の空気を外に排出する役割を担っているため、エアコンに室外機は欠かせないです。

エアコンは、電気の力にて冷気を送り出すと同時に、室内の湿気や暖かい空気を吸い込み、外に排出します。
このメカニズムにより、室内の温かい空気を冷気に入れ替えます。

暖房として使用する場合は逆で、電気の力で暖気を送り出し、室内の冷気を取り込み、外に排出します。
このサイクルによって室内を快適な空間へともたらします。

このように、室外機は「空気の入れ替え」を担っているため、非常に重要な役割をはたしています。

室外機の種類

業務用の室外機室外機は、上吹きと前吹きの2種類に分類できます。
両者の違いは文字にある通り、上に吹くか、あるいは前に吹くかです。

上吹きタイプは上に吹きだすため、室外機を密接させられます。
多数の室外機を設置しなければならない大きなビルは上吹きタイプが一般的です。

対して前吹きタイプは前に向けて排出させるもので、一般家庭では主にこちらのタイプが採用されています。

他にも寒冷地でも稼働するタイプの室外機や、1台の室外機で複数台のエアコンを稼働させるマルチタイプの室外機もあります。
種類はさまざまですが「室内の空気を排出する」という役割はどれも同じです。

参考:AUTHORITY AIR CONDITIONING CO.,LTD,HOME,空調機器導入ノウハウ,エアコン室外機の種類は何がある?室外機の種類ごとの違いについて解説

室外機の設置条件

斜めからの室外機エアコンには室外機が必須ですが、設置するにあたっていくつか条件があります。

まずは、室外機を設置するスペースです。
室外機のサイズはエアコンによって異なるため、サイズを確認し、スペースを確保する必要があります。

最低限の条件としては上記のみですが、効率や配慮も求められます。
具体的には、ファンの向きです。

一軒家の場合、ファンが隣家に向いていると、室内から排出された空気が隣家に送られることになり、トラブルに発展する可能性もあります。

室外機の動作でチェックするポイント

室外機エアコンは室外機があってこそですが、室外機も家電製品の一部であるため、調子が悪いケースもあります。
そこで、室外機の動作でチェックすべき3つのポイントを紹介します。

エアコンの効き目に問題はないか

まずは、エアコンの効き目です。
エアコンを稼働させているものの効き目が悪いと感じている場合、エアコンだけではなく室外機に問題がある可能性があります。

特に購入したばかりの新しいエアコンの効き目が悪い場合、室外機側の問題である可能性が高いです。

水が排出されているか

2つの室外機室外機から水が排出されているのかも確認しましょう。
一見すると「水が漏れている」と思うかもしれませんが、水が排出されていない場合こそ、室外機に何らかのトラブルが発生している可能性があります。

エアコンは電気の力で生み出す新しい空気を送りつつ、室内の空気を取り込み排出します。
その際、室内の空気とエアコン内から生み出される空気との温度差の影響で結露が発生するため、水が出ている方が問題ない状態です。

特に冷房・除湿で利用した場合、水が出やすいです。
また、近年搭載されている室外機の霜取り運転では、室外機についている霜を取り除いた際に液体として排出されます。

室外機から異音はないか

室外機に異音がしていないか確認しましょう。

ただし、室外機が水平に設置されていない場合も、振動が伝わり音のなる可能性があります。
室外機に水平に設置していても異音が発生している場合は、室外機に何らかのトラブルが発生している可能性があります。

室外機の注意点

室外機は設置して終わりではありません。
設置後、いくつか気を付けるべき点があります。

特に気を付けるべき点が下記の3点です。

  • 近くにものを置かない
  • 日よけ・雪除けを設置する
  • 内部を掃除する

それぞれについて、詳しく解説していきましょう。

室外機の近くにものを置かない

すっきりとした室外機室外機の近くに物を置くと、室外機の効率が低下します。

室外機は、エアコンが吸い取った外気を放出する役割を担っています。
その際に前に物を置くなどして、ふさいでいる状況となると、室内の空気を上手く排出できなくなるため、室外機だけではなく、エアコン全体の運転効率が低下します。

しっかりと空気を排出できるよう、室外機周辺に物を置くことは控えましょう。

日よけ・雪除けを設置する

雪よけのある室外機室外機もまた、電力にて稼働する部分です。
長時間稼働していると熱がこもり、運転効率を低下させてしまいます。

そのため、日なたに設置していると、太陽の光を浴びることでの温度上昇により、更なる運転効率の低下・悪化を招く可能性があります。
日よけ・雪除けを設置することで、日陰を作り、室外機の温度上昇を抑えることが可能です。

日陰ができる環境であれば、日陰に設置するだけでも十分です。
日陰に設置するだけで、直射日光が当たる環境よりも室外機の駆動効率は変わります。

室外機内部を掃除する

室外機もエアコンと同様、使用することで汚れが蓄積されます。

この汚れもまた、室外機の駆動効率を低下させる理由の一つです。
そのため、エアコンと同様定期的に掃除が重要です。

しかし、室外機の掃除は難易度が高いため、無理に自ら行うよりプロに依頼することを検討しましょう。

室外機の清掃はエアコンクリーニングとセットがおすすめ!

エアコンの性能を維持するためには、室外機のお手入れも重要です。

室外機は屋外に設置されているため、砂ぼこりや落ち葉、排気ガスなどの汚れがたまりやすく、熱交換の効率が落ちる原因につながります。

その結果、冷暖房の効きが悪くなったり、電気代が高くなったりすることも少なくありません。

エアコンクリーニングを依頼する際に、室外機の清掃もセットでお願いすれば、空気の循環がスムーズになり、エアコン全体のパフォーマンスが向上します。

特に、室外機内部のファンや熱交換器は素人では手を付けにくい部分のため、エアコンクリーニング業者に任せるのが安心です。

エアコンクリーニングはアールクリーニングへお任せ!

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長く快適にエアコンを使うためには、アールクリーニングのエアコンクリーニングで、エアコンと室外機をまとめてきれいにすることをぜひご検討ください。

まとめ

室外機はエアコンの駆動に必要なものであり、かつエアコン同様メンテナンスが必要なものです。

室外機の掃除・メンテナンスを怠るとエアコンの効率低下を招いてしまいますが、エアコンとは異なり、メンテナンスが難しいものです。
注意しなければならない点も多く、元に戻すことができなければエアコンが使用出来なくなってしまいます。

室外機の状況に留意することは大切ですが、実際に掃除をしたい場合や不具合の疑いがある場合はプロに依頼することをおすすめします。