「煙やニオイがこもる」「前より吸い込みが弱い」と感じたら、レンジフードの吸引力が落ちているかもしれません。

原因はフィルターの汚れだけでなく、構造や環境の影響も考えられます。

この記事では、吸い込みが悪くなる主な原因と改善法、さらに解決しない場合の対処法をわかりやすく解説します。

レンジフードの吸い込みが悪くなる主な原因

吸い込みが悪くなる理由は1つではありません。

複数の要因が重なっていることもあります。

代表的な原因を見てみましょう。

フィルターやファンの油汚れ

もっとも多い原因が、内部の油汚れです。

特にキッチンの換気扇は、調理中に発生した油煙が集中的に吸い込まれるため、時間がたつとフィルターやファン、内部のダクトにベタベタと油がたまります。

この油が吸気を妨げ、換気能力を大きく低下させてしまうのです。

ホコリまみれのシロッコファン

ダクトの詰まりや劣化

排気用のダクトが長い、曲がりが多い、または古くなって変形している場合、空気の流れが悪くなります。

また、ダクト内部にホコリや油がたまっていると、排気効率が落ち、吸い込みが悪く感じます。

外部フードやベントキャップの不具合

屋外につながる排気口(ベントキャップ)にゴミや落ち葉、虫の死骸などが詰まっていると、排気がスムーズにできなくなります。

金属製のフードが変形していたり、強風でフタが閉じっぱなしになっていたりすることもあります。

ベントキャップ

室内の給気の不足

意外と見落とされがちなのが「室内の空気が足りていない」という問題。

密閉性の高い住宅では、外から空気が入ってこないと換気扇がうまく空気を引っ張れません。

給気口や窓を開けるだけで改善することもあります。

自分でできる!換気扇の吸い込みを改善する方法

「吸い込みが悪いかも」と感じたとき、自分で試せる改善法も何点かあります。

簡単な対策から始めてみましょう。

フィルターの掃除

まずはフィルターを取り外し、中性洗剤や重曹を溶かしたお湯で洗ってみましょう。

油が固着している場合は、つけ置き後にブラシでやさしくこすって落とします。

フィルターの目詰まりが改善されると、吸引力が戻ることがあります。

ファン(羽根)の清掃

取り外し可能な場合は、ファン本体も掃除すると効果的です。

ファンの表面にこびりついた油汚れが風の流れを妨げていることがあります。

アルミ素材は洗剤によって変色するため、使用する洗剤には注意しましょう。

自分でレンジフードを清掃する方法はコチラの記事で解説しています。

レンジフード(換気扇)を自分で掃除する方法!重曹で油汚れを浮かせて落とすのが効果...

「レンジフードのお掃除をしたいけど何から手を付けてい良いか分からない」という方も多いかと思います。

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ダクトや外部フードのチェック

ダクトの中までは見えないことが多いですが、可能な範囲でフードの外側や出口を確認し、異物や詰まりがないか点検しましょう。

ベントキャップのフタが閉じたままになっていないかも要チェックです。

室内の換気を一時的に補助

窓や給気口を開けて換気扇を回すと、空気の流れが生まれて吸い込みが改善することがあります。

特に冬場や気密性の高い住宅では、効果を実感しやすい方法です。

それでも改善しないときは?

上記の方法を試しても改善されない場合、以下のような可能性が考えられます。

  • 内部のファンやモーターが劣化している
  • ダクトの奥深くが詰まっている
  • ベントキャップやファンカバーの破損
  • 長年の蓄積の汚れで通常の掃除では限界がある

こうした状況では、自分での対処が難しくなります。

誤って部品を破損したり、内部に汚れを押し込んでしまったりするリスクもあるため、無理に掃除を続けるよりも専門業者に相談することをおすすめします。

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作業後は風の流れがスムーズになり、音も静かになるケースが多く見られます。

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まとめ

換気扇の吸い込みが悪いと感じたら、まずは汚れや換気環境のチェックから始めましょう。

フィルターやファンの清掃、ダクトや外部の点検、給気の確保といった基本的な対策だけで改善するケースも多くあります。

それでも改善しない場合は、内部の汚れや機械的な劣化が原因かもしれません。

無理に掃除を続けるのではなく、プロのクリーニングで根本からの改善を目指すのが最善です。

快適なキッチン環境のために、吸い込みの違和感は早めに対処することをおすすめします。