夏場の電気代節約のため、扇風機を使っている方は多いのではないでしょうか。
「扇風機はエアコンに比べて電気代が安い」という印象はあるかと思いますが、実際はどれくらいの差があるのでしょうか?
今回は、扇風機とエアコンの電気代比較や、節電するための方法についてを紹介します。
扇風機の電気代が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
扇風機とエアコンの電気代を比較
まずは扇風機とエアコンをそれぞれ12時間使用した場合、電気代はどれだけ差が出るのか見てみましょう。
扇風機を12時間使用した場合の電気代
扇風機の場合、単価31円/kWhだと仮定した場合、12時間使用した際の電気代は10円程度です。
もちろん扇風機の機種や風量によっても違いは出ますが、昼夜を問わずに24時間ほぼフル稼働させているとしても21円程度、1ヵ月でも600円程度の電気代です。
エアコンと扇風機の大きな違いは、電気料金が一定な点です。
扇風機は、周囲の環境に左右されず一定の風量で運転するため、電気代も一定になります。
エアコンを12時間使用した場合の電気代
エアコンは単価31円/kWhで仮定した場合、1時間で54.2円、12時間運転させると372円です。
この数字だけでも扇風機よりも断然高いことが分かります。
さらに、エアコンの場合は設定温度と外気温の差で消費電力が変わります。
例えば外気温が35度の場合、25度に設定していれば室温を10度下げることになります。
対して28度に設定した場合だと7度下げることになり、10度下げる場合よりも消費電力が少なくなります。
他にも消費電力が変わる要因として、家の断熱性能等あります。
しかし、いずれにしてもエアコンの電気代は扇風機よりも高くなります。
エアコンの電気代については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ、あわせてご覧ください。
【結論】扇風機のほうが電気代は安い
結論として、電気代は扇風機のほうがエアコンよりも断然安いです。
扇風機の場合、電気代は一定です。
一方、エアコンは元々の消費電力が多い上に、周囲の環境によって変化します。
また、内部が汚れているエアコンや古いエアコンの消費電力はよりきくなるため、電気代がよりかかります。
これにより、どうしてもエアコンは扇風機よりも電気代は高くなります。
扇風機で節電する方法
エアコンから扇風機へ変更するだけでも十分に切電になりますが、更に節電をしたい場合の方法を紹介します。
除湿と併用
エアコンの除湿機能と扇風機を併用することで、体感温度を下げられます。
同じ温度であっても、湿度の低いほうが体感温度は快適に感じます。
除湿と併用することで、扇風機が弱い力でも快適に過ごせます。
部屋を断熱する
部屋の断熱性能を高めることも節電に役立ちます。
断熱性能を高めると、外の空気を室内に入れず、室内の空気を外に漏らしません。
夏場は外の高い気温から防げるため、エアコンや扇風機の運転を減らすことができます。
古い扇風機は買い替えを検討する
扇風機が古い場合、買い替えることで節電となる可能性が高いです。
家電製品は繰り返し使用する毎に徐々に性能が低下します。
新しい扇風機に買い替えることで、運転性能が上がり、消費電力の節電になります。
【番外編】扇風機とサーキュレーターの違いは?
近年、節電の観点からサーキュレーターの人気が高まっています。
扇風機と同じものだと思われがちですが、扇風機とサーキュレーターは役割が異なります。
扇風機とサーキュレーターの違い
扇風機は人間に風を当て、体感温度を下げるためのものです。
羽が大きく作られており、広範囲に風が当たるよう設計されています。
一方、サーキュレーターは人に当てるためではなく、より遠くに風を送り、空気を循環させることが目的なため、扇風機よりも羽が小さいです。
エアコンと併用することで、エアコンから出る空気を室内に循環させることができます。
これが節電につながるため、近年サーキュレーターの人気の要因となっています。
サーキュレーターの機能や使い方に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
今回は扇風機とエアコンの電気代の違いを紹介しました。
あくまでも目安であって、使い方・環境によって異なりますが、やはり扇風機のほうがエアコンに比べて電気代は安くなります。
それぞれ役割が異なる家電製品なので、特徴・利点・目的に合わせてうまく活用しましょう。