エアコンにはドレンパンと呼ばれるパーツがあります。
ドレンパンはエアコンが正常に動作するために必要なパーツで、もしもドレンパンに何らかの異常が発生するとエアコンに水漏れなどの問題が起きてしまいます。
そこで、このページではドレンパンの機能や、ドレンパンが汚れるとどうなるのか解説していきます。
ドレンパンって何?
ドレンパンとは、エアコン内の結露水を受け止めるためのパーツです。
ドレンパンは、基本的にエアコンのアルミフィン(熱交換器)の下側に設置されています。
エアコンは室内の空気を冷やすときに、結露が発生します。この水分を受け止めているのがドレンパンです。
結露水を受け止めているため、湿気があり、カビが発生しやすい部分です。
そのため、ドレンパンは定期的に掃除をする必要があります。
エアコンはなぜ結露する?
そもそもなぜエアコンに結露水ができるのか。
その原因は、エアコンの内部で作る空気と、室内から取り込む空気に温度差があるからです。
冷蔵庫から出して時間が経過したアルミ缶など、外側と内側で温度差があると結露が生まれます。
エアコンも同様で、エアコンによって新しく生まれる冷たい空気とエアコンが取り込む室温の温度差によって、エアコン内部に結露が生まれます。
ドレンパンが汚れているとどうなる?
ドレンパンが汚れていると下記の現象が起きます。
- 異臭
- 水漏れ
- カビ
それぞれについて、詳しく見てみましょう。
1.水垢や臭いの原因となる
ドレンパンには結露水が溜まるため、掃除をしなければ水垢になります。
水垢は最終的に臭いの原因となり、エアコン周辺に異臭をもたらします。
また、ドレンパンからドレンホースまで水が運ばれるため、ドレンパンが汚れるとドレンホースにも異臭が広がってしまいます。
2.詰まって水漏れの原因になる
ドレンパンが汚れていると、ドレンホースへ汚れが流れてしまいます。
その汚れがドレンホース内で詰まることで、エアコンから出る水が行き場を失い、水漏れを起こしてしまいます。
そのため、水漏れが起きている場合にはドレンパンやドレンホースの汚れの詰まりが原因のひとつとして考えられます。
3.カビが発生してしまう
ドレンパンに蓄積された水・汚れは、カビの原因になります。
このカビが異臭をもたらしたり、水漏れの原因となる可能性もあります。
また、カビは繁殖力が高いため短期間で大量に発生し、ドレンパンだけではなくドレンホースまで真っ黒になってしまう可能性もあります。
特にエアコン内部は湿気があることから、カビが繁殖しやすい環境にあるため、こまめな掃除が必要です。
ドレンパンの掃除は自分でできる?
結論からお伝えすると、ドレンパンの掃除を自分で行うのは、かなり難易度が高いです。
その理由として、「ドレンパンの位置による取り外しの難しさ」が挙げられます。
一般的に、ドレンパンは吹き出し口やフィルターの奥、アルミフィン(熱交換器)の下に位置しています。
フィルター、本体カバーであれば簡単に取り外しが可能ですが、ドレンパンの掃除には、分解作業が必要です。
また、分解したエアコンは元に戻す必要があるため、再度組み立てる技術も必要です。
無理に分解しようとして、傷つけたり破損させてしまった場合、元に戻すことができません。
自分で可能なエアコンのお掃除範囲は、こちらの記事にて紹介しています。
ぜひ併せて参考にしてみてください。