エアコンの室外機が動かないと、エアコンが使用できず快適な環境が損なわれるだけでなく、修理費用も気になるところです。

ここでは、エアコンの室外機が動かない原因とその対処法、修理業者の選び方などについて詳しく解説します。

エアコンの室外機が動かない原因

エアコンの室外機が動かない場合は、まず簡単なチェックポイントを確認してみましょう。
それでも解決しない場合は、専門の修理業者に相談することをお勧めします。

電源が入っていない

室外機エアコンの室外機が動かない場合、まず確認すべきは電源を確認してみましょう。

エアコンの電源コードがしっかりと差し込まれているかを確認し、ブレーカーが落ちていないかもチェックしましょう。

また、電源タップや延長コードを使用している場合は、これらが正常に機能しているかどうかも確認が必要です。
万が一、ブレーカーが頻繁に落ちる場合は、電気系統の問題が疑われます。
専門業者に点検を依頼することをお勧めします。

配線の不具合

室外機の配線配線が緩んでいたり断線していると、室外機が正常に動作しません。
特に、古いエアコンや設置してから長期間経過している場合、配線の劣化が原因となることがあります。

配線のトラブルは、見た目だけでは判断しづらいことが多いため、安全のためにも専門の修理業者に点検してもらうことが重要です。

また、配線の不具合を放置すると、さらなる故障や火災の原因となる可能性があります。

コンデンサの故障

エアコンの室外機には、コンデンサという重要な部品が含まれています。
室外機のコンデンサが故障すると、室外機のモーターが起動せず、結果としてエアコンが冷房や暖房を行わなくなります。

コンデンサの故障は、時間とともに部品が劣化することで発生しやすく、特に古いエアコンでは頻発する問題です。

コンデンサの故障は分解して確認する必要があるため、自分で修理を試みず、専門業者に修理・点検を依頼しましょう。

室外機の設置場所の問題

暗いとこにある室外機エアコンの室外機が適切な場所に設置されていない場合、効率が低下することがあります。
室外機は通気性の良い場所に設置されていることが重要で、周囲には十分なスペースを確保する必要があります。

具体的には、室外機の周囲に障害物がないか、壁や家具、植木が風通しを妨げていないかを確認しましょう。
特に夏場の高温時には、風通しが悪いと冷房効果が低下するため、設置場所の確認と改善は必須です。

その他の考えられる原因

その他にも、冷媒ガスの不足や室外機内部の汚れ、さらにはリレーやファンモーターの故障が原因で室外機が動かない場合があります。
冷媒ガスが不足すると冷房効果が弱くなり、最終的には室外機が停止してしまいます。

また、室外機内部にホコリや汚れがたまっていると、放熱効率が低下し、結果として動作が停止することがあります。
これらの問題も専門業者による点検と修理が必要です。

室外機のうるさい音も気になる場合があるかと思います。

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室外機が動かない場合の緊急対処方法

ここでは、エアコンの室外機が動かない場合の緊急対処法を詳しく解説します。
簡単なチェックと対処法で、問題を解決できる場合がありますので、まずはこれらを試してみてください。

エアコンのリセット

エアコンのリセットエアコンを一度リセットしてみましょう。
電源を切り、数分待ってから再度電源を入れ直すことで、簡単なトラブルが解消されることがあります。

リセット方法は以下のとおりです。

  1. 電源を切る。リモコンが反応しない場合は、直接エアコン本体の電源スイッチをオフ。
  2. コンセントからエアコンのプラグを抜く。
  3. 電源を切った状態で5分間程度待つ。
  4. 再びコンセントを差し、エアコンの電源を入れる。

室外機の確認

室外機次に、室外機の状況を確認してみましょう。
確認する項目は以下のとおりです。

  1. 周囲に物が積まれていないか確認
  2. 周囲にある障害物がないか
  3. 室外機が汚れいないか
  4. 室外機の周囲の環境

自分で試しても治らない場合はプロに依頼

室外機を修理自分で対処してもエアコンの室外機が動かない場合は、迷わず専門業者に相談しましょう。

エアコンの内部には高圧電流が流れており、無理に修理しようとすると感電や火災のリスクがあります。
電気系統のトラブルやコンデンサの故障、配線の不具合は、専門的な知識が必要です。

プロの修理業者に依頼することで、エアコンの寿命を延ばし、長期的な節約にもつながります。
安全性を確保しつつ、快適な室内環境を維持するためにも、専門業者への依頼を検討しましょう。

室外機の修理を業者へ依頼した場合の料金相場

金額計算ここでは、室外機の修理にかかる一般的な料金相場について解説します。
修理費用は故障の原因や修理内容、エアコンのメーカーや機種によって異なりますが、参考として以下のような費用がかかることが多いです。

修理費用

具体的な修理内容によって費用は大きく変わります。
以下に、一般的な修理内容とその相場を紹介します。

  • コンデンサの交換:10,000円から20,000円程度
  • 冷媒ガスの補充: 8,000円から15,000円程度
  • 配管の修理・交換: 15,000円から30,000円程度
  • モーターやファンの交換: 15,000円から40,000円程度

その他費用

業者が現地に訪問するための出張費や、エアコンの故障原因を特定するための診断費用が発生します。
これらの費用は地域や業者によって異なりますが、参考の価格は以下のとおりです。

  • 出張費: 2,000円~5,000円程度
  • 診断費: 3,000円~8,000円程度

一部の業者では、診断費が修理費用に含まれる場合もありますので、事前に確認しておくことが重要です。

また、出張費と診断まで無料で行ってくれる業者もいます。
初期費用を抑えたい場合は、そういった業者を探してみましょう。

信頼できる室外機の修理業者の選び方

エアコンの室外機の修理を業者に依頼する際は、信頼できる業者を選び、料金やサービス内容をしっかりと確認することが大切です。
業者を探す際には、以下の項目を見てみましょう。

見積もりを複数取る

修理費用は業者によって異なるため、複数の業者から見積もりを取って比較することが重要です。

見積もりを依頼する際は、故障の状況や必要な修理内容を詳しく伝え、具体的な費用と作業内容を確認しましょう。
料金だけでなく、サービス内容や対応の迅速さも比較ポイントです。

口コミや評判を確認する

口コミ確認インターネットの口コミサイトやSNSを利用して、修理業者の口コミや評判を確認しましょう。
実際に利用した人の評価やレビューは、業者の信頼性やサービスの質を知るための貴重な情報源です。

また、Googleマップのレビューや地域の掲示板もチェックしてみると良いでしょう。

業者の専門性と実績

エアコンの室外機修理に特化した業者を選ぶことで、より専門的で質の高いサービスを受けることができます。
業者のウェブサイトやパンフレットで、過去の実績や対応可能なエアコンのメーカー・モデルを確認しましょう。

また、業者がどのような資格を持っているかも確認すると安心です。

保証とアフターサービス

修理後の保証やアフターサービスも重要なポイントです。

多くの業者は修理後の保証期間を設けており、期間内に同じ問題が再発した場合、無償で修理を行うことが一般的です。

保証期間やアフターサービスの内容も業者によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
保証期間の長さや、保証対象となる範囲を詳しく確認しましょう。

室外機のメンテナンス方法

エアコンの室外機は、快適な室内環境を保つために重要な役割を果たしています。以下のメンテナンス方法を実践して、室外機の効率を維持し、エアコンの寿命を延ばしましょう。

室外機の状況確認

並んだ室外機エアコンの室外機が設置されている周囲の環境を整えることも重要です。

特に、直射日光の遮断や風通しの確保に注意しましょう。
室外機が直射日光に晒されると、冷却効率が低下します。
室外機カバーをすることで室外機へ直射日光が降りかかるのを避けられます。

また、室外機の周囲に十分な空間を確保し、風通しを良くしましょう。
特に背面と側面には余裕を持たせるように設置しましょう。

プロによる点検

室外機を点検する作業員定期的に専門業者による点検を依頼し、エアコン全体の状態を確認してもらいましょう。

早期に問題を発見し、対処することで長期的なエアコンの寿命を延ばすことができます。
プロの技術者は、エアコンの冷媒ガスの量や圧力、コンプレッサーの動作状況などを専門的な機器を使って詳細に診断します。

また、室内機と室外機の内部にたまったホコリやカビを除去することで、エアコンの冷却効率が向上し、電気代が節約できます。

まとめ

エアコンの室外機が動かない原因はさまざまですが、まずは基本的なチェックと簡単な対処法を試してみましょう。

それでも解決しない場合は、専門業者に依頼することが安全で確実です。定期的なメンテナンスを行うことで、エアコンの効率を維持し、寿命を延ばすことができます。

快適な室内環境を保つために、エアコンの室外機の状態を常にチェックし、適切に対処しましょう。