エアコンから「ポコポコ」「ゴボゴボ」といった水が流れるような音がして不安になった経験はありませんか?
「壊れたのかも?」
「修理が必要?」
と焦る方も少なくありません。
しかし実は、この音の多くは故障ではなく、ドレンホースという排水部分が原因であることがほとんどです。
本記事では、ポコポコ音の主な原因と簡単な解決法まで詳しく解説します。
ポコポコ音の原因は「空気の逆流」と「排水の詰まり」
エアコンから「ポコポコ」と音がなるのは、故障ではなく、多くの場合「ドレンホース」と呼ばれる排水ホースが原因です。
エアコンから「ポコポコ」と音が鳴る原因は主に以下の2つがあります。
- ドレンホースから外気が入ってきている
- ドレンホースの排出口が詰まっている
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1.ドレンホースから外気が入ってきている
ドレンホースが強風や気圧の変化によって外気の影響を受けると、ホース内に空気が逆流し、「ポコポコ」とした音が発生することがあります。
特に、ドレンホースの先端が外気に直接さらされていたり、強風が吹き込んだりする場合に音が発生しやすくなります。
2.ドレンホースの排出口が詰まっている
ドレンホースの排出口が異物や汚れ、ヘドロなどで詰まっている場合、エアコンから発生した水(結露水)がうまく排出されません。
その場合にも、エアコンから「ポコポコ」と音が発されることがあります。
まず試したい!自分でできる4つの簡単対処法
エアコンのポコポコ音を解消するためには、いくつかの方法があります。
下記の4つは簡単に試せる対処法です。
- ドレンホースの向きを変える
- ドレンホース以外の空気の通り道を用意する
- ドレンホースの先端を水に浸す
- 防虫キャップをつける
以下では、それぞれの対処法について詳しく見ていきましょう。
1.ドレンホースの向きを変える
エアコンのポコポコ音が気になる場合、ドレンホースの向きを調整してみると改善されるかもしれません。
ドレンホースから外気や風が入ってくることで、ポコポコ音がなることがあります。
ドレンホースの向きを調整するだけなので、簡単に試すことができます。
2.ドレンホース以外の空気の通り道を用意する
気密性の高い住宅では、空気の通り道が少なくなりがちです。
室内の窓をあけたり、室内の換気口をあけたりして外の空気が流れる場所を増やしてみてください。
エアコン周辺の空気の流れがスムーズになるとポコポコ音が減る可能性があります。
こちらも簡単な方法なので、ポコポコ音が気になる際には試してみてください。
3.ドレンホースの先端を水の中に入れる
ドレンホースの先端を水を入れた容器に入れることで、空気の逆流を防ぎ、ポコポコ音を減らせます。
方法は、ペットボトルに水を入れ、ペットボトルの口にドレンホースの先端をさし込めば完成です。
ただし、長い間放置しておくと、ドレンホースにコケが生え、劣化してしまう可能性がある点がデメリットです。
4.ドレンホースに防虫キャップを取り付ける
対策として有効なのが、防虫キャップの取り付けです。
防虫キャップを装着することで、風の影響を軽減し、エアコンの異音を抑える効果があります。
ホームセンターや通販で購入できるため、手軽に取り入れられます。
それでも音が止まらないときの対処法
上記の方法を試しても「ポコポコ」という音が止まらない場合は、ドレンホースを掃除してみましょう。
割りばしに汚れても良い布を巻いた棒状のものを用意し、汚れや異物を取り出せる場合は取り出してみてもよいでしょう。
おすすめはホームセンターなどで市販されている専用のドレンホースクリーナーを使用することです。
専用のクリーナーを使用すれば簡単にドレンホースの内部がきれいになり、それによって音が治まるかもしれません。
ドレンホースの掃除方法は、こちらの記事でも詳しく解説しています。