オフィス清掃は従業員への負担が大きく、知識が必要なため、専門業者へ依頼する企業が増えています。

しかし「清掃業者って何をしてくれるの?費用はどれくらい?」といった悩みがある人も多いのではないでしょうか。

今回は日常清掃と定期清掃の違いから、業者に依頼した際の費用相場、悪徳業者に当たらないためのコツについて解説します。
オフィス清掃を検討している人は、参考にしてください。

オフィスの清掃には日常清掃と定期清掃がある

オフィス清掃は大きく分けて「日常清掃」「定期清掃」があります。
まずはそれぞれの違いについて見ていきましょう。

日常清掃とは

日常清掃の道具
日常清掃は、オフィスなどで日常的に発生する汚れを落とすことが目的です。

多くの従業員が出入りするオフィスでは、よく使う場所を中心に汚れがたまっていきます。
オフィスの清潔感の低下はお客様からの信頼や評判をダウンさせる可能性があります。

日常清掃は小まめな清掃でキレイなオフィスを保ちます。
基本的にはトイレや共用部分がメインで、特殊な技能が求められる清掃場所や、脚立が必要な高所作業は行いません。

道具は雑巾やバケツ・ホウキ・モップ・掃除機などがメイン。
各所を定期的に清掃し、オフィスや外観全体のキレイを保つのが目的です。
清掃頻度はオフィスによって異なり、毎日もしくは週に2~3日程度が一般的です。

定期清掃とは

床に高圧洗浄機をする作業員
定期清掃は月に数回程度行われる、徹底した清掃です。
床に落ちているゴミやホコリは日常清掃で十分ですが、隙間に入り込んだゴミやひどい汚れはなかなか落とせません。

例えば、日常的に業務用のエアコンフィルターを清掃したり、床のワックスかけをするのは難しいです。
ふだんはなかなか手が回らない箇所を清掃するのが、定期清掃の役割です。

日常清掃では特別な機材や足場などは必要なく、日常的に使用する道具を使った清掃が大半です。
しかし、定期清掃では高圧洗浄機やはしごを使った高所作業も含まれます。

また中性洗剤がメインの日常清掃と違い、アルカリ洗剤や酸性洗剤といった市販では購入できない強力な洗剤も使用します。
ふだんは清掃できない場所の汚れを徹底的に落とし、オフィスをより美しく気持ちのよい空間にします。

清掃範囲

ここでは日常清掃と定期清掃の一般的な清掃範囲について見ていきましょう。

日常清掃の清掃範囲

日常清掃の清掃範囲は、主に視界に入りやすく、手の届きやすい範囲を清掃します。

例えば、以下の箇所が当てはまります。

  • エントランスの床やドアのガラス
  • 共用部の廊下
  • トイレ
  • 更衣室
  • 給湯室
  • 郵便受け
  • 外階段
  • 敷地内の雑草
  • インターフォン

主に拭き掃除や掃き掃除をメインとし、オフィスの清潔感を保ちます。
小さな汚れでも、放置してしまえばどんどん落ちにくくなります。

日常的に清掃すれば、建物全体の美化にもつながります。
また、美しいオフィスは従業員のやる気やモチベーションを引き出す効果も期待できるでしょう。

さらに清潔なオフィス内は企業イメージのアップにも効果的です。
整理整頓された衛生的な企業は、好印象を持ってもらいやすい傾向があります。

定期清掃の清掃範囲

定期清掃では主に以下の範囲を清掃します。

  • 共用部の照明器具
  • 床のワックスがけ
  • 高圧洗浄機を使った清掃
  • エアコンの分解洗浄
  • 窓ガラスの汚れ落とし
  • 床や壁の洗浄
  • カーペットのドライクリーニング
  • 駐車場
  • 花壇
  • 植木

日常清掃では手が届かない場所や、汚れが落ちにくい箇所を清掃し、オフィス内をより美しく保ちます。

専門業者に依頼すれば、業務用の高圧洗浄機や特殊な薬剤を使って清掃が可能です。
駐車場や花壇・植木などは、通行人や来客などから見られる箇所でもあります。
定期清掃を依頼することで、企業のイメージアップにもつながります。

業者に依頼した場合の相場

「清掃を依頼したいけれど、費用が気になる」と悩んでいませんか。
ここでは、業者に依頼した際の費用相場について解説します。

日常清掃の相場

日常清掃は、作業時間や作業頻度によって金額が異なります。
おおよその金額は以下のとおりです。

日常清掃での料金相場

回数月額料金の目安
週1回15,000円~
週2回25,000円~
週3回35,000円~
週4回45,000円~
週5回50,000円~

上記はスタッフ1名が清掃を行った場合の相場です。
もしオフィスが広い場合や、掃除箇所が多いときはスタッフを増やす必要があるため、その分金額が上がります。
あらかじめ何名程度の清掃スタッフが必要か、予測しておくとよいでしょう。

定期清掃の相場

定期清掃の場合、掃除箇所によって費用が異なります。ここでは一例を見ていきましょう。

高所窓ガラス清掃10,000円~
カーペット洗浄20,000円~
エアコン洗浄30,000円~
外壁洗浄40,000円~

定期清掃ではオフィスの規模によって費用が大きく異なります。
目安として100平米ほどのオフィスの場合、日常清掃+定期清掃で年間78万円ほどが相場です。オフィスが広い場合や、設備の数が多いほどに費用は上がると考えましょう。

オフィスのカーペット清掃に関しては、こちらの記事にて詳しく解説しております。
ぜひ、併せてごらんください。

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清掃を業者に依頼するメリット

ここでは清掃を業者に依頼するメリットを4つ挙げていきます。

  1. 専門知識や技術を持っている
  2. 時間と労力の節約になる
  3. 専門機器や洗剤を使ってくれる
  4. 定期的なメンテナンスができる

順番に見ていきましょう。

専門知識や技術を持っている

業務用の天カセエアコン
高所の作業や電子機器を自社スタッフで行う場合、知識を持ってないとけがをする恐れもあります。そのような清掃は専門業者に依頼するほうが安心です。

時間と労力の節約になる

業者に依頼することで、会社や従業員の時間と労力を節約できます。
従業員が本来の業務に集中できるため、業務の効率アップにもつながるでしょう。

専門機器や洗剤を使ってくれる

清掃業者は、扱いが難しい業務用の掃除機器や、市販では購入できない強力な洗剤をしようします。
そのためふだんは落とせない汚れまでキレイにしてくれます。
自分で清掃用具や洗剤を購入する必要がなく、コストも節約できます。

定期的なメンテナンスができる

天カセエアコンをクリーニングする作業員業者に依頼することで、オフィス全体のメンテナンスが手軽にできます。
定期的な清掃によって施設や設備の状態を維持できるため、建物全体が長持ちするでしょう。

業者を選ぶ際のポイント

ここでは清掃業者を選ぶ際のポイントについて解説します。
信頼できる業者を選ぶためにも、ぜひ参考にしてください。

しっかりとした実績やHPがあるか

業者選びの際には、過去の実績や公式ウェブサイトの有無が重要です。
気になる業者を見つけたら、まずは会社名をインターネットで検索し、HPを確認してみましょう。
他にも口コミサイトやSNSを使用し、業者の評判を調べてみるのも効果的です。

見積り内容は適切か

見積書
見積り内容が明確かつ適切な内容であるかもチェックしてください。作業内容や料金についての分かりやすい説明があり、追加料金やその他不透明な費用がないか確認しましょう。
オススメは複数の業者から見積りを取る「相見積り」を利用する方法です。
おおよその相場が分かるうえ、各社のサービス内容も比較できます。

もしもの際の保証はあるか

清掃中には思わぬトラブルが発生する可能性もあります。
そのため業者が損害賠償責任保険に加入しているかを確認しましょう。
損害賠償責任保険に入っていれば、もしもの際に業者が責任を負い修復や補償を行うため、安心です。
加入の有無はホームページで確認したり、直接問い合わせて聞いてみるのも良いです。

まとめ

今回はオフィス清掃の費用相場と業者選びのポイントについて解説しました。
オフィスや事務所の清掃を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
オフィス清掃の料金は清掃内容や頻度、業者によって大きく異なります。
トラブルを避けるためにも、業者選びは慎重に行いましょう。
見積りを取る際には、料金だけでなく保証の有無、口コミなどを総合的に見て判断するのがオススメです。