「浴槽エプロン、掃除したことがない…」そんな不安を抱えている人はとても多いです。
実際、エプロン内部は普段見えない場所のため、放置されやすく、気づいたときには黒カビやヘドロが広範囲に広がっていることも珍しくありません。
この記事では、浴槽エプロンを掃除したことがない人に向けて、放置するリスク、正しい掃除方法、注意すべきポイント、さらにプロに任せるべきケースまでわかりやすく解説します。
浴槽エプロンとは?まずは仕組みを知ろう

浴槽エプロンとは、浴槽の側面に取り付けられたカバーのことです。
このカバーの内側には、
- 湿気がこもりやすい空間
- 排水口周りの温かい湿気
- 石けんカスや皮脂が付着しやすい構造
が形成されており、実は浴室の中でもっともカビが繁殖しやすい場所と言われています。
多くの人が「掃除しなくても大丈夫」と思いがちですが、実際はエプロン内部に汚れが蓄積していても外側からは見えません。
そのため、一度も掃除したことがない場合には、中が驚くほど汚れている可能性があります。
浴槽エプロンを掃除したことがないとどうなる?放置のリスク
浴槽エプロン内部を長年掃除しない場合、次のようなトラブルが起きやすくなります。
黒カビが大量に繁殖する

エプロン内部は「湿気・温度・栄養(皮脂・石けんカス)」がそろったカビの好環境です。
放置すると壁面・床面・配管まわりに黒カビが大量に広がります。
悪臭が発生する
エプロン内部のカビやヘドロは強烈な臭いを発生させます。
浴室全体にカビ臭が漂い始めたら、内部の汚れが原因であるケースが非常に多いです。
排水の不良・詰まりの原因になる
ヘドロや髪の毛がたまると排水の流れが悪くなります。
放置すると排水管の詰まりにつながり、床が逆流してしまう可能性もあります。
カビ胞子が浴室全体に広がる
エプロン内部は気密性が低く、カビ胞子が浴室の空気中に広がりやすい構造です。
その結果、浴室全体の壁・天井・床などにも黒カビが増えていきます。
浴槽本体の劣化につながる
長期間ヘドロや水分がたまると、浴槽下の金属部分がさびたり腐食したりするリスクがあります。
最悪の場合、修理や部品交換が必要になることもあります。
浴槽エプロンの正しい掃除方法

浴槽エプロン掃除は、やみくもに行うと危険です。
誤った外し方や漂白剤の使い方をすると、破損や事故の原因につながります。
ここでは、初めての人でも安全にできる手順を紹介します。
【手順1】まずは「エプロンが外せるタイプか」確認する
マンション・戸建て・メーカーによって仕様が異なります。
TOTO・LIXIL・パナソニックなどは基本的に取り外しできる構造ですが、古い浴槽では外せないタイプもあります。
エプロンが外せるケースの特徴
- 手で引っ張ると少し浮く
- 上にスライドさせると外れる
- ネジで止められているタイプもある
取扱説明書で確認し、不安な場合は無理に外さないようにしましょう。
【手順2】エプロンを取り外す
安全のため、以下を守りましょう。
- 入浴直後など、床がぬれている状態で無理に外さない
- けが防止のため手袋を着用する
- 外したエプロンは倒れないように壁へ立てかける
外した瞬間、内部の汚れが見えて驚く人も多いですが、慌てず次に進みます。
【手順3】内部の汚れ(髪の毛・ヘドロ)を取り除く
最初に目立つ汚れを取り除くと、後の掃除が楽になります。
必要な道具
- ゴム手袋
- キッチンペーパー
- 使い捨ての袋
- 防カビマスク(できれば推奨)
髪の毛・ヘドロを取り除いたら、洗剤が浸透しやすくなります。
【手順4】カビ用洗剤を吹きかけて放置する
エプロン内部は凹凸が多いため、カビ用洗剤を隅々までしっかり噴射します。
泡タイプがおすすめです。
ポイント
- 塩素系カビ用洗剤を使うと即効性が高い
- 必ず換気をして作業する
- ゴーグルやマスクがあるとより安全
10〜20分放置することで汚れが浮き上がります。
また、お風呂のカビ取り方法についてはこちらの記事で解説しています。
【手順5】ブラシでこすり洗いする
柄の長いブラシやスポンジを使い、汚れをこすり落とします。
また、狭い部分は歯ブラシのような小さなブラシが役立ちます。
【手順6】シャワーでよく洗い流す
洗剤が残ると素材を傷めるため、念入りにすすぐことが重要です。
【手順7】エプロンを戻す前にしっかり乾燥させる
ぬれたまま戻すと再びカビが発生します。
そのため、タオルで拭くか、しばらく浴室乾燥機・扇風機で乾かします。
浴槽エプロン掃除の注意点

エプロン掃除には事故・破損を防ぐための注意点もあります。
強くこすりすぎない
素材を傷つけると、そこに汚れやカビが入り込みやすくなります。
塩素系と酸性洗剤を絶対に混ぜない
有毒ガスが発生するため、大変危険です。
エプロンを無理に外さない
固い場合、力任せに外すと破損する恐れがあります。
そのため、外れないときはプロへ相談するほうが安全です。
排水口周りは滑りやすい
ヘドロや洗剤で滑りやすくなるため、作業中は足元に注意しましょう。
「掃除したことがない」ならプロのエプロン内部クリーニングが最も安全
浴槽エプロン内部は、家庭では届かない“奥の奥”に汚れがたまっています。
そのため、次のようなケースではプロのクリーニングが最適です。
プロに任せるべきサイン
- エプロンを外すのが怖い
- 内部がヘドロだらけで触るのが嫌
- カビが広範囲に広がっている
- 洗剤を使っても臭いが消えない
- 排水がゴポゴポと鳴る
プロに依頼するメリット
- 自力では届かない奥の汚れまで徹底洗浄
- カビ臭・湿気臭が消える
- 排水の流れが良くなる
- 浴槽全体の清潔度がアップ
とくに「掃除したことがない人」は、最初だけプロに任せて内部をリセットしておくと、その後のメンテが圧倒的に楽になります。
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まとめ
浴槽エプロンは普段見えない場所だからこそ、掃除したことがない人ほど内部が汚れています。
しかし、正しい手順を守れば家庭でも掃除は可能です。
不安がある場合や汚れがひどい場合には、無理をせずプロに任せることで安全に清潔を取り戻せます。



