引っ越し準備で忙しいなか、「退去時の掃除ってどこまでやればいい?」と迷う人は多いでしょう。
やりすぎる必要はない一方で、まったく掃除をしないまま退去すると、原状回復費で損をする可能性もあります。
この記事では、退去時の掃除の基準、必ずやるべき箇所、トラブルへの対処、プロに頼むべき理由をまとめて解説。
最低限の労力でトラブルがなく退去したい人に向けた実用ガイドです。
賃貸の退去時の掃除は「日常のレベルの簡易清掃」が基本
国土交通省の「原状回復ガイドライン」では、退去時に入居者が行うべき掃除は“日常的に行う程度の簡易清掃”と定められています。
つまり、プロのような完璧な掃除は不要ですが、普段生活していてつく汚れは落としておく必要があります。
ただし、以下のような“放置した汚れ”は入居者の負担になりやすく、高額請求につながります。
- 黒カビや水アカを長期間、放置した跡
- キッチンの油汚れや焦げつき
- トイレの尿石
- ペットやたばこによる汚れやニオイ
「やらなくていい掃除」と「やるべき掃除」をしっかり線引きすることが大切です。
時間がない人向け!退去前にやるべき最低限の掃除リスト

以下だけやっておけば、最低限の印象は整います。
- ごみの完全撤去
- キッチンの油膜と焦げの簡易清掃
- 浴室・トイレの黒カビの部分だけ除去
- 床全体をワイパー or 掃除機
- サッシの砂ぼこりを吸う
- 玄関の砂を吐き出す
合計40分〜1時間ほどで完了します。
場所別!退去費を下げるためのポイント
キッチン(油汚れ・焦げ・排水口)
キッチンは追加請求されやすい代表エリア。
固着した油や焦げつきは「通常使用をこえる汚れ」と判断されがちです。
退去費を下げるポイント
- コンロの焦げ
→ 焦げの残りは特殊清掃の扱いになることも。重曹でふやかすことで取りやすく。 - シンクの水アカ
→ 厚い水アカは借主負担の対象です。クエン酸パックがおすすめです。 - 排水口
→ ニオイが残っていると消臭費を上乗せされやすいです。ぬめりとごみは除去しておきましょう。 - レンジフード
→ 放置すると1〜2万円の追加クリーニング費の可能性。表面の油膜を拭きましょう。
要点:焦げ・油の固まりだけを落とせば十分。
重曹で油汚れを掃除する方法についてはこちらの記事で解説しています。
浴室(黒カビ・水アカ)
浴室の黒カビや水アカは“放置した汚れ=過失”と判断され、費用請求につながる代表格です。
退去費を下げるポイント
- 黒カビ
→ 黒い点が残っていると「特別清掃費」を請求されやすいです。漂白剤を点付けして落としましょう。 - 水アカ(蛇口・鏡)
→ 厚い水アカは過失の扱いにされやすいです。クエン酸で軽くパックすると表面の白い固まりが取れます。 - 排水口
→ ヘドロや髪が残っていると悪臭の原因になり、消臭作業費を上乗せされることも。ゴミとぬめりを除去。
要点:黒い汚れ・白い固まりを取るだけで十分。
トイレ(尿石・黒ずみ)
便器内部の黄ばみや尿石は放置と判断されやすく、特殊清掃費が加算されがちです。
退去費を下げるポイント
- 尿石
→ 黄ばみが残ると特殊清掃の扱いになることも。専用洗剤で軽くパックすると簡単に落ちます。 - 便座裏
→ 見落とされやすい場所だが、ここが汚れていると「清掃の不足」と判断されがち。必ず拭いておく。 - 温水洗浄便座周り
→ ほこり・汚れが固まっていると追加清掃費の対象。サッと拭くだけで印象が変わる。
要点:便器内の黄ばみを残さないことが最重要。
窓・サッシ(砂・黒カビ)

外からの砂やサッシの黒カビが残ったままだと「手入れの不足」と判断され、追加清掃費の対象に。
退去費を下げるポイント
- サッシの砂
→ 砂や泥が残っていると「砂利清掃費」を加算されることも。掃除機で吸うだけでOK。 - 黒カビ(サッシ枠)
→ カビは“放置した汚れ”と判断されやすい。カビ用洗剤で軽く拭いておきましょう。 - ガラス面
→ 指紋や曇りがあると印象が悪く、全体のクリーニングに回される可能性があります。水拭き+新聞紙で簡単に透明感UP。
要点:砂と黒カビだけ除去すれば十分。
床(髪の毛・シミ・汚れ)
床は生活痕が残りやすく、飲み物のシミやベタつきは借主負担にされやすい箇所。
退去費を下げるポイント
- 髪の毛・ほこり
→ 放置しているとハウスクリーニング追加費が発生しやすい。ワイパーや掃除機でざっと除去。 - 食べこぼし跡・油シミ
→ シミが残ると“借主負担”として請求されやすい。中性洗剤で軽く拭くだけでOK。 - 家具跡
→ 経年劣化として扱われるため気にしなくてよい。
要点:シミやベタつきは“過失の扱い”になりやすいので必ず除去。
退去後に高額請求されたときの対処法
見積書で「思ったより高い…」と驚く人は少なくありません。
そんなときは以下を確認してください。
原状回復ガイドラインと照合する
経年劣化や通常使用の汚れは貸主負担です。
入居者負担と判断された根拠が明確か確かめましょう。
清掃費用の内訳と写真を要求する
どの汚れに対して費用がかかるのか、写真付きで必ず説明を求めます。
不当だと思う場合は交渉も可能
請求額は交渉で下がることも多く、理不尽な場合は消費者生活センターなどに相談できます。
退去時の掃除はプロに依頼したほうが安心な理由

「時間がない」「不安だから確実に済ませたい」という人には、退去前のハウスクリーニングがおすすめです。
プロに依頼するメリット
- 原状回復で見られやすいポイントを確実にカバー
- 固着した油汚れや黒カビも高レベルで除去
- 忙しい引っ越し準備の時間を節約できる
- 清掃の不足による追加請求のリスクが減る
特に、キッチン・浴室・トイレなどはプロの仕上がりが段違いで、退去トラブルの予防にもなります。
ハウスクリーニングはアールクリーニングへ依頼がおすすめ
アールクリーニングは最新の洗浄機器、ならびに技術とアフターサービスで、多くのお客様にリピートをいただいております。
以下では、アールクリーニングの強みを紹介します。
1.清掃技術と品質管理

アールクリーニングは独自の研修制度を採用し、厳しい研修を最後までクリアしたスタッフのみ、お客様のもとへサービスに伺います。
自社の研修施設では、さまざまなメーカーや業務用のエアコン用意。
また、こちらの研修施設では、エアコン以外にも換気扇や水回りの研修も実施しています。
スタッフがいつでも練習できる環境を用意し、作業員のスキルアップを支援しています。
2.安心と実績

アールクリーニングは累計50万件以上の作業実績を誇る、経験豊富なハウスクリーニング専門サービスです。
一つひとつの現場に丁寧に対応してきた結果、Google口コミは1,100件を突破し、平均評価4.7という高い満足度を維持しています。
作業後も「掃除して終わり」ではなく、2週間保証のサポート体制を整えているため、初めての方でも安心してご利用いただけます。
地域密着の姿勢と技術力の高さで、リピート利用や紹介も多いのがアールクリーニングの特徴です。
3.リーズナブルな価格設定
本社をあえて郊外に構え、賃料や駐車場代を抑えるなど、サービスを少しでも低価格で提供するために余計な経費を抑えています。
一般的な相場よりも価格を抑えてサービスが受けられるのもメリットの1つです。
体験しませんか?
まとめ
退去時の掃除は“日常のレベル”で十分ですが、黒カビや油汚れなどの放置した汚れは費用請求につながるため最低限の掃除は必要です。
時間がないときは重要箇所だけでも軽く整えておくと、追加請求のリスクを大きく下げられます。
もし高額な請求があった場合は、根拠資料を確認し、納得できないときは交渉も可能です。
不安がある人や掃除まで手が回らない人は、プロのハウスクリーニングに依頼することで、確実にきれいな状態で安心して退去できます。
参考:国土交通省公式ホームページ>ホーム>政策・仕事>住宅・建築>住宅>「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について
参考:弁護士法人新静岡駅前法律事務所>ホーム>コラム>退去費用が高い?高額な原状回復費用を請求された場合の対処法とは



