本記事では、一般的な清掃業務である「日常清掃」と「定期清掃」の違いや業者に依頼する利点についてご紹介します。
信頼できる清掃業者を選び、オフィスや事務所を常に清潔に保ちましょう。

日常清掃と定期清掃の違い

窓を拭いている作業員の手日常清掃と定期清掃の主な違いは、以下のとおりです。

日常清掃頻繁に訪れ、中性洗剤と簡易的な清掃器具で日常的に発生する汚れを清掃する
定期清掃月に1、2回程度訪れ、特殊洗剤や専門器具などを用いて、徹底的に清掃をする

日常清掃と定期清掃の作業内容

それでは、日常清掃と定期清掃の作業内容をそれぞれ見ていきましょう

日常清掃の作業内容

業者が清掃中のトイレ日常清掃とは、日々発生する汚れやゴミを清掃します。
主な清掃範囲は、トイレやエントランス、喫煙所といった共通部の清掃から、ゴミの処理、落ち葉の片付けなどが代表的な例です。

作業では中性洗剤、バケツ、モップなどを使用し、強い薬品や特殊な機械は使いません。

定期清掃の作業内容

脚立に乗り窓を拭いている男性定期清掃は、月に1回程度の訪問で特別な器具や薬剤を使用し、徹底的に清掃します。

具体的には、床のワックスがけ、高所のガラス清掃、エアコンの清掃、カーペットの機械洗浄などがあります。

作業では、汚れに合わせてアルカリ洗剤や酸性洗剤が使用され、ポリッシャーや高圧洗浄機などの扱いが難しい特殊な道具を使用します。

日常清掃と定期清掃を業者に依頼した場合の相場

清掃を業者に依頼するときに気になるお値段。
日常清掃と定期清掃それぞれの料金相場を紹介します。

日常清掃の外注相場

日常清掃の外注相場は週にどれくらい清掃を行うのかによって大きく異なります。
日常清掃を依頼したときの料金相場は以下のとおりです。

  • 週1回:1.5~2万円
  • 週2回:2.5~4万円

日常清掃は、週1回の清掃で1.5万円から2万円が一般的な料金相場となっています。
作業内容によっては、スタッフを増員して対応する必要もあります。
そのような場合は、一般的な料金よりも高額になります。

定期清掃の外注相場

定期清掃の料金相場は作業内容によって料金が異なります。
それぞれの料金相場は以下のとおりです。

  • 業務用エアコンの洗浄:3万5,000円から5万円
  • 床の洗浄:4万~5万円
  • カーペットの洗浄:3万円~4万円
  • ガラス清掃:5,000円~1万5,000円
  • ビルの外壁洗浄:4万円~6万円

清掃内容と費用のバランスが適切な業者を選ぶためにも、複数の清掃業者と相談して相見積もりを取ることをお勧めします。

日常清掃を業者に依頼するメリット

日常清掃を外部業者に委託することには、いくつかのメリットがあります。
主なメリットは以下のとおりです。

  • 掃除道具を用意する必要がない
  • 従業員が業務に専念できる
  • 来客の際に好印象を与えられる

それぞれのメリットに関して詳しく解説します。

掃除道具を用意する必要がない

日常清掃の道具自分たちで掃除道具を用意する必要がない点は、メリットの1つです。

清掃業者は専用の清掃用具や洗剤、機材を持参するため、企業側はこれらの購入や保管にかかるコストを削減できます。

業者が持ち込む高性能な掃除機やカーペットクリーナー、窓拭き用の道具など、専門的な清掃機器を使うことで、より徹底的な清掃が可能となります。

また、これにより従業員が掃除用具の管理や補充に時間を割く必要がなくなり、その分業務に集中することができます。

従業員が業務に専念できる

従業員が本来の業務に専念できるようになる点も大きなメリットです。

清掃業務は時間と労力を要するため、従業員が自分たちで行うと生産性が低下する可能性があります。
清掃業者に依頼することで、従業員は自身の業務に集中でき、結果として業務効率が向上します。

特に大掃除や定期的な清掃の場合、業者に任せることでオフィスの運営に支障をきたさず、スムーズに業務を続けることができます。
これにより、生産性が上がり、業績向上や売上増加につながる可能性もあります。

来客の際に好印象を与えられる

オフィスや事務所の場合、清潔な環境を保つことで来客へ好印象を与えられます

特に取引先や顧客が訪れる場合、オフィスの清潔さは企業の信頼性やプロフェッショナリズムを示す重要な要素となります。
清潔で整然とした環境は、訪問者に対して良い印象を与え、ビジネスの信頼関係を築く助けとなります。

さらに、従業員自身も清潔な職場環境で働くことにより、士気が高まり、職場全体の雰囲気が向上します。

自社スタッフで日常清掃をする場合のデメリット

会社の清掃を社員で行うことには、デメリットがあります。
主なデメリットは以下のとおりです。

  • 管理・教育を自社でしなければならない
  • 不平不満が出る可能性がある
  • 段々と手抜きする可能性がある
  • 通常業務を圧迫する

管理・教育を自社でしなければいけない

自社スタッフで清掃作業を行う場合、しっかりと清掃できているか確認・管理する必要があります。
これにより、清掃の基準を設定し、スタッフに教育する手間が発生します。

さらに、清掃の質を維持するために定期的な評価やフィードバックも必要です。
これらの管理業務が増えることで、清掃の監督者は本来の業務に集中できなくなり、生産性が低下する可能性があります。

また、清掃に関するトレーニングやマニュアル作成も必要となり、これらは時間とコストがかかる作業です。

不平不満が出る可能性がある

自社スタッフで日常清掃を行う場合、清掃業務に対して不満の声が出る可能性もあります。

特に、清掃業務は他の業務に比べて評価されにくく、モチベーションが下がることがあります。
これにより、スタッフ間での不満や対立が生じ、チームワークが損なわれるリスクがあります。

結果として、オフィスを清潔に保てないだけでなく、社内の雰囲気が悪くなり、従業員の士気や生産性にも悪影響を及ぼす恐れがあります。

だんだんと手抜きをする可能性

最初は意欲を持って掃除をしていても、しばらくすると清掃がおろそかになる可能性があります。
とくに、繁忙期になると日々の業務が忙しくなり、オフィスの清掃まで手が回らなくなります。

清掃頻度が下がり、手抜きが常態化すると、オフィスの清潔さが維持できなくなり、衛生状態が悪化します。
これにより、従業員の健康リスクが高まり、さらに来客に対して良い印象を与えられないリスクがあります。

不衛生な環境は、ビジネスパートナーやクライアントの信頼を損ねる可能性もあります。

通常業務を圧迫する

パソコンで仕事自社スタッフが清掃業務を行うことで、本来の業務に費やす時間やエネルギーが削がれます。
清掃作業に時間を費やすことで、重要な業務の効率が低下し、業務の遅延やクオリティの低下を生じる恐れがあります。

特に、重要なプロジェクトや締め切りが迫っている時期に清掃作業を割り当てると、スタッフのストレスが増加し、全体的なパフォーマンスが低下する可能性があります。

また、清掃作業がルーチン化されることで、スタッフの創造性や集中力が削がれ、長期的には業務成果にも影響を及ぼします。

業者を選ぶ際のポイント

ここからは業者を選ぶ際のポイントについて解説していきます。

しっかりとした実績やHPがあるか

これまで多くの実績があると、技術や知識が蓄積されていると考えられます。
また、HPをチェックすることで望む清掃が可能かどうか、判断材料としても役立つでしょう。

見積もり内容は適切か

見積書現地調査を行った業者が、具体的な見積もりを提示してくれるか確認しましょう。

現地調査を行わず、一律でおおよその金額を提示する業者は、注意が必要です。

見積りの金額が詳細に記載されているかしっかりと確認しましょう。
見積もりが不透明な業者の場合、当日になって追加で金額の請求をされる場合もあるので、注意が必要です。

もしもの際の保証はあるか

損害賠償責任保険に加入しているかどうかも、業者を選ぶ際のポイントです。

賠償責任保険は、事業者が他人の体や財産に関する事故による損害賠償責任を負う際に、その損害を保険金で補償するものです。
清掃業者が保険に加入していない場合、清掃を依頼した後のもしもの際、補償を受けられない可能性があります。

まとめ

オフィスが常に清潔であることは、従業員のモチベーションを維持するために重要です。

しかしながら、自社のスタッフで掃除をするのはなかなか大変なため、清掃業者に依頼することが有効です。

日常清掃の費用やサービス内容は、清掃業者によって異なります。
数社の業者を比較検討し、最適な清掃業者を選びましょう。