「エアコンを使いたいけど、電気代が気になる…」
そんな悩みを抱えていませんか?
近年、電気代の高騰により扇風機の見直しが進んでいます。
この記事では、エアコンと扇風機の電気代を比較し、どれだけ節約できるのかをわかりやすく解説します。
エアコンの電気代が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
エアコンと扇風機、どっちが電気代は安い?
まずは扇風機とエアコンをそれぞれ12時間使用した場合、電気代はどれだけ差が出るのか見てみましょう。
扇風機を12時間使用した場合の電気代
扇風機の場合、単価31円/kWhだと仮定した場合、12時間使用した際の電気代は10円程度です。
- 1時間あたり:約0.8円
- 12時間あたり:約10円
- 1ヵ月毎日使用しても:約300〜600円
エアコンと扇風機の大きな違いは、電気料金が一定な点です。
扇風機は、周囲の環境に左右されず一定の風量で運転するため、電気代も一定になります。
エアコンを12時間使用した場合の電気代
6畳用エアコンの消費電力(例:1.75kWh)で試算すると、12時間使用で約372円の電気代になります。
- 1時間あたり:約31円
- 12時間あたり:約372円
この数字だけでも扇風機よりも断然高いことが分かります。
さらに、エアコンの場合は設定温度と外気温の差で消費電力が変わります。
エアコンの電気代については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【結論】扇風機のほうが電気代は安い!
断然結論として、電気代はエアコンよりも扇風機のほうが圧倒的に安いです。
扇風機の場合、電気代は一定です。
一方、エアコンは元々の消費電力が多い上に、周囲の環境によって変化します。
また、内部が汚れているエアコンや古いエアコンの消費電力はよりきくなるため、電気代がよりかかります。
これにより、どうしてもエアコンは扇風機よりも電気代は高くなります。
体験しませんか?
エアコンの節電テク
しかし、扇風機がない場合やエアコンでできるだけ節電したいとお考えの方もいるかもしれません。
ここでは、エアコンの節電テクニックを3つ紹介いたします。
風向き・風量の調整
冷房時は冷たい空気が下にたまる性質を利用して、風向きを「上向き」にすることで、部屋全体に冷気がいきわたります。
また、風量を上げるほうが、温度を下げるより節電になる場合があります。
風量をしっかり出すことで設定温度に早く到達させ、稼働時間を短くできます。
室外機の周辺環境の見直し
室外機の周囲に物があり、風の吹き出し口や通気口が塞がれていると熱交換効率が低下し、電力を多く消費してしまいます。
また、室外機が直射日光に当たって熱くなりすぎないように、影をつくるなどの対策をするのも効果的です。
断熱シートや室外機カバーを検討してみましょう。
部屋の断熱性を高める
部屋の断熱性能を高めることも節電に役立ちます。
断熱性能を高めると、外の空気を室内に入れず、室内の空気を外に漏らしません。
夏場は外の高い気温から室内を防げるため、エアコンの設定温度に達するまでの運転時間を抑えられます。
エアコンの自動運転機能を使用する
意外と知られていないのが「自動運転モード」が最も効率的だという点です。
風量や運転強度を“弱”や“微風”にすると省エネになりそうに思えますが、実は設定温度に達するまでに時間がかかり、結果的に多くの電力を消費してしまうことがあります。
一方で自動運転は、エアコンが自ら効率よく冷暖房を調整してくれるため、短時間で快適な室温にし、無駄なエネルギー消費を抑えられます。
参考:Panasonic,カテゴリー概要,Air Letter,みんなが気になる 心地よい空気の作り方,これを知っておけば、冷房も暖房もお得に活用!―エアコン節電術7選―
【番外編】扇風機とサーキュレーターの違いは?
近年、節電の観点からサーキュレーターの人気が高まっています。
扇風機と同じものだと思われがちですが、扇風機とサーキュレーターは役割が異なります。
扇風機とサーキュレーターの違い
扇風機は人間に風を当て、体感温度を下げるためのものです。
羽が大きく作られており、広範囲に風が当たるよう設計されています。
一方、サーキュレーターはより遠くに風を送り、空気を循環させることが目的です。
そのため、扇風機よりも羽が小さいです。
サーキュレーターはエアコンと併用することで、エアコンから出る空気を室内に循環させられます。
まとめ
今回は扇風機とエアコンの電気代の違いを紹介しました。
やはり扇風機のほうがエアコンに比べて電気代は安くなります。
しかし、それぞれ役割が異なる家電製品なため、節電したいからといってエアコンを我慢するのではなく、上手に使い分けて、快適に夏を乗り切りましょう!