暑い夏に欠かせないエアコン。
しかし
「冷房は何度に設定するのが正解?」
「28℃って実は暑いのでは?」
と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
この記事では、快適さと電気代のバランスを考えた冷房の適切な設定温度や節電テクニック、体感温度との関係まで、実生活に役立つ情報を詳しくご紹介します。
冷房の設定温度は何℃が良い?
一般的に適切な冷房の設定温度は、25℃から28℃が適切とされています。
環境省では「28℃」を推奨しており、冷房時の過度な電力消費を防ぐ指針としています。
ただし、これは室温の目安であり、設定温度=室温ではないことに注意が必要です。
建物の構造や外気温、日差し、体調、着衣量などによって体感温度は大きく異なります。
実際には25〜27℃前後が現実的な快適温度とされるケースが多いです。
夏の「28℃」は意外と暑い
28℃設定が節電に効果的とされる一方で、「暑くて耐えられない」と感じる人も多くいます。
これは、下記のような理由が影響しています。
- 湿度が70%以上あると体感温度は約30℃付近まで上昇
- 気流が停滞していると、冷気が体に届かず不快感が強まる
- 直射日光が入る部屋では室内の実質温度が上昇
このような場合は、扇風機・サーキュレーターを併用して空気を循環させたり、湿度を下げることで体感温度を下げられます。
特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では、温度設定にこだわらず体感温度を優先することが大切です。
冷房の節電テクニック5選
冷房を使用しながら電気代を節約するための方法をいくつか紹介します。
中でも、下記の5つはすぐに試せる節電テクニックです。
- 設定温度を調整する
- 自動運転を活用する
- フィルターをこまめに掃除する
- 湿度を調整する
- 部屋の断熱性を高める
以下では、それぞれのテクニックについて詳しく解説していきます。
設定温度を調整する
冷房の設定温度を1℃上げるだけで、電力消費を約10%削減できます。
例えば2、6℃設定を27℃に上げるだけでも、年間で数千円単位の電気代節約につながることもあります。
ただし、体感温度に無理のない範囲で設定温度は調整しましょう。
自動運転を活用する
エアコンの自動運転モードを活用することで、室温に合わせた最適な運転が行われ、無駄な電力消費を抑えられます。
特に最新のエアコンではセンサー性能が向上しており、人の動きや温度変化に応じて細かく制御してくれます。
弱モードやよりも効率的な運転と体感温度を維持できます。
フィルターをこまめに掃除する
エアコンのフィルターが汚れていると、風量が下がり、余計な電力を使ってしまいます。
加えて、汚れたフィルターはアレルギーやニオイの原因となる場合もあるため、清潔な状態を保つことは健康面でも重要です。
最低でも1カ月に1度はエアコンのフィルターを掃除するようにしましょう。
エアコン掃除を自分でする方法は、こちらの記事にて詳しく解説しています。