「最近、エアコンをつけると嫌なニオイがする…」そんな経験はありませんか?
業務用エアコンは、オフィスや店舗、施設などで長時間稼働することが多く、カビが発生しやすい環境です。
この記事では、業務用エアコンのカビが発生する原因や放置することで生じるリスクなどについて解説します。
業務用エアコンのカビにお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
業務用エアコンにカビが生える原因とは?
業務用エアコンの内部は、カビの繁殖に適した条件がそろっていることが多いです。
特に下記の原因によってカビが発生しやすいです。
- 湿気がこもりやすい構造
- フィルターや内部の汚れ
- メンテナンス不足
以下では、業務用エアコンにカビが生えるそれぞれの原因について、詳しく解説します。
結露による湿気
業務用エアコンは冷房時に熱交換器で急激に空気を冷やすため、内部に結露が発生しやすい構造です。
この湿度の高い状態が長く続くことで、内部にカビが繁殖しやすいです。
特に、ドレンパンの排水がスムーズでない場合や、連続運転によって乾燥時間が確保できない場合は、カビが発生しやすくなります。
フィルターや内部の汚れ
業務用エアコンは家庭用と比べて吸い込む空気量が多く、さらに油分、煙などを大量に吸着します。
これらの汚れは、カビにとって格好の栄養源となり、菌の繁殖を促進させます。
さらに、汚れがこびりつくことでエアコンの効率も下がり、結露や空気循環の悪化を招く悪循環に陥ります。
メンテナンス不足
業務用エアコンは、使用頻度が高いにもかかわらず「フィルターの掃除すらしていない」というケースも少なくありません。
定期的に清掃を行わないと、カビや細菌が内部に繁殖しやすくなり、使用するたびに不快なニオイをまき散らす原因になります。
これは「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管理法)」でも、空調設備や排水装置の維持管理が義務付けられていることからも明らかです。
こうした状態を長期間放置すると、従業員やお客様の健康被害(アレルギー、咳、喉の不調など)につながる可能性もあるため、非常に危険です。
体験しませんか?
業務用エアコンのカビを放置するリスク
業務用エアコンにカビが発生しているのに「見えないから」と放置してしまうと、トラブルに発展するおそれがあります。
以下では、カビを放置することで発生しやすい3つのリスクは、下記のとおりです。
- 健康被害のリスク
- 嫌なニオイによる顧客離れ
- エアコンの性能低下・電気代の増加
以下では、それぞれのリスクについて、詳しく見ていきましょう。
健康被害のリスク
エアコン内部に発生したカビは、使用時に空気とともに室内に拡散されます。
カビは、呼吸器を刺激し、アレルギー反応・ぜんそくなど、さまざまな健康被害を引き起こす原因になります。
特に、長時間その場で過ごす従業員や、体力の弱い高齢者、子どもにとっては深刻な影響を及ぼすこともあります。
企業や店舗として、安全な職場環境・顧客空間を維持するためにも、エアコンの掃除は必要な作業です。
嫌なニオイによる顧客離れ
エアコン内のカビが原因で発生する不快なニオイには、評価の低下や顧客離れ、リピート率の低下といったリスクが考えられます。
特に飲食店・美容院・接客業などでは「空気の質」もサービスの一環です。
「衛生管理ができていない店」という悪印象につながってしまいます。
エアコンの性能低下・電気代の増加
カビが内部にこびりつくと、熱交換器やファンの働きが妨げられ、冷暖房の効率が著しく低下します。
これにより、エアコンは設定温度を保つために必要以上に稼働し、余計な電力を消費します。
さらにカビやホコリの蓄積が機械内部の劣化を早めることで、修理費や交換費用がかさむ原因にもなる恐れがあります。
業務用エアコンの電気代節約方法についてはこちらの記事で解説しています。


