毎年、夏になると繰り返される熱中症のニュース。中でも特に多くの犠牲が出ているのが高齢者です。
実際に報道でも「エアコンをつけていなかった高齢者が熱中症で搬送された」というケースが目立ちます。
「うちのおばあちゃん、エアコン嫌いだから心配…」
「一人暮らしの高齢の親が、暑いのにエアコンをつけようとしない」
といった声も多く、家族や知人としては見過ごせない状況です。
この記事では、高齢者がなぜエアコンをつけたがらないのか、その背景やリスクを解説したうえで、最適な設定温度まで紹介します。
高齢者がエアコンをつけずに熱中症になるケースが多い

意外なことに、高齢者が熱中症で搬送されるケースの多くは、室内で起きています。
特に問題視されているのが、「エアコンを使っていなかった」という点です。
総務省消防庁によると、令和6年に熱中症で搬送された方の38%が住居で発症とのデータが出ています。
また、NHKでも、「2020年に高齢者はなぜエアコンをつけないのか?」を特集して記事を出しています。
同記事では、ある高齢者が「暑さをしのぐには扇風機で十分。必要性を感じたことはなかったです」と話す様子も紹介されており、価値観や習慣の違いが、危険な我慢につながっていることがわかります。
参考:総務省消防庁「令和6年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況」
NHK公式ホームページ「エアコン使わないのはどうして?」
なぜ高齢者はエアコンをつけたがらないのか?
「どうしてエアコンをつけてくれないの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
実は、高齢者がエアコンを避ける理由はいくつかあります。
体に悪いと思っている
「エアコンの冷気は体に悪い」
「風が当たると関節が痛くなる」
と信じている高齢者は少なくありません。
こうした思い込みから、エアコンをできるだけ使わず、扇風機でしのごうとする傾向があります。
電気代が心配
「電気代がもったいないから我慢する」という心理も根強くあります。
特に電気料金が高騰している昨今では、より一層エアコンの使用をためらってしまう人が増えています。
しかし、エアコンは起動時に大きな電力を消費するため、つけっぱなしのほうが省エネになります。
エアコンの電気代のからくりについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
温度の感覚が鈍くなっている
高齢になると、暑さや寒さに対する感覚が鈍くなり、実際に室温が高くても「自分は大丈夫」と感じてしまうことがあります。
感覚だけに頼ってしまうと、熱中症のリスクに気づけないまま時間が経過してしまいます。
このような背景から、「エアコンがあるのに使わない」という状態が生まれているのです。
エアコンを使わないと熱中症リスクが高まる
熱中症は、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節がうまくできなくなることで起こります。
高温多湿の環境では、汗をかいても熱がうまく発散されず、体にどんどん熱がこもっていきます。
高齢者は代謝の減少により、体温の変化にも気づきにくいため、若い世代よりも熱中症にかかりやすい特徴があります。
「扇風機だけでは不十分」
「窓を開けていればOK」
という考え方も、30℃を超えるような猛暑日には通用しません。
適切に冷房を使わなければ、命に関わる事態になりかねないのです。
高齢者にとって最適なエアコンの設定温度とは?

高齢者がエアコンを使うとき、気をつけたいのが「設定温度」です。
冷やしすぎを避けるために高めに設定したくなるかもしれませんが、安全に快適に過ごすための目安温度は25~28℃です。
扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させることで、体感温度を下げ、冷えすぎを防ぐこともできます。
「涼しい風が直接当たらない」
「冷えすぎない環境をつくる」
ことで、高齢者も安心してエアコンを使いやすくなります。
エアコンが効かないと感じたら?内部の汚れにも注意

「エアコンをつけているのに部屋が冷えない」という状態は、熱中症リスクをさらに高めます。
実際、エアコンが冷えない原因の多くは、エアコン内部の汚れにあります。
フィルターや熱交換器にほこりがたまっていると、冷気が十分に出ず、設定温度までなかなか下がりません。
また、ファンやドレンパンにカビが発生していると、異臭や健康被害の原因にもなります。
しかし、エアコン内部の洗浄は、分解する必要があるため、内部構造の知識や技術が必要です。
冷えが悪いと感じたら、我慢するのではなく、プロによるエアコンクリーニングを検討しましょう。
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まとめ|大切な人を守るために「声かけ」と「環境づくり」を
高齢者の熱中症は、エアコンを「つけない」「つけたくない」ことが大きな要因になっています。
しかし、命を守るためには、冷房の使用は避けて通れません。
まずは本人の不安を理解し、「冷えすぎない方法で安心して使える」環境を整えることが大切です。
あわせて、エアコンがしっかり効く状態であるかどうかもチェックしましょう。
NHKでも紹介されているように、高齢者は暑さに気づきにくく、我慢してしまう傾向があります。
だからこそ、周囲の人が積極的に声をかけ、環境を整えてあげることが重要です。
大切な人に「ちゃんと涼しくしてる?」と一言かけることが、命を守る第一歩。
エアコンの使い方と環境を見直して、今年の夏も元気に乗り切ってもらいましょう。