寒い季節になると、入浴時の冷えた浴室は誰にとっても不快なものです。
そんな時に頼りになるのが浴室暖房です。浴室暖房を取り入れることで、冬場でも快適にお風呂を楽しむことができ、健康管理にもつながります。
しかし、浴室暖房のメリットや設置費用、電気代など、導入前に知っておきたいことが多くありますよね。
この記事では、浴室暖房の役割から選び方、設置にかかる費用や運用コスト、電気代を抑える方法まで徹底的に解説します。
これから導入を検討している方にとって、最適な浴室暖房選びの参考になれば幸いです。
浴室暖房の役割とは？
浴室暖房の役割は単に浴室を温めることだけではありません。
寒い冬場でも快適に入浴できる温度を保ち、ヒートショックと呼ばれる急激な温度変化による健康リスクを防ぐことが大きな目的です。
また、浴室暖房には乾燥機能を備えたタイプもあり、衣類の乾燥や浴室自体のカビ防止にも役立ちます。
これにより、浴室を清潔に保ち、掃除の手間を減らせます。
浴室暖房のメリット
ここでは、浴室暖房のメリットを紹介します。
1. ヒートショックのリスクを軽減
浴室暖房の最大のメリットは、ヒートショックのリスクを軽減することです。
特に高齢者は、寒い脱衣所や浴室から温かい湯船に入る際の急激な温度変化によって心臓や血管に負担がかかり、健康被害を受けることがあります。
浴室暖房を使うことで浴室全体を暖め、温度差を少なくすることでリスクを大幅に軽減できます。
2. 冬でも快適な入浴体験
寒い冬場の浴室は、入るだけで不快に感じるものです。
浴室暖房で入浴前に浴室を温めておくことで、寒さを感じずに快適に入浴できます。
特に小さなお子さんや高齢の家族がいる家庭では、入浴が楽しい体験となり、家族の健康維持にもつながります。
3. 洗濯物の乾燥にも利用可能
浴室暖房には、浴室乾燥機能がついている場合が多く、雨の日や花粉の多い季節など、外に洗濯物を干せないときに非常に便利です。
湿気の多い浴室でも効果的に洗濯物を乾燥させることができ、部屋干しの嫌な臭いを防げます。
4. カビ防止で浴室を清潔に保つ
浴室は湿気が多く、カビが発生しやすい環境です。浴室暖房の乾燥機能を使うことで、入浴後に浴室内の湿気を取り除き、カビの発生を抑えられます。
これにより、浴室を常に清潔に保て、カビ取り作業の手間も減らせます。
浴室暖房の設置費用
浴室暖房の設置費用は、取り付ける機器の種類や設置条件によって異なります。
一般的な費用の目安としては、約5万円から20万円程度です。
壁掛けタイプや天井埋め込み型など、浴室の広さや設置方法によって価格が変動します。
新築の場合は初めから設置されていることが多いですが、リフォームで追加設置する場合は工事費も含めて高くなることがあります。
また、機能によって価格は変動します。
例えば、暖房のみのシンプルな機能のものは比較的安価ですが、乾燥機能や涼風機能がついた多機能タイプになると費用が上がる傾向にあります。
浴室暖房の選び方
浴室暖房を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが大切です。
1. 機能性で選ぶ
浴室暖房には、暖房だけでなく乾燥、涼風、換気などの機能がついているものがあります。
自分がどの機能を重視するかによって選ぶ製品が変わってきます。
例えば、洗濯物の乾燥を重視する場合は乾燥機能が強力なもの、カビ対策をしたい場合は換気機能が優れているものがおすすめです。
2. 浴室の広さに適したタイプを選ぶ
浴室の広さによって必要な暖房能力が異なります。
小さい浴室であれば低出力の暖房でも十分ですが、大きな浴室の場合はパワフルな暖房が必要です。
購入する前に、浴室の広さをしっかりと測り、適切な出力の浴室暖房を選びましょう。
3. 設置方法を確認する
浴室暖房には、壁掛け型や天井埋め込み型など、設置方法にいくつかの種類があります。
リフォームの際に新たに取り付ける場合は、設置スペースや配線の取り回しも考慮して選ぶ必要があります。
また、設置場所によっては工事費が高くなることもあるため、予算に合わせて選択しましょう。
4. ランニングコストも考慮
浴室暖房を使用することで発生する電気代も重要な選定基準です。
多機能な機種ほど消費電力が大きいことが多いため、毎日の使用頻度に対してどれくらいのコストがかかるかを事前に確認しましょう。
エネルギー効率が高い機種を選ぶことで、長期的に見て節約にもつながります。
浴室暖房の電気代はどのくらい？
浴室暖房の電気代は、機種や使用時間によって異なりますが、一般的には1時間あたり約40円から60円程度と言われています。
予備暖房を毎日20分なら月400～500円前後、毎日1時間なら月1,200～1,600円程度。
なおガス温水式は主にガス代がかかります。
浴室暖房の電気代を抑える方法
ここでは、浴室暖房の電気代を抑える方法を紹介します。
1. 必要な時間だけ使用する
浴室暖房の電気代を抑えるためには、必要な時間だけ使用することが効果的です。
例えば、入浴前の10分から15分間だけ使用し、浴室全体を暖めることで十分です。
入浴中に暖房を続ける必要はないため、適切なタイミングで電源を切る習慣をつけましょう。
2. サーモスタット機能を活用する
多くの浴室暖房には、設定温度を維持するためのサーモスタット機能が備わっています。
この機能を活用することで、過度に浴室を暖めることを防ぎ、無駄な電力消費を抑えられます。
適切な温度に設定し、快適かつ省エネな利用を心がけましょう。
3. 定期的にフィルターを掃除する
浴室暖房のフィルターが汚れていると、空気の循環が悪くなり、効率的に暖房が行えなくなります。
その結果、余分な電力を消費することになるため、定期的にフィルターを掃除しておくことが重要です。
フィルターが清潔な状態を保つことで、少ないエネルギーで効率よく浴室を暖められます。
また、フィルターが汚れていると異音の原因にもつながるので、フィルター掃除は定期的に行いましょう。
4. 浴室の断熱を強化する
浴室の断熱性能を高めることで、暖房効率を向上させることができます。
例えば、浴室の窓に断熱シートを貼る、扉の隙間を埋めるなどの簡単な対策で、熱が逃げにくくなり、短時間で浴室全体を暖めることが可能です。
これにより、使用する暖房時間を短縮し、電気代の節約につながります。
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まとめ
浴室暖房は寒い季節でも快適に入浴を楽しむために欠かせない設備です。
ヒートショックのリスクを軽減し、洗濯物の乾燥や浴室のカビ防止など、多くのメリットを提供してくれます。
しかし、設置費用や電気代といったコストも考慮する必要があります。
自分のライフスタイルや浴室の環境に合った機種を選び、適切な使い方を心がけることで、快適かつ経済的に浴室暖房を利用できます。
浴室暖房の導入を検討している方は、ぜひこの記事を参考にして、自分に合った最適な選択をしてみてください。
