飲食店を経営するにあたり、切っても切り離せないのが汚れです。
とくに、油汚れや焦げ付き汚れは注意していても発生してしまいますよね。

今回は、店内清掃を業者に依頼する際の作業内容や相場・注意点について解説します。

飲食店清掃を業者に依頼した場合の作業内容

油汚れや焦げ付きがある厨房飲食店の清掃を業者に依頼した場合の清掃内容をみていきましょう。

清掃内容

  • 換気扇
  • レンジフード
  • グリストラップ
  • テーブル
  • 椅子
  • トイレ

とくに汚れがたまりやすい、換気扇やグリストラップ、床や壁がメインの清掃範囲になります。
他にも、エアコンフィルターの清掃や、ゴミの分別・処理も対応してくれることがあります。

飲食店に欠かせないグリストラップ。
その機能や掃除方法に関しては、こちらの記事にて詳しく解説しています。
ぜひ、併せてご覧ください。

グリストラップとは?グリストラップの構造と清掃方法を紹介!...

飲食店の厨房でかかせないグリストラップ。 「掃除方法はどうしたらよいのだろう。」と疑問に感じる方も多いかも知れません。 こちらの記事では、グリストラップ...

飲食店の清掃を業者に頼んだ場合の料金相場

飲食店の清掃を業者に頼むと、料金相場はおおよそ以下のとおりです。

箇所料金相場
床清掃¥12,000〜¥50,000
ダクト・厨房フード¥30,000〜¥100,000
エアコン清掃¥10,000~ /基
排水設備の清掃¥15,000~¥40,000

ただし、料金はフロアの広さや汚れ具合によっても異なります。
依頼前には、必ず見積もりを取りましょう。

清掃内容による料金相場の内訳

業者によって清掃後のキレイな厨房飲食店清掃の料金相場は、清掃の範囲や内容によって変わります。
ここでは、清掃内容による相場の内訳をみていきましょう。

キッチン全体の清掃…5万円から10万円程度

キッチン全体の清掃は、5万円から10万円が相場です。
作業には、換気扇やレンジフード、グリストラップなどの専門的な清掃が含まれます。

ホール全体の清掃…3万円から5万円程度

ホール全体を依頼した場合、床の洗浄とワックスがけ、テーブルや椅子の拭き掃除などが含まれます。
料金相場は、3万円から5万円程度です。テーブルや椅子の個数・フロアの広さによって料金が異なります。

トイレの清掃…1万円から3万円程度

トイレの清掃範囲には、便器や洗面台、床などが含まれます。
料金相場は、1万円から3万円が相場です。

全体的な清掃…10万円から20万円程度

店内全体を一括清掃も可能です。
その際はキッチンやホール・トイレなどを含み、おおよそ10万円から20万円程度が一般的です。

ただし、こちらも広い店舗や汚れがひどい場合は、追加料金が発生することもあります。
事前に見積もりを取っておくと安心です。

飲食店の汚れの特徴

飲食店の汚れは、主に以下のものがあります。

  • 調理をしたり、調理を運ぶ際につく油汚れ
  • 調理中に発生する食品カス
  • お客様の出入りによって発生するチリやホコリ

油汚れや焦げ付きがある業務用換気扇キッチンでは、油汚れが最も多く厄介です。

調理中に飛び散った油が換気扇やレンジフード、壁や床に付着し、層を作ることで頑固な油汚れになります。
また、食材のカスや調味料がグリストラップやシンクに詰まりやすく、悪臭の原因にもなります。

テーブルを掃除する手ホールでは、食べこぼしや飲み物のシミが床やテーブルに残りやすく、掃除を怠っているとお客様に悪い印象を与えかねません。

また、トイレは飲食店の衛生管理の要となる場所でもあります。
しつこい汚れは、通常の清掃では落としきれないことが多く、専門的な清掃が必要です。

飲食店清掃を業者に依頼するメリット

  • 頑固な油汚れもスッキリと落とせる
  • ケガや事故のリスクを減らせる
  • 清潔な店内を維持できる

プロの清掃業者は、汚れ落としに関する専門知識と技術を持っているため、頑固な汚れもキレイに落とします。
長年放置して固まってしまった油汚れや焦げ付きなど、自分では落としきれない汚れには、プロへと依頼がおすすめです。

また、キッチンの油汚れやグリストラップなど掃除をしにくい場所は、自分で掃除をすると思わぬケガや事故につながる可能性もあります。
そういったリスクを避ける目的でも、飲食店の清掃をプロに依頼はおすすめです。

自分たちで店舗を清掃するデメリット

自分たちで店舗を清掃することにはいくつかのデメリットがあります。

  • 本来の業務に支障が出る恐れもある
  • 従業員の負担となる
  • 洗剤や掃除道具をそろえるコストがかかる

従業員が清掃に時間を割くことで、本来の業務へ支障をきたす可能性があります。
特に飲食店では、営業時間外に清掃を行う場合が多く、それにより従業員の負担が増え、疲労やモチベーションの低下につながる可能性もあります。

さらには、清掃に関するマニュアルの作成や教育といった業務も必要になります。

また、従業員は専門的な清掃技術や知識を持っていないため、細かい部分の清掃が不十分になりがちです。
衛生管理が行き届かず、食品衛生上のリスクが高まる可能性もあるでしょう。

清掃用の機材や洗剤をそろえるコストも考えなければなりません。
専門的な薬剤や道具は高価なものも多く、初期費用がかさむ点もデメリットの一つです。

プロの清掃業者に依頼したほうが、効率的な場合も多いため、検討してみるとよいでしょう。

業者を選ぶ際のポイント

飲食店の清掃を業者に依頼する際のポイントを以下にて紹介します。

しっかりとした実績やHPがあるか

清掃業者を選ぶ際には、しっかりとした実績があるかを確認してください。
具体的には、どのような飲食店を対象に清掃してきたか、その業績や経験をチェックしましょう。

また、ホームページがある業者は、自社のサービス内容や実績、料金プランを詳しく紹介していることが多いため、参考にしてみましょう。

見積もり内容は適切か

飲食店の清掃業者を選ぶ際、見積り金額が相場とかけ離れていないかを確認しましょう。
また、見積もりには以下の点も明記されているかチェックすると安心です。

  • 清掃箇所ごとの詳細な料金や作業内容
  • 使用する薬品や掃除道具の種類
  • 作業時間

もし不明瞭な部分があれば、事前に質問しておくことをおすすめします。

もしもの際の保証はあるか

作業中に発生するトラブルに備えて、業者が損害賠償責任保険に加入しているかを確認しましょう。

保険に加入している業者は、万一の損傷や事故が発生した際に、適切な補償を受けられるためです。
不安な場合は、保険の詳細や適用範囲についてしっかり確認し、保証内容に納得した上で依頼するようにしましょう。

まとめ

飲食店の清掃業者を選ぶ際には、見積もり内容ともしもの際の保証があるかを確認すると安心です。
詳細な見積もりの説明や、損害賠償責任保険に加入している業者を選べば、トラブルを未然に防ぎながら清掃を任せられます。